生々しく描く戦争の現実「坂の上の雲 日清開戦」-NHKオンデマンド

2009年12月21日18時48分ドラマ
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NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」第4回「日清開戦」が、NHKオンデマンドの見逃し番組サービスに配信されている。視聴料金は315円(税込み)。

明治27年(1894年)7月23日、日清戦争が開戦した。東郷平八郎(渡哲也)が艦長を務める巡洋艦「浪速」は、英国国旗を掲げながら清国兵を満載していた汽船「高陞号(こうしょうごう)」を発見、これを撃沈する。英国人船長は救助したものの、外交問題かを恐れる総理大臣・伊藤博文(加藤剛)は海軍を預かる山本権兵衛(石坂浩二)に、東郷にことのいきさつを問いただすよう命じる。

秋山好古(阿部寛)は、大山巌大将(米倉斉加年)率いる第二軍の騎兵大隊長として、東洋一堅牢といわれる旅順要塞を偵察、敵兵配置など詳細な情報を上申書として提出する。これを元に大山が立てた作戦で、第一旅団長・乃木希典(柄本明)はわずか1日で旅順陥落を成功させる。

開戦の翌年、秋山真之(本木雅弘)が乗った巡洋艦「筑紫」は清国の陸上砲台との砲撃戦を敢行。そのさなか、部下・花田(須田邦裕)が自分が下した命令を実行中に命を落としてしまい、真之は自分を責める。

一方正岡子規(香川照之)は、戦争もほぼ雌雄決しつつあった時期ににようやく念願だった従軍記者となって大陸へ。破壊された村を回るさなか、軍医の森林太郎・後の森鴎外(榎木孝明)と出会い、戦争の現実について語り合う。そして帰国の途、子規は再び喀血する。

今回の見どころは陸・海それぞれでのダイナミックな先頭シーンだ。ただ豪快なだけでなく、最近のテレビドラマとしては異例の、生々しい描写も詳細に描かれ、戦争の現実をまざまざと再現している。また今回は、東郷平八郎のほか、大山巌、山本権兵衛、乃木希典といった明治の軍部を代表する顔が次々に登場。ベテラン俳優同士による重厚なドラマも見応え十分だ。

坂の上の雲 第4回「日清開戦」 NHKオンデマンド