五代友厚死す!「青天を衝け」第38話、栄一が慶喜の汚名返上に奔走!第37話ネタバレあらすじと予告動画
嫡男・篤二(泉澤祐希)が問題を起こし栄一(吉沢亮)と対立!そして栄一は慶喜(草彅剛)の汚名返上に奔走する。吉沢亮主演、NHK大河ドラマ「青天を衝け」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)12月5日(日)放送の第38話「栄一の嫡男」、前回第37話「栄一、あがく」のネタバレあらすじを紹介、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信。
千代(橋本愛)を亡くし、憔悴する栄一が、周囲の勧めもあり伊藤兼子(大島優子)と再婚した11月28日放送の第37話では、栄一率いる共同運輸会社と、岩崎弥太郎(中村芝翫)率いる郵便汽船三菱との戦いが激化する様子が描かれた。2社の競り合いを小気味いい調子で場面を盛り上げたのが2代目神田伯山として出演したのが6代目、講談師神田伯山。辻講談の迫力ある語り口に「ドラマスタッフの粋な演出」「なんて豪華なキャスティング!」と視聴者から注目を集めた。
さらに賃金値下げを繰り返す2社の熾烈な戦いが合併という形で終着する頃、岩倉具視(山内圭哉)、岩崎弥太郎に続き五代友厚(ディーン・フジオカ)までもこの世を去った。「おいが死んでもおいが作ったものは残る。青天白日。いささかも天地に恥じることはなか。」と言い残し、最期は日本の未来を栄一に託した五代。連続テレビ小説「あさが来た」(2015年)で演じた五代友厚を再び大河で演じたディーン・フジオカには多くの労いの言葉が寄せられ「お疲れ様」や「ありがとう」という言葉と共に「五代さん」「五代様 」などのワードがTwitterのトレンド入りを果たした。
そして12月5日に放送される第38話では、東京開市300年を祝う席で栄一は昭武(板垣李光人)らと再会、再び徳川ゆかりの者たちが集結する。そして汚名を着せられたままの慶喜の偉業を世に知らしめる為に奔走するのだが、慶喜はそのことを望まないようで・・・。そんな中、栄一の長男・篤二が跡継ぎの重責から素行問題を起こし、学校を退学、謹慎を余儀なくされる。篤二を演じる泉澤祐希は連続テレビ小説「ひよっこ」(2017年)や大河ドラマ「西郷どん」(2018年)に出演するなど高い演技力で幅広く活躍する実力派。吉沢亮の1歳年上だが「青天を衝け」では親子を演じる2人の競演にも期待したい。
■日本郵船の誕生
海運事業を飛躍的に発展させた岩崎弥太郎が起こした郵便汽船三菱会社は1885年に競争相手であった共同運運輸会社と合併し、日本郵船が誕生した。白地に引かれた二本の赤い線は通称「二引の旗章」と呼ばれ、当時日本海運界をけん引する2社が合同することを表すと共に、日本郵船の航路が地球を横断するという決意のあらわれであった。
この頃から現代に至るまで日本郵船は三菱財閥の中核企業として発展を続け、現在は国内外合わせて350以上の都市の港へ運航船舶が乗り入れる世界でも最大大手の海運会社のひとつに成長した。日本郵船は現在も東京丸の内に社屋を構え、メガキャリアとして活躍している。横浜にある日本郵船博物館では近代日本の海運史を紹介した常設展が開かれており、海運業に情熱を注いだ岩崎弥太郎の足跡を辿ることができる。
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■前回(第37話)ネタバレあらすじ
栄一は千代をコレラで亡くし、3カ月が経ってもその悲しみから抜け出せずにいた。一方、政府は栄一たちを支援し、三菱に対抗する共同運輸会社を設立した。こうして岩崎弥太郎率いる郵便汽船三菱と共同運輸会社の競争が激化していった。栄一がサービス向上で顧客獲得を狙えば、弥太郎は運賃の値下げを断行し、両者は一歩も引けをとらない戦いを繰り広げた。
その頃、周囲の勧めもあり、栄一は数年前に没落した豪商、伊勢八の娘の伊藤兼子を後妻に迎えることにした。娘の歌子(小野莉奈)は妾のくに(仁村紗和)ではなく、見ず知らずの女性を後妻に迎えることに反対したが、栄一は仕事関係の交友を円滑に出来る妻を求めていたのでくにには荷が重すぎると考えていた。数か月後、歌子は男の子を出産し、渋沢家は幸せに包まれたが、栄一は千代に初孫を見せたかったと言って涙を流しその場を後にした。さらにその頃、追い打ちをかけるように千代が力を入れていた養育院が廃止されようとしていた。
明治16年(1883年)、天皇を中心とする世の中を夢見ていた岩倉具視が亡くなった。一方、共同運輸と三菱の熾烈な争いは続き、お互いが消耗戦となっていた。そこで弥太郎は合本の仕組みを逆手にとり、共同運輸の株を買って会社を乗っ取ろうと企んでいたので、五代友厚は不毛な争いを終わらせるべく双方の仲介に入り、協定を結ぶよう促した。しかし栄一は、「合本と独裁の戦いだ」と言って勝負をつけるまで戦いを止めないと明言。栄一は伊藤博文(山崎育三郎)に三菱に制裁を加えるよう進言するが、自分の意見を通そうとするような行動は慎むようにと、逆にたしなめられるのだった。
そして明治18年(1885年)、海運で日本を一等国にすることを目指していた弥太郎が亡くなった。五代も体調を崩しており、治療に入る前に双方の意見を聞く場が設けられた。2社の経営はひっ迫しており、生き残ったとしても外国の汽船会社に牛耳られることは目に見えていた。こうして両者は二年半に及ぶ戦いの末、合併する道を選ぶのだった。栄一は仲介に入ってくれた五代に礼を言い、日本の商業を盛り上げる為に体を治して欲しいと告げるが、五代は日本の行く末を栄一に託してその年の秋に亡くなった。
そんなある日、栄一は兼子から離縁を言い渡された。栄一は、自分は目先のことしか見えてなかったと謝り、これからは家と家族を守る為に兼子の力を貸して欲しいと頭を下げた。栄一の気持ちを受け止めた兼子は、今後も栄一の妻として共に過ごすことを選択するのだった。それから廃止の危機にあった養育院は兼子の協力のもと、栄一自ら経営することとなった。
そして明治18年(1885年)12月22日、伊藤博文が初代内閣総理大臣に着任。3年後には大日本帝国憲法が発布され、天皇を国の元首としながらも、伊藤たち元老が政治の主導権を握ることとなった。その後、栄一は兼子との間には武之助と正雄が生まれ、幸せな雰囲気に包まれていた。そんな2人の様子をベランダから覗いていた篤二は、慣れた手つきでたばこを咥えその場を後にするのだった。
■第38話「 栄一の嫡男」
栄一や旧幕臣たちは、徳川家康の江戸入城三百年を祝う「東京開市三百年祭」を開催し、昭武らと再会する。栄一の気がかりは、汚名を被ったまま静岡で隠居生活を送る慶喜のことだった。一方、渋沢家では、息子の篤二が跡継ぎの重責からある過ちを犯してしまう。それがきっかけで栄一は篤二を退学させ謹慎を命じるのだが・・・。そして明治27年夏、日清戦争が始まるのだった。
NHK大河ドラマ「青天を衝け」第38話は12月5日(日)総合よる8時よりBSプレミアム、BS4Kよる6時より放送。脚本:大森美香、出演:吉沢亮/高良健吾/大島優子/山内圭哉/ディーン・フジオカ/中村芝翫ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_seiten」。第38話予告動画が番組公式サイトで公開されている。
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