「青天を衝け」第34話富国に必要なものは?吉沢亮と中村芝翫が激論!第33話ネタバレあらすじと予告動画

2021年11月01日21時00分ドラマ
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金儲けがすべてか?経済で日本を豊かにしようとする栄一(吉沢亮)と岩崎弥太郎(中村芝翫)が大激論を交わす!吉沢亮主演、NHK大河ドラマ「青天を衝け」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)11月7日(日)放送の第34話「栄一と伝説の商人」、前回第33話「論語と算盤」のネタバレあらすじを紹介、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信。



10月31日放送の第33話では、栄一が第一国立銀行を倒産の危機からなんとか立て直し、乗っ取りを計る三野村から死守することに成功した。一方で人々が金を崇拝するようになり、戦争で富を得る岩崎弥太郎(中村芝翫)率いる三菱商会があれば、小野組のように倒産する者も出てきて、人々が資本主義の魔物にとりつかれる様子が描かれた。そして御一新を成し遂げた大久保利通(石丸幹二)が暗殺され、西郷隆盛(博多華丸)は西南戦争で自害。新政府の懐を支えた三井組の番頭・三野村利左衛門(イッセー尾形)が亡くなり、幕末を生き抜いた者たちが次々とこの世を去っていった。

また、久々に慶喜役の草彅剛が洋装姿で登場し、ファンを喜ばせた。一方、美賀子(川栄李奈)から「慶喜には今の方が幸せだと思ってもらいたい」という話を聞いた栄一は、子供の頃に読み込んだ『論語』に立ち返る。さらに巷にあふれる没落武士や商人、戦争孤児に心を痛め、“みんなが幸せになる世の中”を目指す栄一の姿からは、後に書かれる著書『論語と算盤』にあるように「道徳と経済」の考え方の始まりとも言える印象的な回となった。

そして11月7日に放送される第34話では、栄一が東京にある養育院の運営に着手し、実業家だけでなく福士・医療の道にも歩みを進める姿が描かれる。一方、商業で日本の経済を盛り上げたいと考える栄一は、志は同じかと思われた岩崎弥太郎と激論を交わす!

■福祉・医療に力を注いだ渋沢栄一
「銀行の神様」や「近代日本資本主義の指導者」など、渋沢栄一という人物をあらわす時、明治から昭和にかけて活躍した実業家としての側面がクローズアップされがちだが、明治7年(1874年)、栄一34歳の年から生活困窮者救済事業で建てられた養育院(現在は東京都健康長寿医療センター)の運営に携わっている。

さらに、西南戦争の負傷兵を敵味方なく救護する目的で博愛社が創立されると社員となり、高松凌雲が生活困窮者に無料で診療治療を行う目的で同愛社を設立すれば幹事となって事業に協力している。パリ編で栄一が感銘を受けた光景、国民誰もが医療を受けられる仕組みを、同じく渡仏した同志である高松凌雲と今後のドラマ内で実現させていくことになるのだろうか。最終回までの伏線回収に期待しつつ今後の展開を楽しみにしたい。


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■前回(第33話)ネタバレあらすじ
政府が小野組と三井組に対して預け金の担保を出すように申し付ける。これにより小野組が倒産すれば、多額の貸しつけをしている第一国立銀行も共倒れになる危険が出てきた。栄一は大隈重信(大倉孝二)のもとを訪れ抗議をするが、大隈も聞く耳を持たず話し合いは決裂して終わった。職場に戻った栄一は、部下に小野組の帳簿を調べさせると、小野組は政府の借り入れを大幅に上回る借金を抱えていた。栄一は小野組に対し、銀行を守る為に政府より先に担保を出すよう求める中、小野善右衛門(小倉久寛)は反発するも、番頭の古川市兵衛は政府より栄一に受けた恩を返すと言って、あるだけの担保を差し出した。

こうして小野組は倒産したが、第一国立銀行はなんとか倒産の危機を免れた。そこへ第一国立銀行を乗っ取ろうとする三井の三野村利左衛門から小野組から受け取った株券や公債を三井に渡すよう手紙が送られてきた。栄一はこれに抗議するが三野村に軽くあしらわれたので、栄一は大蔵省に経営の判断を仰ぐという生き残りをかけ大勝負に出た。大蔵省は栄一のもとにアラン・シャンドを派遣し、本格的な西洋式銀行検査を行った。結果、大隈は小野組の倒産があったにも関わらず被害を最小限に抑えていることを高く評価する一方、三井のみに貸し付けが突出していることを指摘し、三井組への特別な権利をはく奪、栄一が頭取になるよう命じた。

そして仕事が落ち着いた頃、栄一は静岡を訪れた。洋装の狩猟姿で現れた慶喜は栄一との再会を喜んだが、美賀子は栄一に、去年あったある事件の話を打ち明けた。それは、平岡円四郎の妻・やす(木村佳乃)が慶喜に対して抗議しに来たことだった。やすは、戦争で家来を置いて逃げ帰り、多くの犠牲を出した慶喜を非難した。町には出業した侍や職人や、親のない子が溢れかえっている。こんな世にするために円四郎は死んだのかと思うとやすはやるせなかったのだ。美賀子は栄一に、慶喜が恨みを買うことはわかっていても今の方が幸せだと思ってもらいたいという思いを打ち明けた。

その後、東京に戻った栄一は、子供のころに読み込んだ論語を再度読み返していた。世の中を豊かにするためには民を大事にすることだという思いから、栄一は東京にできた戦争孤児を集めた養育院を預かろうと千代に打ち明けた。

この頃、日本は輸入過多にあり、金貨や銀貨が外国に流れたため、円の価値が下がっていた。また、横浜の外国人が口裏を合わせ日本の蚕卵紙を買い控えし、値崩れを狙っていた。早急な対応を強いられた日本政府だったが、介入すれば外国から強い反発を受けかねない。大久保は伊藤博文(山崎育三郎)からあくまで民で解決しないといけないと説得され、栄一の協力を求めた。同じ頃、養蚕紙の買い控えに憤慨する喜作(高良健吾)もまた困っていた。

双方を助けるために栄一が考えた計画は、買い控えに対抗して売り控えを起こし、商人たちが買いに来るよう促すというものだった。まず大久保に頼み、必要な金を準備し、横浜の商人を集めて買えるだけ養蚕紙を買った。そしてこの現状を新聞社にいる栗本鋤雲(池内万作)や福地源一郎(犬飼貴丈)らに記事にしてもらい、喜作、惇忠(田辺誠一)と共に昔計画した「横濱焼き討ち」と称し全ての養蚕紙を焼き払った。こうして外国人商人が徐々に養蚕紙を買い始めた。

栄一は、喜作、五代友厚(ディーン・フジオカ)らと自宅で宴会を催した。この日は三野村も来ており、栄一は三野村の悲願であった三井銀行設立を祝った。三野村は頭取となった栄一に「怖いのは、あまりにも金中心になってきたことだ」と忠告するのだった。そして明治10年(1877年)、2月に三野村は亡くなった。同じ年の9月、西郷隆盛が西南戦争で自害。岩崎弥太郎は軍需品を九州に送ったことで巨額の富を獲得した。そして明治11年(1878年)、不平士族に大久保が暗殺され、日本はまた新たな時代を迎えることになるのだった。

■第34話「栄一と伝説の商人」あらすじ
栄一は伊藤博文の依頼で、商人たちが業種を超えて手を組むための組織、東京商法会議所を作る。一方、はじめて養育院を訪れた千代は、身寄りのない子供達の寂しそうな様子を見て、なんとか手を尽くしたいと思いを募らせる。

そんな中、栄一は岩崎弥太郎から宴席に誘われる。はじめは商業で国を豊かにしようと意気投合するが、その手法を巡り激論を繰り広げることになる。そして2人の意見は真っ向から対立し、話し合いは破談となる。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」第34話は11月7日(日)総合よる8時よりBSプレミアム、BS4Kよる6時より放送。脚本:大森美香、出演:吉沢亮/高良健吾/橋本愛/大倉孝二/ディーン・フジオカ/石丸幹二/草彅剛/イッセー尾形/中村芝翫ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_seiten」。第34話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」番組公式サイト
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