「花郎(ファラン)」第16話ネタバレあらすじと見どころ:ジディ、弱り目に祟り目…それぞれの苦悩!源花|全20話版

2021年09月26日10時00分ドラマ
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使節団たちが無事戻り、仙門は元通りの日常を取り戻すはずだったが…韓国ロマンチック時代劇「花郎<ファラン>」の第16話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識などを紹介、本作はDVDも好評発売・レンタル中で、作品公式サイトで予告動画が公開されている。

※以下【「花郎」を2倍楽しむ】で紹介した全24話版を20話版にリライトしたものです。【「花郎」を2倍楽しむ】では、ネタバレあり/なしのあらすじと見どころ、時代背景や豆知識などまとめて紹介している。



※原則、ムミョンを“ソヌ”と、彡麦宗を“ジディ”と表記。キャスト一覧は文末へ。

■第16話「それぞれの苦悩」
花郎たちの宴会から抜けたソヌは、アロを抱きしめ「愛している」と口づけする。その様子をジディが見てしまう。南扶余で王としての振る舞いができなかったばかりか、ソヌとアロの関係まで知ったジディはやり場のない思いに苛まれていた。

アロは、孤児となった少年をピジュギに託す。そしてスホの妹スヨンは帰国後、パンリュから音沙汰がないことに落ち込み、そのパンリュはヨンシルから「労して功なし」の文を受け取り焦る。一方、アロの治療を受けるスホは、医務室に入ってきたソヌに、思わず敬語を使ってしまう。その後、ソヌとアロは甘く幸せなひと時を過ごす。
花郎ピジュギは独身だったのか?それでも少年の笑顔には父性本能が湧き出したようだ。一方、お人好しスホの治療のシーンが愉快だ。ソヌとアロの互いを思いやる指切りに胸が熱くなる。そんな二人が兄妹でないのをいち早く見破るのは可愛いハンソン。

花郎に日常が戻ってくるが、ジディはソヌと距離を取る。民の間に伝わってきた「詩経」についての講義が始まる。ウィファは「無力な君主への民の恨みや哀れみが表現されている『大ネズミ(碩鼠)』の詩経をジディに詠ませる。
ウィファがジディに読ませた詩は『碩鼠』。碩鼠(セクセ/せきそ)とは大きなネズミ、転じて貪欲な搾取者のことをいう。この詩をウィファがどう解説するのか?王であるジディはこれをどう聞くのか?

その頃賤民村で疫病と戦うアンジは、ウルクから「賤民が王都に入ってはいけない本当の理由が、賤民が働いて生み出した財の価値を知ってはならないからだ」と聞き驚く。

一方、只召太后から南扶余でのソヌの様子を聞かれた叔明王女は、「正義を重んじ、恐れを知らず、統率力がある」と答える。太后は、花郎を2人の女人に統率させる源花(※ウォナ)制度を復活させ王女を源花に任命する。そして、彡麦宗の王座を守るべく、アロを利用してソヌに王のふりを続けさせるために、もう一人の源花にアロを任命することに。ソヌは、太后からこれを聞かされ苦悩する。
さすが母親。高飛車叔明の恋心に気づく只召太后だが、そんな母性は我が子と王座を守るためだけなのか。ソヌたちにはあまりにも非情だ。
※源花とは、花郎の前身で、数百人の若い男性を取り仕切る女主人。母系社会の風習が色濃く残っていた新羅は、政治と宗教が密着していた。 “源花”は集団のリーダーであると同時に祭主(巫女)であり医女でもあった。【「新羅王国」豆知識】では、「源花」と共に、「花郎」や「郎粧決意」なども解説している。


同じ時、ジディは、幼い頃の思い出の場所にいた。ジディを見つけた叔明王女は、ジディが兄の彡麦宗だと確信する。ジディはこれを否定するが、王女は、身分を隠して生きて来なければならなかった兄の悲痛な運命を思い、胸を痛める。スホは、只召太后の冷淡な態度に胸を痛め、ヨンシルに見捨てられそうなパンリュは、スヨンに自分に心を寄せてはいけないと告げ、ヨンシルの怒りを鎮めるために跪いて許しを請う。だが、ヨンシルは自ら王位に就くと宣言し、パンリュは命がけで尽くすと誓う。
さすがの王女も実の兄で将来の夫となる彡麦宗には情があるようだ。ヨンシルにひれ伏す実父パク・ホに嫌気がさしていたはずのパンリュが、今では実父と同じことをしている。

やりきれない思いに酒を飲むソヌにフィギョンが接近し、真の王になって世の中を変えないかと持ちかける。仙門では王として自信を失くして自らを卑怯者だというジディに、ウィファが「世の中に卑怯な王は多くいる。しかし己を卑怯者だという王は少ない。それを口にするのは勇気がいるから。どんなことをしてでも王になるためにやり遂げるべき」と声をかける。
自信を無くし涙を浮かべるジディの心細げな表情が悲しい。ソヌとフィギョン、ジディとウィファ。今後この2組はどんな構図を描くのか?

南扶余に行った4人の花郎達がそれぞれ苦悩を抱える中、居残り組のハンソンも苦悩していた。祖父がソク家再興のためにヨンシルに近づいているとも知らず、ただ腹違いの兄タンセのために強くなろうと決心し、剣の修行を受けるが一向に強くなれない。

アンジは、ヨンシルに疫病の薬材を譲ってほしいと頼むが、疫病がもう少し蔓延するまで待てと、断わられ、薬価を吊り上げて暴利をむさぼろうとするヨンシルに怒りを覚える。一方、只召太后は彡麦宗=ジディを守る最後の手段に入る。まず、ヨンシルを呼び、南扶余の昌太子を負かしたソヌに譲位すると告げ、ソヌが彡麦宗だと信じ込ませる。

アロは、父アンジに南扶余で自分を助けるためにソヌが王だと名乗り、太后から怒りを買ったようだと話す。その頃、ソヌは仙門でジディといた。ジディの言葉から、彼が直接マンムンを手に掛けたのではないと知るが…。自信喪失のジディは、アロのいる医務室へ。「もし私が王の座を捨ててお前と平凡に生きていくと言ったら、一緒に来てくれるか?お前がソヌを好きでも構わない。お前だけの真興として生きるから」と涙を浮かべて問う。アロは、「私を口実に王座から逃げようとしておられるのですか?王として何をすべきかを問いながら生きてきたはず。そしてそれを悟られたはず」と答える。
ソヌには王の資質を問われ、救いを求めた医務室ではソヌと勘違いしたアロの甘えた言葉…まさに弱り目に祟り目のジディ。弱気になったジディだが、本人が気づかない本心をアロは気づかせてやった。

その夜、ソヌが真興王だと信じるヨンシルは、王の腕飾りに真興王への別れの言葉を告げ寝床に入る。そしてパンリュはヨンシルがさし向けた刺客たちの手引きをする。一方、ジディはヨンシルの邸宅に忍び込んで腕飾りを取り戻し…。

■キャスト相関図
ソヌ/ムミョン役:パク・ソジュン
ジディ/彡麦宗/真興王役:パク・ヒョンシク
マンムン/ソヌ役:イ・グァンス
花郎
スホ役:ミンホ(SHINee)
ハンソン役:キム・テヒョン/V(BTS/防弾少年団)
パンリュ役:ト・ジハン
ヨウル役:チョ・ユヌ
郎徒
 タンセ役:キム・ヒョンジュン
 カンソン役:チャン・セヒョン
風月堂/キム・ウィファ役:ソン・ドンイル
只召太后:キム・ジス
ほか

公式サイト

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