バウムクーヘンと夫婦愛「歴史秘話ヒストリア」-NHKオンデマンド
日本に初めてバウムクーヘンをもたらしたドイツ人菓子職人夫婦が歩んだ波瀾万丈のエピソードを描く、NHK「歴史秘話ヒストリア 焼け跡とバウムクーヘン~あるドイツ人夫妻の苦難と愛~」が、NHKオンデマンドの見逃し番組サービスに配信されている。視聴料金は315円(税込み)。
1886年のクリスマス、ドイツのビール職人の家に生まれたカール・ユーハイムは、菓子職人として一旗揚げようと、当時ドイツの租借地だった中国の青島へ向かう。だがまもなく第一次世界大戦が勃発。青島へは日本軍が進駐し、兵士として戦ったカールは捕虜となり、妻・エリーゼを残したまま大阪、そして広島へ送られる。ところがその広島、のちの原爆ドームとなる広島市物産陳列館で行われたドイツ人捕虜の作品展示即売会で、思わぬ転機が待っていた。仲間の依頼で焼いたバウムクーヘンが日本人に受けたのだ。
カールは腕を買われて東京・銀座の洋菓子屋に雇われ、中国から妻子も呼び寄せる。やがて独立し、横浜に店を構えたカールだったが、関東大震災に遭い、命からがら神戸へ脱出。ほぼ無一文での再出発を余儀なくされる。それでもカールと妻・エリーゼは日本人の弟子たちに励まされ、再び神戸に店を構える。ところが今度は第二次世界大戦が勃発、神戸を襲った空襲でまたも店を失うことに。それでもカールは自らの生き方に背を向けなかった。
歴史秘話ヒストリア 焼け跡とバウムクーヘン~あるドイツ人夫妻の苦難と愛~ NHKオンデマンド