「青天を衝け」第19話慶喜を支え一橋を豊に!資金集めに篤太夫奔走!第18話ネタバレあらすじと予告動画

2021年06月19日09時00分ドラマ
©NHK

渋沢篤太夫(吉沢亮)は徳川慶喜(草彅剛)を支えることを決意!一橋家の財政を立て直すため、商売人・篤太夫が動き出す!吉沢亮主演、NHK大河ドラマ「青天を衝け」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)6月20日(日)放送の第19話「勘定組頭 渋沢篤太夫」の見どころと、第18話「一橋の懐」のネタバレあらすじを紹介、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信。



6月13日放送の第18話では、篤太夫が一橋家の懐具合を整えたいと慶喜に進言。実際に米や硝石を持ち出し、いかに利益を得るかを熱弁した。さらに算盤を取り出し、商売こそ自分の取柄だと自己アピールも完璧だった篤太夫。慶喜からの一笑いも頂戴して、「そこまで言うならやってみよ」とチャンスを掴みとった。吉沢亮演じる篤太夫の覚醒に、無表情から爆笑した“草彅”慶喜のシーンには多くの人が魅了され、「2人のやり取りは心躍った」「いよいよ本領発揮ですごい魅力的」などの声が寄せられた。

一方、情勢は刻一刻と変化を見せ、攘夷を掲げていた長州がイギリスへ接近。外様の目的が攘夷から討幕への流れが見え始めた。そして将軍・徳川家茂(磯村勇斗)は長州討伐へ向かう。政略結婚だったが、仲睦まじい様子を見せる家茂と和宮(深川麻衣)が別れを惜しみ、そこではお土産に西陣織をおねだりする和宮の有名な逸話が描かれた。和宮の詠んだ和歌「君ありて」に繋がる悲しい結末を予感させ「この2人はずっとイチャイチャして欲しい」「家茂と和宮ラブラブで切ない」と視聴者の注目を集めた。

そして6月20日放送の第19話では、一橋家の懐を豊にするため、商売人篤太夫が始動する。一橋領内の米を入り札制にし、硝石を使った事業を展開、そして播磨の木綿の売り方を工夫するために奔走する。なかなか村人からの信用が得られず苦戦する篤太夫だが、「入用なのは信用だ」と気づき考え出した秘策とは?そして薩摩では、イギリスに留学していた五代才助(ディーン・フジオカ)が再登場!幕府の先を行こうとする薩摩の反撃がついに開始される。

■天狗党の面影残す中山道
尊王攘夷を掲げて挙兵した天狗党。水戸藩の諸生党の追撃や、幕府の追討軍との開戦により天狗党の挙兵勢力は一気に衰えた。元治元年(1864年)11月、生き残った1000人余りが武田耕雲斎を首領に、水戸を出発し、攘夷を訴えるため慶喜を頼りに京都へ向かって中山道を進んだ。幕府の天狗党討伐を任された田沼意尊は、東海道を西進する一方で、天狗党の進路上に位置する諸藩に対し追悼令を発した。

しかし、通過する諸藩は追悼令を守らず傍観する藩が多く、結局攻撃してきたのは高崎藩などごく一部の藩のみだった。また、耕雲斎が略奪や殺戮を禁じたため、好意的に受け入れる藩もあったという。そして11月16日、天狗党は、追撃してきた高崎藩兵200人と交戦。11月20日には信州諏訪湖近くの和田峠において高島藩、松本藩兵と交戦し、天狗党が勝利した。今でも中山道の宿場跡には「攘夷」の旗や天狗党が残した品々が展示されている。また、和田峠を越え、下諏訪宿に入る手前には「浪人塚」という天狗党浪士の墓が残されており、天狗党の面影を忍ぶことができる。


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■前回(第18話)ネタバレあらすじ
篤太夫は、天狗党討伐のため慶喜とともに京を立った。一方、成一郎(高良健吾)は慶喜からの密書を越前、敦賀にいる武田耕雲斎(津田寛治)に届けた。耕雲斎は降伏を決め、幕府に下ることを成一郎に伝えた。これを受け、篤太夫の初陣は戦うことなく終わった。

その後、慶喜は耕雲斎たちの身柄を引き取りたいと申し出た。しかし天狗党討伐総督の田沼意尊(田中美央)によりその願いはことごとく無視され、敦賀にて天狗党352人が斬首、藤田小四郎(藤原季節)と耕雲斎の首は塩漬けにされ水戸でさらされた。慶喜が天狗党を取り込んで兵力を強めれば、幕府にとって火種となる。成一郎は、それを危惧した幕府が天狗党を皆殺しにしたと言って憤った。そして、攘夷の成れの果てを目の当たりにした成一郎は、この先は一橋家を守る為に生きることを誓った。

この頃幕府では、勘定奉行・小栗忠順(武田真治)がこれからは軍事だけでなく財政や経済が重要だと提言していた。そして小栗はフランスの力を借りて、会社設立へ動き出していた。

そして京でも、一橋家を強くしなければという思いに駆られた篤太夫が、黒川喜兵衛(みのすけ)を通して新たな兵の招集を慶喜に建白した。こうして歩兵取立御用掛に任命された篤太夫は、伝蔵(萩原護)と共に備中にある一橋領へ向かった。そこで篤太夫は、代官・稲垣練造(おかやまはじめ)に村人を集めるよう要請、そして呼び出した毎日多くの村人たちを熱心に勧誘したが希望する者は現われなかった。

そこで篤太夫は、備中の寺戸村にある漢学者阪谷朗盧(山崎一)の塾にて村人たちと交流を深めた。するとそのうち、何名か仕官したいと言ってくる者が現われた。それにも関わらず、何百人もいる男たちの中で1人も申し込みがないのはおかしいと考えた篤太夫は、さっそく庄屋に確認した。すると、板垣が面倒に巻き込まれないよう篤太夫を遠ざけるように指示が出されていたことがわかった。

そこで、篤太夫は板垣のところへ行き、禁裏御守衛総督の慶喜を支える為に兵が必要なのに、その兵を集める役目を果たせなければ、自分は生きて帰れないと説明した。そして、それができない代官、つまり板垣も自分と同罪だと脅した。そして、明後日には備中を立つから、よく考えて結論を出すように告げた。すると翌日、篤太夫の元には大勢の村人が集まった。

役目を果たし京へ戻った篤太夫は、慶喜から褒美を受け取った。さらに篤太夫は、兵を賄う為にお金も入用だと説いた。黒田や猪飼勝三郎(遠山俊也)が幕府から都合をつけると言うが、借りたお金では実際に懐は豊かにならない。武士といってもお金は入用で、天狗党があのような結果になったのもそれを怠ったからだと説明した。一橋家も幕府も、儀だけ整えておけば天狗党と同じことになる。だから、一橋家の懐具合を整えたいと篤太夫は申し出た。

さらに篤太夫は、領地を回る中でいくつか利益を得るものを見つけたと言って米を取り出した。良い米が取れることを知った篤太夫は、米を入り札払いにし、少し高く売ることで利益を得ようと考えた。そして播磨の木綿も売り方次第で相当な利益になると考えていた。さらに、備中の硝石を持ち出し、火薬の材料となる硝石は今最も入用の品になると言って見せた。

そして篤太夫は、一橋家に来た理由は腰掛のつもりだったと告白し、猪飼たちを驚かせたが、国を立て直すことができるのは、慶喜しかいないと熱弁した。その為に一橋家を強くしたいと語る篤太夫は、懐を豊にし、一橋家の土台を頑丈にすることが、軍事よりも自分の長所だと言って算盤を取り出した。

篤太夫の演説を聞いていた慶喜は、水戸の懐をどうにかしたいと常々言っていた父・斉昭を思い出した。篤太夫は、斉昭は風神雷神の様な石頭かと思っていたと口を滑らせ、黒川たちから怒られたが、慶喜は雷神になった斉昭を思い浮かべ笑い出し、「円四郎め。なんとも不思議なものをおしつけよった」とつぶやいた。そして、「そこまで言うならば腕を見せてみよ」と篤太夫に告げた。こうして篤太夫は一橋家を豊にするために動き出したのだった。

■第19話「勘定組頭 渋沢篤太夫」あらすじ
一橋領の木綿に目をつけた篤太夫は、売り方を変えることでその価値を高めることに成功する。さらに、商売を盛んにするため、紙幣の流通にも取り組む。そして、勘定組頭に抜擢された篤太夫は、財政を豊にすることで一橋家を支えようと決意する。

一方、薩摩では、欧州から帰って来た五代才助が大久保一蔵(石丸幹二)と密談を交わしていた。ついに2度目の長州征伐へ乗り出した幕府だったが、密かに薩摩と同盟を組んだ長州を前に、幕府は大苦戦を強いられる。そんな中、大阪城で指揮を執る家茂が倒れる。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」第19話は6月20日(日)総合よる8時よりBSプレミアム、BS4Kよる6時より放送。脚本:大森美香、出演:吉沢亮/高良健吾/草彅剛/津田寛治/武田真治/山崎一/北大路欣也ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_seiten」。第19話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」番組公式サイト

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