「青天を衝け」第35話、栄一たちが米国将軍を日本の心でおもてなし!第34話ネタバレあらすじと予告動画

2021年11月08日09時00分ドラマ
©NHK

アメリカ前大統領が来日!栄一(吉沢亮)や千代(橋本愛)たちが西洋式マナーに悪戦苦闘する中、真心を込めた日本の“おもてなし”はアメリカに届くのか?吉沢亮主演、NHK大河ドラマ「青天を衝け」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)11月14日(日)放送の第35話「栄一、もてなす」、前回第34話「栄一と伝説の商人」のネタバレあらすじを紹介、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信。



11月7日放送の第34話では栄一が、伝説の商人・岩崎弥太郎(中村芝翫)と真っ向から激突した。みんなで利益を出して分け合おうとする栄一に対し、岩崎は「それは理想だ」と一刀両断、才覚ある者に権限を集中させる“独裁”を唱えた。「国を富ませる」という目的は同じだが、その方法は全く違う2人の意見は相容れず、話し合いは物別れに終わった。

「才覚あるもんが強うあってこその国利じゃ!」と土佐弁で栄一を説き伏せる岩崎弥太郎だが、演じている中村芝翫はこの8分に及ぶ栄一との初対面シーンにおいて「初めは台本を読んでも理解するのが難しかった」と振り返り、栄一を脅かし、岩崎を大きく見せられるように演じたとインタビューで明かしている。栄一役の吉沢亮も中村の気迫に負けない鋭い眼光で睨み返し、お互い火花を散らせるシーンに視聴者からは「2人とも言い分はわかるけどこの論争は胸熱だった」「岩崎弥太郎のラスボス感最高。」といった声が寄せられ、今後もバトルを繰り広げる2人の初戦に注目が集まった。

そして11月14日に放送される第35話では、日本が欧米諸国と肩を並べるように、栄一や伊藤博文(山崎育三郎)らが官民あげて来日するアメリカ前大統領・グラントをおもてなしする。西洋式のマナーを取り入れる中、これまで裏方に徹していた女性たちが夫をサポートすべく表舞台へ躍り出る。果たして日本は欧米諸国から認められる近代国家の仲間入りをすることができるのか?最終回に向けてさらに加速する第35話もお楽しみに!

■地下浪人から海運王になった岩崎弥太郎
「政府のいうことを聞く商人」という立ち位置で登場した岩崎弥太郎だが、もとは土佐藩の地下浪人の子として誕生した。地下浪人とは土佐藩特有の身分で武士としては最下層のランクになる。弥太郎は幼少期に貧しい暮らしを送ったが、頭脳明晰だったため21歳の時に江戸へ遊学するも、父が酒の席で庄屋と大喧嘩をしたことで帰郷を余儀なくされた。第34話で弥太郎が栄一に語った「官は賄賂をもってなり、獄は愛憎によって決す」と奉行所の壁に書いたのはこの時で、父だけが投獄され庄屋は何の咎めを受けないことに腹を立てての行動だったが、このせいで投獄され村を追放されてしまう。

出獄後、吉田東洋が開いた少林塾に入った弥太郎は才覚を買われ藩営の商社「開誠館」に勤務、坂本龍馬の脱藩の罪が許され海援隊が土佐藩の外郭機関となると、弥太郎は海援隊の会計を務めた。貧困のどん底を味わい、そこから「九十九商会」を率い海運王としてのし上がってきた弥太郎なので、実家が豪農で恵まれて育った渋沢栄一とは相いれないところも多かったことだろう。ドラマでも「貧乏人は勝手に頑張ったらええ」という弥太郎に対し「貧しい者が多いのは政治のせいだ。」と説く2人の対比は今後も注目したい見どころとなりそうだ。


★U-NEXTで放送当日、午後9時から配信★

■前回(第34話)ネタバレあらすじ
明治10年(1877年)、鹿児島の西郷軍と政府軍による西南戦争で政府の税収9割が戦費に費やされた。大隈重信(大倉孝二)は不換紙幣を発行し、その影響で景気は一時的に回復。栄一のもとにはこの機に乗じて銀行を作りたいと申し出る者が訪ねてくるようになっていた。中には銀行で金儲けを考える者もおり、国益の為に銀行を運営する栄一は頭を悩ませていた。また政府は、国内の産業を活性化させるため、20年前に幕府が結んだ不平等条約、安政の五カ国条約の改正を進めようとした。しかしイギリス公使のハリー・パークスからは、それは民意ではないと突っぱねられてしまうのだった。

“民の声を聞く場が欲しい”。そう考えた伊藤は、栄一や喜作らを集め会議所を作って欲しいと依頼した。栄一は「民の地位を高める好機」と踏んでこの案に賛成した。こうして栄一たちは、商人が業種を超えて手を組む組織、東京商法会議所を作った。最初の会議には三井をはじめ力のある商人たちが招集されたが、同じく招待された三菱の岩崎弥太郎は姿を現さなかった。同じ頃、会議所設立に気が進まない岩崎は五代友厚(ディーン・フジオカ)から「商人が協力しなければ欧米には勝てない。さすがは渋沢君だ。」と聞き、鉱山王である五代にそこまで言わせる渋沢栄一という人物に興味を持ち始めるのだった。

そこで岩崎は栄一のために宴席を用意した。お互い百姓の出身ということもあり意気投合し、共に商業で日本を豊にしようと意見が一致した。しかしその方法に関しては、互いに助け合う合本主義の栄一と、トップが全てを決めていくワンマン経営を掲げる岩崎とで話し合いは決裂。席を立とうとする栄一を岩崎が呼び止めたその時、栄一は誰かが柱の影から手招きしているのに気づいた。それはなんと芸者に三味線を教えに来ていたやす(木村佳乃)だった。やすは困っている栄一のために逃げ道を用意し、「あんたはあんたの道を行きな」と送り出してくれた。

この頃、日本経済が発展する中、成功者と没落者が現われ出していた。「伊勢八」の名で知られた豪商・伊藤八兵衛は事業に多大な損失を出したあげく亡くなってしまい、娘の伊藤兼子(大島優子)は芸者として身を立て、妹たちを養うことを決意するのだった。その頃、栄一は千代を連れて東京養育院を訪れていた。千代は肩身の狭い思いをする子供達に心を寄せ、その後は頻繁に養育院を訪れるようになっていった。一方、栄一はガスや電気など暮らしに役立つ事業を発展させていった。

そんな中、アメリカの前大統領ユリシーズ・グランド将軍が来日することになり、栄一と喜作(高良健吾)は岩倉具視(山内圭哉)と伊藤博文から彼らをもてなすように頼まれた。政府の無理難題に難色を示す喜作に対し、栄一は官と民が協力してもてなせば、日本が一等国として認められるとその依頼を受けることにした。そして家に帰った栄一と喜作は、千代とよし(成海璃子)と共に将軍一家をもてなす準備に取り掛かるのだった。

■第35話「栄一、もてなす」あらすじ
アメリカ前大統領・グラントの来日が決まり、栄一たちは民間を代表して彼らを接待することになった。栄一は、公の場で夫婦同伴の西洋流を取り入れ、千代やよしにも協力を仰いだ。そこに、大隈綾子(朝倉あき)や井上武子(愛希れいか)ら政財界の夫人も加わり、西洋式マナーの特訓がスタート。慣れない習慣に悪戦苦闘しながらグラントの来日を迎える。官民あげた歓迎は順調に進むが、数日後にグラントが“渋沢家に行きたい”と言い出したため、千代たちは大急ぎでグラントを自宅でもてなす準備にとりかかる。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」第35話は11月14日(日)総合よる8時よりBSプレミアム、BS4Kよる6時より放送。脚本:大森美香、出演:吉沢亮/高良健吾/橋本愛/大倉孝二/ディーン・フジオカ/木村佳乃/中村芝翫ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_seiten」。第35話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」番組公式サイト
★U-NEXTで放送当日、午後9時から配信★


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