【2019 熱血夏季レポート(前半)】キム・ナムギル、熱血司祭の酔態も女装もアドリブ?

2019年07月29日22時10分芸能
(c)FRAU INTERNATIONAL
写真は千葉公演と大阪公演

6月に韓国で8年ぶりのファンミーティングを大成功に終えた俳優のキム・ナムギルが、7月24日(水)、千葉県松戸市・森のホール21「KIM NAM GIL ROAD SHOW 2019 熱血夏季-Summer Fever-」で、約1年ぶりに日本のファンと素敵な出会いを果たした!ドラマ予告動画はYoutubeにて公開されている。

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開催日:2019年7月24日(水)18:30~
開場:森のホール21大ホール
出演:キム・ナムギル
司会:古家正亨

【第一部:オープニング】
満員の客席からの大歓声を受けて登場したキム・ナムギルは、グレーのカジュアルな装いでグランドピアノの前に座る。映画『ラブアフェア』(love affair)のOSTの演奏でファンとの再会を果たした。

キム(c)FRAU INTERNATIONAL

ナムギル:こんばんは、キム・ナムギルです。お久しぶりですよね。今日の会場すごく遠かったです。今日はどうやってここまで来てくれるのか心配でした。実はちょっと怒っていました。どうしてこんな遠い会場を選んだのか!(怒りの口調にファン大ウケ。ここが千葉だと聞き)でもここに来る間に少し気分がよくなったんです。きれいなところだからです。高い建物がないですね。毎回夏に(日本に)来ていますが日本は湿度が高いですね。今はそこまでは(湿度が高く)ないですが。(ここでキム・ナムギルから本日の司会者・古家正亨を紹介)

司会:ナムギルさん、会いたかったです。夏の話でこんなに盛り上げないでください。
ナムギル:今日は手短に話そうと思ってます。あまりに遠いので、帰りに大変なことになりそうだから。
司会:久しぶりのステージでいきなりピアノの美しい演奏(大拍手)。口から心臓が出ると思いました。緊張して。
ナムギル:韓国で8年ぶりでファンミをした時にこの曲を弾いたときにすごく緊張したんですが、韓国のファンは笑ったんです。日本ではあまり緊張しませんでした。聞いているかいッ!笑わないでくれッ!(ナムギルさんの訴えにファン爆笑)

司会:進行は古家正亨が務めます。よろしくお願いします。主役はキム・ナムギルさんです。「2019 Kim Nam Gil ROAD SHOW熱血夏季」。夏のフィーバーですからね。今回はどういうイベントにしたいですか?
ナムギル:そうですねぇ。作品が終わってからできる限り早く皆さんにお会いしたいと思っていたので、お会いすることに意味があると思います。(最前列の8歳の女児を見つけたナムギル。本人がファンだと言う司会の言葉に「お母さんについて来たんだね?」と疑いの目を向けながらも、女児と握手)

司会:最近お忙しくされていたと思いますが、撮影が終わってからはどのように過ごされていましたか?
ナムギル:僕が出演したドラマ(「熱血司祭(原題)」)が韓国で大きな愛をいただきました。視聴率がすごく良かったので、先輩の俳優さん方にも見ていただいていたので、挨拶するのに忙しかったです。韓国での評判。神妙に話を聞く日本ファンに「深刻に受け止めないで」と笑いを誘う)
僕は日本に年に一回は会いに来ていましたよね。日本の皆さんには一年に一度会いに来ていたのですが、韓国では8年ぶりのファンミーティングを開くためにいろいろと準備をしました。ドラマが成功したから皆が見に行くよと言ってくれたので。まあそんな風に過ごしていました。

司会:視聴率20パーセントだそうですね。(大拍手)
ナムギル:22パーセントでしたよ。2パーセントはすごく大切な差です。(すかさず上方修正、爆笑)

【FEVER ACTION】
司会:視聴率がよかった作品「熱血司祭」では素晴らしいポテンシャルを爆発させていただいたナムギルさんなんですが、日本の方はまだご覧になってないですよね。(すでに見た観客からのリアクションに「どうやって見たのか?」と驚くナムギル)

司会:このドラマは日本で初放送が決まりました。毎週金曜日午後8:50~、2話連続放送です。ゴールデンタイムですよ。放送予定とドラマ詳細
今回はコミックとアクションなどいろんな要素が凝縮されて新しい面を見せてくれましたが、キム・ヘイルという役はどんな印象でしたか?
ナムギル:とても新鮮でした。神父ですが、元テロ要員で人を殴ったり、怒りを調整できなかったり、ストーリー以上に面白いキャラクターでした。(通訳のメモをのぞき込んだり笑ったりとご機嫌なナムギル)
司会:ドラマを見ていないでしょうからどこが名場面なのかわからないと思いますが、まずは一足先に見ていきましょう。(既視聴のファンから笑いが起きる)

キム(c)FRAU INTERNATIONAL

<名場面①:車を運転する神父(キム・ナムギル)と助手席の刑事(キム・ソンギュン)>
司会:なぜこの場面を選びましたか?
ナムギル:まだ脚本を覚えていない状態で、台本を隠し見しながら演技したので、演技をしている時は気づかなかったんですが、セリフがとても良かったんです。ドラマが伝えようとしている内容を表しているのではないかと思いました。僕は人は努力をして、そして意思があれば、いくらでも変わることができると思っています。今は聖者であっても悪い過去があったり、今は悪い人でも前は聖者だったり。このシーンの後に神父さんに会いに行ったら、すごいですね、いい仕事をなさってますね、としきりに言われたんです。「僕にはたくさんの罪もあるんですよ」と話したら、神父さんが「世界には二種類の人がいる。自分は悪人だと言う聖者がいて、聖者だと言う悪人もいる」と話して神父さんが手を握ってくれたんです。感動して泣いてしまいました。僕は宗教がないんですね。宗教を一つに執着しようと思わないので。すると神父さんが急にお祈りしましょうと言ったんですね。それで「え?」っと驚いて、感動はすぐに冷めてしまいました。そんな話と同じようにこのドラマのセリフにもそんな意味が隠されていると思ったので、このシーンを選びました。

司会:今お話を聞いているとここにナムギル教の教祖がいるような気がします。
ナムギル:祈りましょう。(うまい!座布団1枚!爆笑)

<名場面②:極悪人に向けて銃を向ける神父(キム・ナムギル)>
司会:このシーンを選んだ理由は?
ナムギル:さっきお話したことの延長線上で、ドラマや映画は必ずしもメッセージを込める必要はないですが、本当に許したくない人を許すシーンなので、これを撮りながら“許す”ということも難しいし、“許される”ということも難しいと思いました。許すほうも許されるほうもかなりの勇気が必要。後でご覧になった時にわかると思いますが、僕が銃を持っているんですが、僕だったら撃ってしまうと思います。でも仇ともいえる相手を許すことはすごいと思い、このシーンを選びました。

<名場面③:コミカルなシーンをハイライトで>
神父と検事(イ・ハニ)が互いの口元を隠して互いの顔を確認。犬の被り物を被って車を襲う。神父が酔っ払ってコンビニのガラスに口をつけながら倒れていく。女装シーン。など。ナムギルの酔態や女装には観客から拍手と笑いが起こる。



司会:このシーンだけでも楽しんでいただけます。こういう女性は銀座によくいますよ。「ミスターサンシャイン」の顔を隠すパロディーシーンも面白い。(イ・ビョンホン主演ドラマ。作品紹介ページに写真があるので気になる方はチェック!) 酔った演技をさせるとアジアで一番ですね。(爆笑)
ナムギル:でも僕はお酒は苦手ですよ。
司会:お酒はそんなに飲まないんでしたっけ?
ナムギル:僕自身は苦手ですが、周りにはあんな風になる人がよくいます。なのでマネしてみました。

司会:コンビニのガラス面に口をつけるシーンはもともとあったんですか?
ナムギル:なかったんですが、飲みすぎたということを表現したかったので、コンビニ店員に挨拶した後に身体を支えきれなくなったという設定にして、アドリブでやりました。
司会:アドリブなんですね。すごいです。一回で撮影できたんですか?
ナムギル:もちろん1回で。もう一回できますかと聞かれたんですが、僕自身はくちびるがすごく痛かったので。後ろ姿を撮影した時は口をガラスにつけずにやりました。

キム(c)FRAU INTERNATIONAL

司会:女装シーンはノリノリでしたね。
ナムギル:(観客の反応を確かめて)はい、よかったです。なんて言ったらいいか、神父に見えない印象を出すにはどうすればいいか考えたんですよね。作家の方はホームレスのようなメイクをしてほしいとおっしゃったんですが、僕としては何か斬新なことをしたかったので女装を提案しました。快くやってくださいと言われました。撮影時は冬だったんですが、子供の頃にストッキングをはいたら寒くないと聞いたことがあったんです。スタッフからを下にズボンを履いてくださいと言われたのに、ストッキングとパンツしか履かなかったんです。短いスカートというかワンピースで、(裾が)少しずつ上がってきたんですね。もう立っていられない感じでした。風が吹いてきてとても寒かったです。だから冬にスカートを履いて歩いている方を見ると本当に尊敬します。僕だったら凍え死んでしまう。

司会:実際は寒いと言いますよね。しかも韓国は本当に寒いですしね。
ナムギル:韓国の方が寒いですか?
司会:韓国はマイナス10度になりますよね。
ナムギル:日本はそこまで寒くないですか?
司会:それは北海道ですよね。
ナムギル:では冬は日本に来て過ごさなきゃいけないですね。(ファン感激の声)

<名場面④:アクションシーンハイライト>
神父が多勢の悪と戦う。見事なアクションに客席から歓声が上がる。

司会:ずっとこのドラマのアクションシーンを見て思ったのですが、スタントはほとんど使ってないですよね?
ナムギル:はい、ほとんど使ってないです。アクションも演技の一つなので。使えば身体は楽ですが、画面を見ると僕が演じているようにはどうしても見えない。だから直接自ら演じたいと思い、できる限り自分でやりました。「善徳女王」のピダムも見事なアクションを披露していた) 本当の理由は…アクション監督は親しい方ですが、最初にやってみてと言うんです。僕がやってみると「スタントを使うよ」と言われるんです。でも僕は「僕がやれるよッ!」と。これが一番大きな理由です。僕の負けず嫌いなところを刺激するんです。実はこれはピアノを弾く時も同じで、ピアノの先生が「お兄さん、この曲は難しいですよ」と言われても「いや、僕は難しくても弾ける」と言ってしまい、一か月苦労しました。先生の言うことを聞いておけばよかったです。

司会:でも刺激を受けたお陰で素晴らしいアクションシーンを見られたので。ピアノ演奏も。でもニュースでケガしたと聞きましたが、もう大丈夫ですか?(指と手首を骨折して16話では肋骨まで骨折してしまった)
ナムギル:全然大丈夫。まだ治療は受けていますが、以前よりも良くなりました。実は痛めたのが両手首なので、ピアノを諦めようかと途中に思いました。ですが8年ぶりにお会いする韓国のファンもいますし、日本のみなさんは一年ぶりにお会いするので違った姿をお見せしたいと思って、僕の手首は諦めました。(笑)実はマイクを持っているのも辛いです。
司会:(ファンの驚愕の声に)皆さん「かわいそう~」というより「嘘だ!」みたいな感じですが、でも皆さんうれしいですよね。ナムギルさんの「熱血司祭」はまもなく日本で見ることができるわけです。改めてこれから見ていただくみなさんに一言、こんなところを見てほしいなどあれば教えてください。

キム(c)FRAU INTERNATIONAL

ナムギル:このドラマで一番大事なところは…僕です!(나야!、に観客爆笑)。韓国では脇役も多くの注目を集め、周りの俳優さんたちにとっても重要な作品になりました。そしてアンサンブル(他の俳優たちとの共演)というものがどれだけ重要かわからせてくれたんですが、ここではそういうことは必要ないです。僕だけしっかり見てくれればいいです。(大拍手と笑)みなさんあまり深刻に受け止めてないですよね。
司会:皆さん深刻ではなく真剣に受け止めています。
ナムギル:僕だよ!

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