ゲオルギー・ダネリヤ監督の命日4/4にアニメ『クー!キン・ザ・ザ』最速・先行上映決定!

2021年03月23日15時00分アニメ

究極のカルト映画『不思議惑星キン・ザ・ザ』のゲオルギー・ダネリヤ監督が亡くなって2年!遺作となるアニメ版『クー!キン・ザ・ザ』待望の日本公開を記念して命日となる4月4日(日)に追悼・最速先行上映を緊急開催することが分かった!実写版の予告動画はyoutubeにて視聴できる。

合言葉はクー!モスクワの街角から銀河の最果てにワープ?著名なチェリストのチジョフとDJ志望の青年トリクは、雪に覆われたモスクワの大通りで裸足の宇宙人と遭遇する。そして思いがけずキン・ザ・ザ星雲の惑星プリュクにワープしてしまう。そこは見渡す限りの砂漠に覆われ、身に着けるズボンの色によって階級が分かれた場所だった。ほとんど「クー!」(名詞・形容詞・副詞・感嘆詞など)しか言葉が存在しない異星人たちを相手に地球に帰ろうと2人は奮闘を始めるのだった。



1989年、2001年、2016年と三度劇場公開され、「クー!」という意味不明な言葉でカルトSF映画の傑作として世界中で多くのファンを生んだ、実写版『不思議惑星キン・ザ・ザ』をゲオルギー・ダネリヤ監督自ら、アニメ化したのが本作だ。社会主義体制の真っ只中で制作された実写版を、レトロ感溢れながらSFタッチの未来を感じさせるアニメで再構築した。“キン・ザ・ザ”界を象徴する釣鐘型宇宙船の浮遊感は、ゲオルギー監督が実写版では再現できなかったアニメならではの珍妙なリアルさを描き出している。

実写版は当時のソ連の政治体制を皮肉めいた視点で描いたと評されたが、『クー!キン・ザ・ザ』は、大きな変革の波にあった現代のロシアを戯画化して風刺する。ゲオルギー・ダネリヤ監督は本作の完成後、2019年4月4日に88歳で逝去し、遺作となった。

【監督】ゲオルギー・ダネリヤ(『不思議惑星キン・ザ・ザ』)【音楽】ギア・カンチェリ
【共同監督】タチアナ・イリーナ
【声の出演】 ニコライ・グベンコ、イワン・ツェフミストレンコ、アンドレイ・レオノフ
ロシア/2013年/ロシア語/92分 英題:Ku! Kin-dza-dza
【提供】パンドラ、キングレコード【配給】パンドラ
© CTB Film Company、Ugra-Film Company、PKTRM Rhythm

クー■ゲオルギー・ダネリヤ
Georgiy Daneliya 1930年~2019年
ジョージアのトビリシ出身。建築を専攻した後に、1959年よりモスフィルムにて映画演出の道に入る。デビュー作の“SERYOZHA”(イーゴリ・タランキンとの共同監督/1960年/日本未公開)が、世界最古の歴史を誇るチェコのカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭でグランプリを受賞。“AFONYA”(1975年/日本未公開)では、当時のソビエト連邦全土で6,220万人動員という快挙を成し遂げた。1986年に公開された『不思議惑星キン・ザ・ザ』は、カルト映画の傑作として世界中にファンを獲得し、完成から30年以上を経ても、世界各地で見られ続けている。2019年4月4日、肺炎のため88歳の生涯を閉じ、『不思議惑星キン・ザ・ザ』のアニメ版映画『クー!キン・ザ・ザ』が遺作となった。

アニメ映画『クー!キン・ザ・ザ』公式サイト
『不思議惑星キン・ザ・ザ』予告動画