憎しみと対峙する監督、ガイ・ナティーヴが『SKIN/スキン』製作背景を語るメイキング映像公開!
世界中で「Black Lives Matter」運動が⾼まる中での劇場公開され、”まさに今⾒るべき映画”と多くの反響を呼んでいる映画『SKIN/スキン』の撮影⾵景と、ガイ・ナティーヴ監督が製作背景を語るメイキング映像が解禁となった。
●映画詳細
スキンヘッドに差別主義者を象徴する無数のタトゥー。⽩⼈⾄上主義者に育てられ、憎悪と暴⼒に満ちた⽣活を送っていたブライオンは、シングルマザーのジュリーと出会い、これまでの⾃分の悪⾏を悔い、新たな⼈⽣を始めようと決意する。しかし脱会を許さないかつての同志たちから執拗な脅迫、暴⼒を受けることとなり、ジュリーたちにもその⽭先は向き始める…。
この度解禁された映像では、ガイ・ナティーヴ監督が本作を製作するきっかけとなった、ブライオン・ワイドナー本⼈が壮絶なタトゥー除去⼿術を⾏った記録写真が映し出される。イスラエル出⾝で、ホロコーストを⽣き延びた祖⽗⺟からあらゆる⼈種差別について聞かされてきた監督は、ブライオンの写真と”スキンヘッドの若者が社会復帰できる確率は、0.1%にすぎない” と書かれた記事を読み、本作を製作する決⼼をしたという。
監督はブライオンを演じた主演のジェイミー・ベルについて、「本作がキャリア最⾼の役」と絶賛。役作りのため14キロもの増量をするだけでなく、⾃らブライオン・ワイドナー本⼈の元へ⾜を運び、直接対話をしたことで、彼の⼼の闇を⾒事に表現してくれたと語った。ジェイミーが全⾝のタトゥーメイクを施す様⼦も公開され、「タトゥーの数が多いほどネオナチの仲間に尊敬された」というブライオンの姿を忠実に再現するため、撮影時は毎朝4 時から3時間かけてメイクを⼊れていたという。
⾃⾝を演じたマイク・コルターの⼤ファンだというダリル・L・ジェンキンス本⼈が撮影現場を訪れるシーンでは、ダリルが撮影にあたり、反ヘイトの観点からファシストとどう闘うか、更⽣を望む者にどう協⼒するかなど監督にアドバイスをするだけでなく、マイク・コルターとも交流を重ねたことが映画完成の⼒になってくれたと語った。
映像の最後には、本作のモデルとなった⼈物たちの写真が映され、「あなた⽅は彼の努⼒を受け⼊れられるか?」というこの映画のテーマについて監督が語っている。憎悪と暴⼒の世界から抜け出そうしたブライオンと、どんな⼈でも救おうと奮闘するダリルの友情は、コロナウィルス以後の世界でレイシズムの嵐に直⾯している私たちに、⾒失っていた”寛容さ”について改めて考えるきっかけとなる姿だ。
■『SKIN/スキン』
2019 年|アメリカ映画| 118 分| DCP |カラー|スコープサイズ|原題 SKIN
監督・脚本:ガイ・ナティーヴ
製作:ジェイミー・レイ・ニューマン、ガイ・ナティーヴ
撮影:アルノー・ポーティエ
編集:リー・パーシー、マイケル・テイラー
音楽:ダン・ローマー
出演:ジェイミー・ベル/ダニエル・マクドナルド/ダニエル・ヘンシュオール/ビル・キャンプ/ルイーザ・クラウゼ/カイリー・ロジャーズ/コルビ・ガネット/マイク・コルター/ヴェラ・ファーミガ
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