『AI崩壊』入江監督が映像業界を目指す学生たちにエール!デジハリ オンラインイベントYouTubeで限定公開
20日リリースでスタートダッシュを決めた『AI崩壊』が、IT関連及びデジタルコンテンツの人材養成スクール・大学・大学院を運営する教育機関デジタルハリウッドとコラボし、学生限定で140名が参加し開催されたオンライントークイベントを行った!この模様をレポートで紹介、全編動画もワーナー公式YouuTubeににて特別公開された。
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映画『AI崩壊』は、2030年の日本を舞台に、予測不能な展開、アクション満載のスピード感溢れる緊迫の逃亡劇を描いた近未来サスペンス超大作。俳優・大沢たかおが約4年半ぶりに映画の主演を務め、天才科学者・桐生浩介を熱演し、賀来賢人、岩田剛典、広瀬アリス、松嶋菜々子、三浦友和ら豪華実力派キャストが集結。監督・脚本は、『22年目の告白 ―私が殺人犯です―』の入江悠。
【レポート】
入江悠監督、赤羽智史氏、そして司会進行を務めたデジタルハリウッド 広報担当 山本氏、さらに参加者まで全員が完全リモートの中で行われた本コラボレーション企画は、映画や映像関連の仕事を目指している、現在自宅で過ごす時間の多い学生に向けて、映画を通じて楽しみを学ぶ機会にしてほしいとの思いから実現したもので、5月22日(金)夜、90分にわたって実施された。
本作プレミアム・エディションに収録されている特典映像【VFXの舞台裏】では、映画製作の裏側についてVFXスーパーバイザーを務めた赤羽氏のナビゲートでわかりやすく紹介されているが、今回、本イベントではこの映像を特別に上映。いくつかのパートに分けながら、学生たちに向けて特典映像では明かされなかったエピソードや技術的なポイント、映像を振り返って今考えたことなどが入江監督と赤羽氏から話されていく。
■“モニター”が芝居をしないといけない。
これは演出冥利につきるというか、すごく楽しい作業でしたね(赤羽)
例えば“10年後の近未来感”を作るにあたっては、「『マイノリティ・リポート』まではいかない」「『アベンジャーズ』と『ターミネーター』では未来感が違う」など、多くの映画や映像を共通言語として打合せていくなかでイメージが作られていったといい、赤羽氏も「監督に言われてあわてて映画を観る、というようなこともあった」という。入江監督は「(こういう感覚は)ある程度基礎教養・蓄積がないと難しい。ほかの映画もたくさん観ていないといけないし、例えば、『のぞみ』のデザインも照明器具だったり、日本の伝統的工芸品を参考にしたりたくさんのデザインがでた。普段どういったところに好奇心をもってみているかがすごく大切だと思う」と語った。
赤羽氏は、監督のイメージをVFXやCGで具体化させていくVFXスーパーバイザーという仕事の中でも、主人公・桐生の逃亡を追っていく捜査AI『百眼』のモニターの表現が印象的だったと明かす。「この『百眼』というのはモニターが“芝居”をしないといけないんですね。モニターの作業はすごくシンプルだけど実はとても重要で、何を見せるかをちゃんと理解して、整理して、見せる。これは演出冥利につきるというか、すごく楽しい作業でしたね」(赤羽)。一つ一つ映像を形にしていく作業において大切なこと、学生の内にしておいたほうがよいことなどを加えながらのトークに、学生からも様々なコメントが寄せられた。
入江監督後半には学生からの疑問に答える「質問タイム」を実施。本企画が決まった段階で入江監督からも「学生たちからの質問にたっぷり答える時間をとろう」という希望があり、イベントの90分の内約半分ほどの時間が割かれた。「この映画のことだけじゃなくて、せっかくなので幅広く訊いてください」との入江監督の声かけに、Zoomのコメント欄には様々たくさんの質問が寄せられ、その中から「現場で使われているソフトはどれか」などといった専門的なものから「これまでの経歴、キャリアの道のりを教えてほしい」「仕事をする上でこれまでどんな障害があったか」など普遍的なものまで、幾つかの質問をピックアップし丁寧に答えていく。
■『AI崩壊』の現場では学生インターンが10人以上いた(入江)
映画におけるVFXに携わりたい学生に向けて、「映画のVFXは常に人手不足な状況」「映画の本数が多くなっているので各部署人手不足になっていますよね」と二人から新たな戦力に期待している声があがった。「実際に『AI崩壊』の現場では学生インターンが10人以上いて、制作部、演出部、照明部など本人の希望に合わせて配属して、空いているときは自由に現場を見ていいよ、と言っていた」(入江)そうで、さらに「『日々ロック』を観て影響を受けたという学生が、ある舞台挨拶に来てくれて仲良くなって、それをきっかけに『AI崩壊』の現場に来てもらうようになった」というエピソードも明かされ、「現場を一度見ると、映画作りがよくわかる。ぜひ行動して欲しい」とアドバイスする場面も。現在の状況について「どうやって撮影を再開していくのか、これから変化はあるか」の問いにも触れ、「エキストラがたくさん出演するような、この映画でやったような撮影は今年は無理でしょう。現場は常に300人くらい動いている。どうしていくのか、今まさに話しているところ」と真摯に答えた。
赤羽最後に、学生たちへ向けて赤羽氏は「技術は会社に入ってから身に着けていったけれど、基本的なセンスのようなものは学生時代に身に着けたもので、今も変わらないと思います。今、自分が好きなことをひとつぜひ見つけてもらえたら」、入江監督は「僕が『SR サイタマノラッパー』を撮ったのは29歳で、最後の作品になると思ったから、自分が好きで、誰も作ったことがなかったことを題材にした。そしたらヒットしたんです。人と共有できないけれど大好きなことを一つ持っているのはすごい武器になると思う。学生の内に育んでほしい」とエールを送った。
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(C)2019映画「AI崩壊」製作委員会
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