高橋克典主演「庶務行員・多加賀主水」銀行ミステリー第4弾|あらすじと予告動画

2020年02月15日09時00分ドラマ
(C)テレビ朝日

容疑者は狐の面をつけた男=主水?街の嫌われ者たちが連続放火の被害に…痛快銀行ミステリーの最新作が早くも登場!2月16日午後9時からのテレビ朝日「日曜プライム」では高橋克典主演、江上剛原作「庶務行員・多加賀主水」シリーズ第4弾を放送、予告動画は番組公式サイトで公開されている。



「庶務行員・多加賀主水」は普段ただの庶務行員・主水(高橋克典)が、ここぞいという時に稲荷の使いとなって“狐の面”をつけ、華麗な立ち回りで悪党を退治する勧善懲悪もの。昨年の11月に放映された第3弾から3カ月のスピード復活を遂げた。第4弾となる「庶務行員・多加賀主水4」は、主水のトレードマークでもある“狐の面”をつけた放火魔が出現する。主水は自らの容疑を晴らすため放火魔を追う。今回はおなじみの殺陣に加え、消防団に扮して放水や火災現場の救出シーンで切れのあるアクションを魅せてくれる。

原作は、元銀行マンという経歴を持つ作家・江上剛の人気シリーズの最新作『庶務行員多加賀主水がぶっ飛ばす』(祥伝社文庫)。本作では、放火事件だけでなく、迷惑行為動画のネット拡散やゴミ屋敷問題、パワハラやネグレストなど現代社会を取り巻くさまざまな問題が描かれている。現在5作目となる『怒る!多加賀主水』が月刊小説NON(祥伝社)で好評連載中だ。

主演の高橋克典は代表作「サラリーマン金太郎」シリーズや「特命係長 只野仁」シリーズなどセクシーで“大人カッコいい”俳優の代表格。ところが最近では、現在放送中のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」で勇猛果敢な信長の父、織田信秀役を熱演し、テレビ宮崎開局50周年ドラマ「ひまわりっ~宮崎レジェンド~」(5月放送予定)ではコミカルで突拍子もない父親役が決まるなど、演技幅をぐんと広げている。これについて「こんなにいろいろやらせてもらえるのは、本当に光栄なことですね」と目を細め、「イメージが切り替わったと思うんですよね。新たなステージでの歩みが始まったところなのかな」とコメント。

本作では”主水”のヒーロー像を模索してきたという高橋。役作りについて「みなさんが愛してくれるようなキャラクターをより意識しました。ちょっと“おじさん”っぽく演じてみようと思い(笑)スーツの色をグレーにしたり、髪の毛をおろしたり…。今回、ようやく多加賀主水というキャラクターを完成させることができたと思っています」と、最新作の仕上がりに自信をのぞかせている。
「イマドキなネタを盛り込みつつ、あくまでエンターテインメントであることを目指して楽しめるよう作っていますので、2時間ドラマのファンの方、時代劇ファンの方、そしてミステリー好きな方、みなさん気楽に和みながらご覧いただければと思います」とアピール。

第1弾から主人公の相棒役の女性行員・生野香織役を演じるのは夏菜。高橋は「夏菜さんは明るいので、アクティブに動いてもらうのが面白い。最新作では主水と香織、このメイン2人のキャラを具体的に形づくることができたのが収穫でした」と語った。2人の息のあったコンビネーションが楽しめそうだ。夏菜は「こんなに長期にわたってひとつの役を演じるのは初めて。貴重な体験なので素直にうれしいです」と出演への喜びを語り、「火や水を使ったアクションやカット割にもこだわっていて、第4作がいちばん凝った印象です」と作品を振り返った。

今回、主水が元庭師だったことが明らかになり、スウェーデン出身の“庭師”村雨辰剛が本人役でゲスト出演する。モデルとしても活躍する村雨は「みんなで筋肉体操」(NHK)に登場し、端正な顔立ちとその肉体美で一躍注目を浴びた。これまで「二つの祖国」(2019年、テレビ東京)「ルパンの娘」(2019年、フジテレビ)でドラマ出演しているが、本人役を演じるのは今回が初めて。
劇中では、実は「村雨が日本で庭師修業をはじめたとき、高橋演じる多加賀主水が“兄弟子”だった」という遊び心に満ちた設定。イケメン庭師が2人並んで剪定作業という“眼福すぎる2ショット”が実現した。

“兄弟子”高橋とはブレークする以前の2017年に「ワタシが日本に住む理由」にゲスト出演した縁がありつつも、今回がドラマでは初共演となる。村雨は「高橋克典さんには実際自分の兄弟子のような頼もしさ、自信と安心感があり、一緒にお庭作業をしたくなりました。兄弟子と違う所をあえて言うならかっこ良すぎる所くらいでしょうね」と語ったほか、共演シーンでは高橋に庭師の基礎テクニックを伝授したことも告白。撮影中は本職の自分を見せられるよう普段の自分らしさを心がけたという。「今回の作品には自分を演じるという簡単そうに聞こえて意外と難しいことにチャレンジし、新たな村雨辰剛が観られるので是非お楽しみに!」とコメントしている。

振り込め詐欺被害に合いそうになる元教師の女性・大沢勝子役に市毛良枝、第七明和銀行営業課員・吉瀬紘一役に岡田義徳をメインゲストに迎えたほか、主水のなじみの刑事・梅沢剛役の加藤雅也、前作で支店長に就任した山内高恵役の高島礼子をはじめ、おなじみのレギュラーメンバーも集結。

■あらすじ
多加賀主水(高橋克典)は、曲がったことは許さない忖度とは無縁の男。そんな熱い正義感ゆえに職を転々とし、世界を放浪していた。ワケあって現在は「第七明和銀行 高田通り支店」の庶務行員として働きはじめ、いまや町の人気者だ。

ある日、主水は窓口にやって来た元教師の女性・大沢勝子(市毛良枝)の振り込め詐欺被害を食い止める。ほっとしたのもつかの間、そこへ昔なじみの刑事・梅沢剛(加藤雅也)が現れ、主水は任意同行を求められる。梅沢によると、昨夜10時すぎに放火事件が発生。被害宅住人の壱岐隆(ダンディ坂野)が、「犯人は狐の面をつけた男だった」と証言したという。現場には「高田稲荷が天誅を下す!」と書かれた貼り紙と、第七明和銀行のマスコットキャラクターのタオルが残されていた。壱岐はトラブルメーカーで、主水も町内会長に頼まれて注意を試みて嘲笑された経験があった。被害者への恨みもあり、“狐の面”といえば主水ということで事情聴取となってしまった。

主水や事務課の生野香織(夏菜)たちは消防団の面々と協力し、火の用心の夜回りをはじめる。――その矢先、また放火事件が発生する。“ゴミ屋敷”として有名な八雲新次郎(槙尾ユウスケ)の家に、同じ“狐の面”をつけた男が現れ、火を放ったのだ。

火の手が上がる直前、営業課員・吉瀬紘一(岡田義徳)が、八雲に対し「今に天罰が下るぞ」と言い捨てる姿が目撃されていた。吉瀬はパワハラ上司のターゲットにされ、重要な取引先である建設会社社長・五大正信(小木茂光)からは融資の圧力をかけられ、鬱屈した思いを抱えていた。主水は、彼に疑惑を抱く。

そんな中、主水は勝子の自宅の前で、寂しげにたたずむ小学生の男の子・新藤光一(盛永晶月)を見かける。勝子は学習支援のボランティアサークルに自宅を開放していたが…。

テレビ朝日2月16日(日)夜9時より日曜プライム「庶務行員・多加賀主水4」を放送。原作:江上剛『庶務行員 多加賀主水』(祥伝社文庫)/脚本:岡崎由紀子/音楽:松田純一/監督:今井和久(MMJ)出演:高橋克典/夏菜/風見しんご/庄野崎謙/加藤雅也/仁科亜季子/神保悟/高島礼子/岡田義徳/市毛良枝/小木茂光/佐戸井けん太ほか。

日曜プライム「庶務行員・多加賀主水」番組公式サイト