「地獄が呼んでいる」をもっと楽しむ②:アンジー、ヨハンソンを意識したアクション、監督をうならせた女優陣の熱演

2021年12月05日02時55分ドラマ
Youtubeよりキャプチャー
「地獄が呼んでいる」Nefflixで独占配信中!

Youtubeにて公開されているヨン・サンホ監督、キム・ヒョンジュ、ユ・アイン、パク・ジョンミンによる、韓国ドラマ「地獄が呼んでいる」ビジュアルコメンタリー②をテーマごとに日本語訳(要約)で紹介する。

もっと楽しむ①地獄の使者はなぜ3人なのか?OPは神の視点?
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Netflixオリジナルシリーズ「地獄が呼んでいる」(全6話)は、ヨン・サンホ監督が漫画家チェ・ギュソクと組んだウェブトゥーン「地獄」が原作。突如としてこの世に現れた異型の存在と、それを神の啓示だと説く新興宗教団体「新真理会」、その教えに共鳴する「矢じり」という集団、そして真実を明らかにしようとする者たちを描いたSFホラードラマ。
●作品紹介⇒「地獄が呼んでいる」ってどんなドラマ?

※もっと楽しむ②11:32~19:18あたり


■ミン・ヘジンのワンテイクアクション
原作ではパルクール/フリーランニングシーンだったが、もっとパワフルでリアルに表現して、空間的な活用も、感情も生きてくるアクションシーンだったと満足気な監督。パク・ジョンミンからも戦いのシーンを絶賛されたが、100%自分でやったわけではなく代役がいたと正直なキム・ヒョンジュ。初めてアクションをやってみて、アクションにも感情がないわけではないから感情に訴えて演技をしたら、アクション演技に新しい楽しみを感じたとのこと。高所から落ちる難しいアクションではカメラも一緒に落ちるワンテイクのためにNGが多く、10回は走っただろうという監督。「アンジェリーナ・ジョリー、スカーレット・ヨハンソンのような感じで演じた」というキム・ヒョンジュ。自分では動きもスピードも満足のいくアクションがモニターで確認すると動きもすごく遅かったと反省するが、監督は撮影後半にいくほどどんどんアクション演技が良くなったといい、特にキム・ドユンを殴るときめちゃくちゃ軽やかだったと手放しでほめた。キム・ヒョンジュの蹴り一発でリュ・ギョンスが手も足も出ないまま倒れたシーン映像では、パク・ジョンミンが得意の苛立ち顔で情けなさを強調し、みんなの笑いを誘った。

■前半部と後半部のキャラクターの違い
ミン・ヘジン弁護士は、後半で大きく変わるキャラクターだからこそ、前半には変化する余地を残して演じたというキム・ヒョンジュ。正義感を積み重ねたキャラクターが突然変わるのは無理があるかもしれないので、変わらざるを得ない経験をして曲がった意志が生まれた。「果たして彼女の信念は正義なのか?「試演」公開を利用したのはチョン・ジンスと変わらないんでは?」と、いう考えもあったと、役を振り返った。

■パク・ジョンジャの「試演」
「これはセットでなくてロケーションでしょう?」と確認するパク・ジョンミン。監督が場所探しに大変だったというこの場所は、撤去村にあって自由に撮影することができたそうだ。実際に壁を壊さなければならないのだが、安全上の問題でHビームで構造を補強したという。自身の出演はないものの、ここは途方もない没入感を生み出すシーンで、非現実的な状況をメディアを通して受け入れる人々の姿が強烈だったと、語るユ・アイン。監督はチョン・ジンスがこの「試演」に出ていないのは、彼が凄い臆病だからだと思うという。そこは自分に似ているというユ・アインは、「とてつもない大きな力が働く時に、チョン・ジンスはでていない…これはよかったが(笑)、それでも彼の力が及んでいるようだ」というと、「そこの窓にもいるよ!」茶目っ気たっぷりの監督。ジョンジャ役のキム・シンロク(※)の熱演と涙まで操る演技力に感嘆しきりの監督。この場面では、他人のとてつもない不幸をメディアを通してみる。そのような状況で人々が携帯で撮ることに驚くキム・ヒョンジュ。間違った考えをむしろ正義だと思う人がいるという監督。それを聞いて「怖いのは結局、人間の仮面と同時にそんな側面を最大限として利用して最高の没入感を作る監督だ」というのはユ・アイン。「それも生きるためさ」と監督。チェ・ギュソク作家からも、「あなたは狂った男について書く時一番楽しく見える!正義の人とかはうまく描けない。クレイジーな男は面白い!」と評されたという監督。ミン・ヘジン弁護士もそうとねじれた人物だと思うと前置きし、「後半のミン・ヘジンはチョン・ジンスに似ていているのでは?」ともコメント。「試演」公開を利用することだから、ミン・ヘジンもチョン・ジンス議長と変わらないとキム・ヒョンジュも同意した。
※キム・シンロクは新作「ある日~真実のベール」では検事役を演じている。

■告知を受けた赤ちゃん
初めて台本をもらった時に戸惑ったというパク・ジョンミン。赤ん坊に覆いかぶさる顔は天使の役を担当した女優チョン・ジソ。また監督が感心したという赤ん坊を抱く母のシーン。パク・ジョンミンが、新人女優たちのオーディションで教科書になると絶賛するのは、ウォン・ジナ(※)による10分間の長演技。これには監督も「音楽やカメラワークがなくても俳優陣の台詞だけでも面白い。現場の感動がそのまま感じられる」と太鼓判。また、ソヒョンの母性については、子供を出産した母親が「なぜ私に母性愛がないのか?」と、母性を強制する社会で罪悪感を感じる母性を表現していると解説。撮影では、赤ん坊の人形をみんなが本当の赤ん坊のように扱ったという。キム・ヒョンジュは赤ん坊人形にずっと話しかける母役のウォン・ジナが怖くなった瞬間もあったという。赤ん坊の頭を動かす抱き方のコツもあるようで、父親役のパク・ジョンミンは器用に実演している。
※ウォン・ジナは韓国映画界でホープと注目され、ドラマでは「ただ愛する仲」で認知度を高めた。

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【作品詳細】【「地獄が呼んでいる」を2倍楽しむ】