吉高由里子「わたし、定時で帰ります。」福永(ユースケ・サンタマリア)の画策でブラック企業まっしぐら!第8話

2019年05月29日11時21分ドラマ
©TBS

福永(ユースケ・サンタマリア)の赤字必至の案件がなぜか社内審査を通った!外部への発注も無理!社員全員残業してもこなせるか否か!?そんな中、結衣(吉高由里子)は同居している巧(中丸雄一)とケンカしてしまい…TBS 4日(火)夜10時より火曜ドラマ「わたし、定時で帰ります。」第8話放送。予告動画は公式サイトで公開している。

■結衣に多くの視聴者が共感
前回(第6話)に続き、28日放送の第7話も10.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と視聴率2ケタをキープした「わた定」。第7話では結衣(吉高由里子)の母が家出してしまい、家事も何にもできない父(小林隆)が一人残され右往左往する…という展開だった。

結衣(32歳)の父は現在定年退職しているので60代半ばと思われる。つまり1980、90年代バブル景気を謳歌した世代。栄養ドリンクのCMの名コピー「24時間戦えますか!」が連呼されていた時代だ。

この頃の日本はまだ終身雇用が一般的で、転職などよっぽどのことがなければ考えられなかった時代。日本の景気も絶好調でNYのロックフェラーセンターを三菱地所が2,200億円で買収したことは世界で大きなニュースとなった。

そんな好景気にサラリーマン人生を謳歌した結衣の父からすれば、定時に帰る、残業しない、有給はしっかりとる、そんな結衣の働き方を理解することは難しい。劇中、結衣はそんな家庭を顧みない父の働き方について、激しく非難した。

「わた定」の視聴者の多くは、ドラマを好んで見る40代、50代より若い世代と推測される。つまり、結衣と同じアラサー世代には結衣の働き方、考え方に共感を覚えるようだ。実際、SNSでも「(結衣の言葉が)心に刺さる」とか、「結衣の会社に勤めたい」というツイートが目立っている。

■ユースケ・サンタマリアの目が!?
自分の会社を潰し、結衣たちが務める「ネットヒーローズ」に転職してきた福永(ユースケ・サンタマリア)。これまでも、ちょいちょいブラック経営者の顔をチラつかせてきたが、第7話でいよいよその本領を発揮しはじめた。

思い起こせば晃太郎の弟・柊(桜田通)が「福永には気をつけろ」と結衣にメッセージを送っていた。かつて福永の会社では多くの社員が過酷な労働を強いられメンタルをやられてごっそり退職。いわゆる「ブラック企業」というやつだ。

その経営方針を「ネットヒーローズ」に持ち込もうとする福永。筆者は毎回思うのだが、ユースケ・サンタマリアの「目」が怖い。顔は笑っていてもいつも「目」は死んでいる…。人を人と想わぬ人間が企業のトップにいることの恐ろしさを感じずにはいられない。ドラマの終盤にむかって、結衣vs福永の対立が激突するのではないだろうか。

■第8話あらすじ
福永(ユースケ・サンタマリア)が昔世話になったクライアントの顔を立て、予算的に無茶な案件を強引に進めさせることに。結衣(吉高由里子)は「どうせ社内審査ではじかれる」と安心していたのだが、なぜかその案件が通ってしまった。

ディレクターには賤ヶ岳(内田有紀)が任命されるも、その最中、賤ヶ岳の夫(坪倉由幸)の母が倒れてしまった。夫は義母のもとへ、そして賤ヶ岳は一人東京に残り、双子の面倒を見ることになった。

一方、巧(中丸雄一)と同居を始めた結衣だったが、ひょんなことで巧とケンカをしてしまい…。

TBS 6月4日(火)夜10時より火曜ドラマ「わたし、定時で帰ります。」第8話を放送。原作:朱野帰子作『わたし、定時で帰ります。』(新潮文庫)、『わたし、定時で帰ります。ハイパー』(新潮社)。

出演:吉高由里子/向井理/泉澤祐希/内田有紀/中丸雄一(KAT-TUN)/柄本時生/ユースケ・サンタマリアほか。番組公式Twitterアカウントは「@watashi_teiji」。番組公式Instagramアカウントは「watashi_teiji」。第8話予告動画は番組公式サイトで視聴できる。番組放送終了後「TVer」にて最新話見逃し配信。「Paravi」にて全話見逃し配信。

TBS 火曜ドラマ「わたし、定時で帰ります。」番組公式サイト

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