ホンダ、新型ハイブリッドカー「CR-Z」を発売、深堀圭一郎と新藤昌子が開発責任者と動画で対談

ホンダは、ハイブリッドカー「CR-Z」(β: 226万8000円、α: 249万8000円)を2月26日に発売する。1.5L i-VTECエンジンと同社独創のハイブリッドシステムのIMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)を組み合わせ、先進的で躍動感のあるデザインに俊敏で爽快な走りと25.0km/Lという優れた燃費性能を融合した。
同車は、ハイブリッドカーの可能性をより広げ、新しい楽しさを全身で感じてもらいたい、との想いから、「Emotional=見て、触れて、ときめく」、「Exciting=積極的に走りたくなる」、「Smart=エコで、使えて、自己を解放できる」の3つの価値を持つクルマをめざして開発。デザイン、パッケージング、走行性能など、すべての領域においてこの3つの価値を実現するため、同社の先進技術を投入した。
エクステリアデザインは、走りの機能美と、ハイブリッドカーの先進的でクリーンなイメージを高密度に凝縮。
フロントビューは、存在感のある大開口のフロントグリルと、フェンダーの張り出しを強調した面造形でワイド感を表現。
サイドビューは、軽快感とスピード感を強調したワンモーションフォルムとし、空力を追求したドアミラーやアウタードアハンドルなどに専用デザインを採用。
リアビューは、大きく絞り込んだサイドウインドウ後部からリアフェンダーにかけての造形や、バンパー下部に配置した大型リアディフューザーなどにより、軽快感と躍動感を表現。
また、緻密でクリーンな印象を持たせたフロントヘッドライトの下部に、白色LEDを採用した横基調のポジションランプを設置し、先進感を強調した。
インテリアデザインは、機能的で先進感のあるデザインと、スポーツにふさわしい軽快感・爽快感を表現。
フロントコンソールボックスやドアグリップには、高輝度メタルインテリアガーニッシュを備えるなど、上質感を追求。
運転席側は、運転に必要な機能を集中配置し、スーパー3Dメーターを中心に、その左右に水平基調のバー表示とした計器類をレイアウト。高い視認性とクリスタルブルーの照明による未来感を演出している。
パッケージは、俊敏な走りと操縦性、躍動感に満ちたスポーツスタイリングを実現する、低全高・ショートホイールベース・ワイドトレッドの「低・短・ワイド」パッケージ。
エンジン高を抑え、サスペンションレイアウトの工夫などにより、ボンネット高を抑制。低全高とすることで、スポーティーなドライビングポジションを実現。
ホンダ車で最も高曲率のフロントウインドウと、新構造のフロントピラーの採用により、ワイドな前方視界を実現した。
1.5L i-VTECエンジンは、低回転時に2つの吸気バルブの片側を休止する1バルブ休止VTEC機構を採用し、高出力・低燃費・クリーン性能を高次元で達成。IMAとの組み合わせにより、2.0Lエンジン並みの加速性能と圧倒的な低速トルクを実現。
また、スポーツ走行にも適した6速MTを専用設計し、爽快なシフトフィールを実現。CVT車にはパドルシフトを標準装備し、低燃費走行からスポーツ走行まで自在に対応できるようにした。
「3モードドライブシステム」は、DBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)、モーター、トランスミッション、EPS(電動パワーステアリング)、エアコンなどを統合制御することで、積極的に走りを楽しむ「SPORTモード」、走りと燃費性能のバランスに優れた「NORMALモード」、実用燃費向上を図った「ECONモード」を選択できる。
スピードメーター外周のリング状アンビエントメーターは、NORMAL/ECONモード時には、低燃費走行をするほど照明色がブルーからグリーンに変化し、低燃費運転を視覚的に支援。SPORTモード時は、常時レッドに点灯し、いっそうのスポーツイメージを演出する。
また、クルーズコントロールをαタイプに標準装備。ECONモード時ではSPORT/NORMALモード時に比べ、スロットル開度と開閉頻度を抑えることで、燃料消費を抑制する。
シャシーは、フロントにはスペース効率に優れ、低全高・低重心ボディに貢献するマクファーソン・ストラット式サスペンションと、軽量化に貢献するアルミ鍛造製のロアアームを採用。
リアにはIPU(インテリジェント・パワー・ユニット)の荷室床下への配置を可能にする、コンパクトなH型トーションビーム式のサスペンションを採用し、軽快なハンドリングと高い操縦安定性を両立。
また、高出力EPSの採用により、ロック・トゥ・ロックが2.48回転というクイックなステアリングギアレシオを実現。ステアリングギアボックスの取り付け剛性を高めたことと合わせ、ダイレクト感のあるキビキビとしたステアフィールを可能とした。
さらに、高いデザイン性を持ちながら、1台あたり5kg軽量化したアルミホイールとスポーティーなトレッドパターンのタイヤを採用し、俊敏な走りを実現した。
ボディは、俊敏で爽快な走りを楽しめ、燃費性能にも貢献する軽量かつ高剛性なボディを採用。新構造のフロントピラーや新開発のドアミラーの採用、ボディ下面の整流処理など、ボディ各部にわたって空力を追求。その結果、空力には不利な短い全長、ワイドな全幅ながら、「インサイト」同等の空力性能を達成した。
フロントピラーインナーロア、サイドシル、ミドルフロアクロスメンバーには、780MPa級以上のハイテン材(高張力鋼板)を使用したほか、各部に効果的にハイテン材を配置することで、軽量化と優れた衝撃吸収性能を実現。
また、遮音・吸音処理を適所に施すなど静粛性を高めたうえで、室内に透過する加速時のサウンドをチューニングし、エンジン回転に同調した心地よいスポーツサウンドを実現した。
ユーティリティは、ハイブリッドシステムのIPUを荷室床下に配置するなど高度なパッケージング技術により、リアシート使用時で荷室長770mm、荷室最大幅990mm、容量214Lを確保。
また、前席からもワンアクションで倒せる可倒式リアシートを採用。リアシートをフォールダウンすれば荷室長が1280mm、容量382Lに広がり、荷室空間の使い勝手がより向上する。
「Honda HDDインターナビシステム」は、全タイプにメーカーオプションされ、自動車業界で初めて通信費無料で各種情報サービスを気軽に利用できる新サービス「リンクアップフリー」に対応。「インターナビ・プレミアムクラブ」会員は、車検時に同社販売店で更新手続きをすることで、車両を所有している間は通信費無料でインターナビの情報サービスの利用が可能となる。
環境性能は、10・15モード走行燃料消費率で25.0km/L(CVT車)、22.5km/L(6MT車)、JC08モード走行燃料消費率で22.8km/L(CVT車)、20.6km/L(6MT車)の低燃費を達成。
国土交通省「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」認定を取得し、国土交通省「平成22年度燃費基準+25%」を達成して、昨年4月から施行されている「環境対応車普及促進税制(自動車取得税と自動車重量税の減税措置)」と「環境対応車普及促進対策費補助金」に対応する。
安全性能は、自己保護性能の向上と相手車両への攻撃性を低減したコンパティビリティ対応ボディ、頭部や脚部などに対する衝撃吸収構造を採用した歩行者傷害軽減ボディを採用。
乗員の体格や着座位置、衝突形態により幅広く対応する運転席用i-SRSエアバッグシステム(連続容量変化タイプ)と、旋回時などの走行安定性を更に高めるVSA(車両挙動安定化制御システム)を全タイプに標準装備。
側面衝突時に頭部や頚部への衝撃を緩和するサイドカーテンエアバッグシステムを、前席用i-サイドエアバッグシステムとセットで設定する。
特別対談では、プロゴルファーの深堀圭一郎とキャスターの進藤昌子の夫婦が開発責任者の友部了夫とCR-Zに乗り込みながら対談。
深堀圭一郎は、ラゲッジスペースにゴルフバッグを入れてその広さに関心。続いて、運転席に乗り込み、そのスポーツカー的な楽しさに喜ぶ。
進藤昌子は、2ドアのスポーティカーに乗っていたこともあり、スポーツカーらしいデザインをまず評価。運転席に乗り込み、スピードメーターの青い光とさまざまな表示に引き込まれる。
最後は、深堀圭一郎と進藤昌子が夫婦で登場。ともにクルマ好きらしく、乗りたいという気持ちも強くなったようだ。
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「CR-Z」特別対談 深堀 × 進藤 × CR-Z