最終章スタート!「麒麟がくる」第38話 ガラシャ、芦田愛菜が初登場!第37話ネタバレあらすじと予告動画

2020年12月26日08時00分ドラマ
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長谷川博己主演、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」(総合夜8時~ほか)ついに最終章突入!そして光秀(長谷川博己)の娘、たま(ガラシャ)役で話題の芦田愛菜が登場する12月27日(日)放送の第38話「丹波攻略命令」あらすじと第37話「信長公と蘭奢待(らんじゃたい)」ネタバレあらすじ、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信。

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将軍・足利義昭(滝藤賢一)が追放され、室町幕府が終焉を迎えた12月20日放送の第37話。かつて光秀が身を寄せた越前・一乗谷も信長(染谷将太)の手で焼かれてしまい、長く続いた朝倉家も滅亡し、激動の「京~伏魔殿編」が終了した。時の将軍が所望したという香木、蘭奢待を信長が手にするシーンでは、番組の美術スタッフが東大寺の協力のもと厳密に再現したというレプリカ蘭奢待が登場。「これだけ巨大な香木だったとは」「誰の登場シーンより迫力がある」など視聴者の注目を集めた。

天下気どりの信長と、それに疑問を持ち始める光秀の温度差が回を追うごとに増す中、一方で信長のプレゼントセンスが話題に。帝に許しを貰い、手に入れた蘭奢待の欠片を、逆に帝に贈った染谷信長。以前、父に生首を贈り激怒され、帰蝶には干しダコをプレゼント。不仲な義昭に白鳥を、そして今回は帝に蘭奢待を贈った信長。全てに悪気はなくてもデリカシーの無さから誰からも喜ばれないという悲報に「プレゼントのセンスが全く改善されていない!」「天皇家からもらったもの贈っちゃだめだろう」などの声も寄せられ盛り上がりを見せた。

そして12月27日放送の第38話からついに最終章へ突入!予告で芦田愛菜演じる娘のたまが登場すると「芦田たま(ガラシャさま)がついに登場!」「たまちゃん無邪気でかわいい!」と早くも登場を待ち望む声が持ち上がった上がった。そしてタイトルにもあるように、光秀による丹波攻略がスタート!山続きで攻略が困難とされた丹波地方。敵方、毛利攻めにはこの地の攻略が必要不可欠。大役を任され難題に挑む光秀のハードモード全開から始まる最終章をお見逃しなく!

■蘭奢待から紐とく香木の歴史
第37話で登場した香木、蘭奢待。東大寺正倉院に収蔵されている香木で、「天下第一の香り」と謳われている。奈良時代に中国から伝来したと言われる蘭奢待だが、「蘭奢待」という名前はその中に「東・大・寺」の文字を隠した雅名というからなんともオシャレな響きがする。香木は今でもお線香やお香として日本文化に浸透しているアイテムで、昔の戦国武将は、匂い消しや精神を落ち着かせるために使ったと言われているので光秀も日常に使っていたかもしれない。

現在も高値で売買される香木だが、中には1キロ約7百万円ほどの値打ちがつくものもあり、非常に貴重なもの。なぜそれほど高価かというと、香木は樹木自身が長い間かけて作り上げるものなので人工的に生成することが難しい。さらに高品質になるほどその年月は100年から150年かかると言われている。また、それを見つけるのにベトナムやインドネシアのジャングルの中へ行ったり、川の中など沈水している可能性もあるのことから、入手は困難なので貴重なのである。

そんな香木、日本に最初にやって来たのはなんと漂着物だったと言われている。香木の原産国は東南アジアとされているが、推古天皇3年(595年)に淡路島に香木が漂着したのが、日本における香木の最古の記録として残っている。漂着した木片に火をつけたところよい香りがしたので、朝廷に献上したところ重宝されたというから、蘭奢待の原点がたまたま漂着した木片と思うと不思議な感覚だ。

■前回(第37話)ネタバレあらすじ
元亀4年(1573年)3月、足利義昭は信長に対し挙兵。甲斐の武田軍は三方ヶ原で徳川、織田の連合軍を破り三河に侵攻しようとしていた。しかし、野田城を攻略した後、武田軍は突如として兵を引き上げた。義昭は宇治の槙島城に陣を構えたが、朝倉・浅井の援軍は来ず、武田信玄(石橋凌)からの便りもなくなす術を失っていた。そして義昭は攻め込んできた木下藤吉郎(佐々木蔵之介)に捕らえれれてしまった。義昭討伐に参戦していた光秀はかつて仕えた君主、義昭とむなしい再会を果たしたが、膝を折ってかつての将軍を見送った。

義昭と共に戦った三淵藤英(谷原章介)も投降し、山城の伏見城ですでに信長側についていた弟、細川藤孝(眞島秀和)と対面した。幕府を裏切った弟を責める三淵だったが、藤孝は時勢を読んだまでと落ち着いて答えた。そして三淵は、信長の命で藤孝と共に、淀城攻めをすることになった。

一方、突如退却した武田信玄の秘密を握った菊丸(岡村隆史)は仲間の手を介し、光秀に知らせをよこしてきた。菊丸はその足で駒(門脇麦)に会いに東庵(堺正章)のもとを訪ねた。そこで藤吉郎の母、なか(銀胡蝶)と出会う。その頃、駒は宇治の枇杷庄に身柄を移された義昭に会いに来ていた。義昭は武田や毛利など諸国の大名たちに書状を書き続けていた。将軍である限り書状を書き続けるという義昭に対し、駒は将軍を辞めるよう説得する。しかし戦を終わらせるために戦をし続けるしかないと言う義昭は、駒を欺いてしまったかもしれないと告げるのだった。

義昭が京から追放され、事実上、信長が政を取り仕切るようになっていた。本来、改元は将軍の職務だが不在となった今、信長がその役をかってでた。朝廷に改元の申し出をしたところ、さっそく朝廷はいくつかの候補を信長に送ってよこし、信長はその中から天が正しいと書いて「天正」を選んだ。その場にいた光秀は、信長から武田信玄について何か情報を得ていないか聞かれた。突如として兵を引いた信玄に何があったかいぶかしむ信長に、光秀は情報源は定かではないが信玄が死んだという噂があると耳打ちした。

元号が改まり、天正元年8月、浅井家の重臣が寝返ったという大きな知らせが入った。信長はすぐ近江へ出陣。同じ頃、朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)も越前から出陣した。信長は再び朝倉・浅井軍と戦った。織田軍の奇襲により、朝倉家家老の山崎吉家(榎木孝明)は討ち死。織田軍はそのまま進撃し、一乗谷に火をかけた。追い詰められた義景は、いとこの景鏡(手塚とおる)の寝返りにより命を落とし、朝倉家は滅亡した。信長は小谷城を攻め落とし、近江の浅井家も滅ぼした。

240年続いた室町幕府は滅び、群雄割拠の乱世は信長を中心に新しい世が始まろうとしていた。妙覚寺では、今井宗久(陣内孝則)による朝倉家から没収した調度品の目利きがされていた。信長のもとに松永久秀から許しを乞う書状が届いた。そこで信長は多聞山城を明け渡すことを条件に信長は松永を許すことにした。事実上武家衆の頂点に立った信長は、時の権力者が手にしたという伽羅の香木、蘭奢待を見てみたいと考えていた。突然の信長の申し出に戸惑う光秀だったが、宗久は信長は自分の値打ちを見える形で知りたいのだろうと告げその場を後にした。

信長は従五位下(じゅごいのげ)に任命され、内裏の昇殿が許されることになった。正親町親王(坂東玉三郎)は信長の活躍を認める一方で、蘭奢待を所望してきた信長の申し出を受け入れるか迷っていた。蘭奢待は東大寺正倉院に保管されている貴重なもの。拝観だけならまだしも、信長はその香木の切り取りの許可を希望していた。もし信長の申し出を受け入れるならば将軍・足利義政が切り取りをして以来以来110年ぶりのこととなるのだった。

結局、帝は信長の要望を受け入れることになり、蘭奢待は110年ぶりに東大寺正倉院から運び出された。多聞山城に運ばれてきた蘭奢待を目の当たりにした信長は、歴代将軍が切り取った跡を確認し、ついに名高い香木の一部を手に入れることとなった。蘭奢待の一部を2つに割ったものが信長の手に残り、信長はその1つを帝に贈ることにした。しかし、帝はそれを喜ぶどころか、信長と敵対する毛利輝元に贈るように命じた。

同じ頃、信長に加勢していた三淵は急遽、坂本城に預けられることになった。信長は三淵の居城を取り壊しを命じたのである。光秀は、信長の行動が理解できないことがあると告げると、三淵は、「主とはそういうもの。その時にこそそれにどう付き従うかが家臣の器。」と答えるのだった。

■第38話「丹羽攻略命令」あらすじ
坂本城に身柄を移された三淵。信長はついに三淵の切腹の沙汰が下される。戦は依然として続いており、光秀は三好の一党や一向一揆の連合軍との戦で戦果をあげる。そんな中、美濃から斎藤利三(須賀貴匡)が主君、稲葉一鉄(村田雄浩)のもとを逃れ、光秀のもとにやって来た。

光秀と反りが合わない稲葉だったが、信長に仕えてから美濃の国衆をまとめていた。光秀の家臣にして欲しいと言う利三の扱いを巡り、信長に呼び出された光秀。稲葉に利三を引き渡すように言われるが、光秀は家臣一人の命も大事にしない主君では国は治まらいと説く。すると、利三の命の代わりに、依然として敵対勢力が多い丹羽を平定するよう言い渡される。伊呂波太夫(尾野真千子)の助けを借りて光秀は丹羽へ向かうことになるのだが・・・。

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第37話は12月27日(日)総合夜8時より、BSプレミアム午後6時、BSK午後9時より放送。語り:市川海老蔵。出演:長谷川博己/門脇麦/滝藤賢一/ユースケ・サンタマリア/佐々木蔵之介/谷原章介/石橋凌/坂東玉三郎/石橋蓮司ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_kirin」。第38話予告動画は番組公式サイトで公開されている。NHKオンデマンドにて見逃し配信中。

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