「青天を衝け」第15話、栄一が薩摩へ潜入捜査!博多華丸の西郷登場!第14話ネタバレあらすじと予告動画

2021年05月22日08時00分ドラマ
©NHK

徳川直参の意地を見せた慶喜(草彅剛)の「快なり!」で勢いづく一橋家、その家臣となった栄一(吉沢亮)が薩摩藩へスパイとして送り込まれる!吉沢亮主演、NHK大河ドラマ「青天を衝け」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)5月23日(日)放送の第15話「篤太夫、薩摩潜入」5月16日(日)放送の第14話「栄一と運命の主君」のネタバレあらすじを紹介、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信。



5月16日放送の第14話では、平岡円四郎(堤真一)からスカウトをされた栄一と喜作(高良健吾)が、慶喜と対面を果たし、第1話の冒頭と繋がった。無作法ながら自分たちの思いを慶喜に建白した栄一たちは、「攘夷派」から幕府の中枢で政を行う慶喜の家臣として働くことに。栄一、喜作の初出勤はさながら新人研修一日目のように、庶務を任されドタバタ状態。そして無一文の2人に出世払いでお金を貸してくれる上司・猪飼勝三郎(遠山俊也)や、慶喜の振る舞い酒を入ったばかりの2人に持ってきてくれる川村恵十郎(波岡一喜)たちに囲まれ、まさに青春の一ページの様な新生活をスタートさせた。

一方、慶喜は幕府に代わり政に介入してきた薩摩藩・島津久光(池田成志)に対し徳川直参の意地を見せた。横浜の港を開けるように裏で朝廷を操ろうとしていた朝議参与諸侯たちを「天下の大愚物」と一括。「幕府は横浜鎖港を断固やる」と言って久光に一泡吹かせることに成功した。そして将軍・徳川家茂(磯村勇斗)と徳川家を守り抜くと決意した慶喜からは、父・斉昭から受け継いだ「快なり!」が飛び出し感動を呼んだ。

そして5月23日放送の第15話では栄一が篤太夫と改名、円四郎から初仕事を任される。それは、大阪の海岸防備を任された薩摩藩士・折田要蔵(徳井優)がどのような人物かを探ることだった。一方、水戸では藤田小四郎(藤原季節)が過激攘夷派の天狗党を立ち上げ周囲を驚かせる。そして、いよいよ西郷吉之助(隆盛)役でお笑いコンビ博多華丸・大吉の博多華丸が登場!博多弁ではなく薩摩弁を話す新鮮な華丸の姿に注目です。

■幕末大名のあだ名事情
親しい間柄になると、その人の愛称としてつけられる「あだ名」。幕末の大名たちの間でも互いに使った「あだ名」がある。第14話で慶喜が春嶽を「鼻高殿」と呼んでいるが、これは決して春嶽役の要潤の鼻が高いからではない。実際に春嶽を指すあだ名だったというから驚きだ。春嶽は自分の鼻が高いことを自虐して「鼻公」や「鋭鼻」と手紙に署名していることが残されており、慶喜や他の大名からの手紙にも春嶽を指す「鼻」という文字が発見されている。

他にもあだ名をつけられている人物を調べてみると、朝議参与の一人、宇和島藩の伊達宗城は面長だったため「面長」、薩摩藩の島津久光はサツマイモのイメージから「芋」と呼ばれており、そのネーミングセンスはシュールなものがある。慶喜は自らも剛情者の「剛」と署名しており、ドラマでも「剛情公」と呼ばれていた。教科書で偉人と紹介されている大名たちが、お互いをあだ名で呼び合っていることを知ると親近感が沸いてくるというもの。他にもどんなあだ名があったのか探してみるのもドラマを楽しむきっかけになるかもしれない。


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■前回(第14話)ネタバレあらすじ
栄一と喜作は円四郎から一橋家に仕官するよう迫られた。そこで栄一は、仕官する前に慶喜に自らの意見を建白し、見込みがあれば召し抱えてもらいたいと願い出るのだった。あり得ない提案に困惑する円四郎は、どうしたら2人を慶喜に会わすことができるか考えを巡らせるのだった。

その頃、京都にできた朝議参与諸侯の中でも、薩摩藩の島津久光を筆頭に、外様が幕府に対抗する力を持ち始めていた。将軍・家茂や老中たちも、勝手をさせてなるものかと京へ上ってきた。この時、朝議参与でありながら将軍後見職である慶喜は複雑な立場に置かれていた。そして、横浜港を巡り、老中・水野忠精(松村武)と酒井忠積(小山力也)らは鎖港を主張し、久光は開港を唱えていたので、慶喜はその板挟みになっていた。

そんな忙しい慶喜と、見ず知らずの栄一たちを会わせるのは至難の業と考えた円四郎は、お乗り切りの時に途中で出てきて顔を見せるよう栄一たちに提案した。お乗り切り当日、栄一たちは慶喜の前に出て名を名乗ることに成功、後日屋敷に呼んでもらえることになった。

数日後、栄一と喜作は初めて慶喜に拝謁を許された。「幕府はいつ崩れてもおかしくない」と口火を切った栄一は、幕府を取り繕うことより、一橋家を盛り上げることを提言した。世を乱そうとする天下の志士たちを味方にして、有り余る力を手に入れれば一橋家は生き生きとする。もし幕府や大名たちが一橋家を疑うことがあれば、いっそのこと幕府を潰し、新しい世を一橋家が作るのだと熱弁した。そして、もし自分たちを召し抱えてくれたならば、慶喜には当主として一橋家を盛り上げてほしいという意図を伝えた。栄一の演説を全て聞き終えた慶喜は、特に何も言わず円四郎を連れてその部屋を出て行ってしまった。

その後、部屋に戻ってきた円四郎は、わかりやすく今の情勢を栄一と喜作に聞かせた。そして慶喜の置かれている立場も話終えると、「ちっとはこの世の中がわかったかい?」と念を押した。喜作が納得したのを確認すると、「この先は一橋の為にきっちり働けよ。」と言って2人の前に家臣の証である刀を差し出した。円四郎の話を聞き目から鱗が落ちた栄一は、自分たちが一気に時代の中心に来たようで興奮する気持ちを感じていた。

こうして一橋家で働くことになった栄一と喜作は、墨をすったり書物を整理したりと雑用を任された。夕方になると、2人は用意された部屋へ案内され、一橋家家臣・猪飼勝三郎から出世払いで借金をして鍋を買い、人生初の自炊をして夕飯を食べた。

一方、参与諸侯は朝廷より政の介入を許され、京に来た将軍家茂もそれを受け入れざるを得なかった。慶喜は薩摩藩が天皇に信頼の厚い中川宮(奥田洋平)を取り込んでいることに気づき、酒の席で中川宮を問い詰めた。薩摩の奸計に朝廷が乗ってしまえば、誰も朝廷の言うことは聞かなくなると釘を刺し、幕府は横浜の鎖港を断固やると明言した。さらにその場にいた島津久光らに“天下の大愚物、天下の大悪党だ”と言い放った。そして、中川宮には自分の味方につき、横浜鎖港を天皇に斡旋するように告げるのだった。

酔った勢いとは言え、暴論を繰り広げた慶喜は、これまでの鬱憤が晴れて円四郎と大笑いした。そして血相を変えて飛んできた松平春嶽に向かって、自分は徳川家を守ることを固く誓った。その夜、慶喜の「快なり!」という号令のもと、家臣たちに酒がふるまわれた。そして栄一と喜作のもとにも上村恵十郎がふるまい酒を届けてくれたお陰で、2人も一橋家の美酒に酔いしれた。この日を境に、朝議参与の会議は消滅し、再び徳川に政治の主導権が戻ってきたのだった。

■第15話「篤太夫、薩摩潜入」あらすじ
栄一と喜作は、武士として初俸禄をもらい、そして円四郎から「篤太夫(とくだゆう)」「成一郎(せいいちろう)」という新しい名を授かる。篤太夫の初仕事は、摂海防籞(せっかいぼうぎょ)の要職に就く薩摩藩士・折田要蔵の隠密調査だった。そこで出会った西郷吉之助(博多華丸)から“先の時代が読める優秀な人材ほど非業の最期を遂げる”と聞かされた篤太夫は、平岡円四郎の行く末を案じるのだった。一方、水戸藩では、藤田東湖の息子・小四郎(藤原季節)が攘夷の実現のため天狗党を率いて挙兵する。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」第15話は5月23日(日)総合よる8時よりBSプレミアム、BS4Kよる6時より放送。脚本:大森美香、出演:吉沢亮/高良健吾/波岡一喜/草彅剛/要潤/池田成志/堤真一ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_seiten」。第15話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」番組公式サイト

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