「暗行御史~朝鮮秘密捜査団~」第9-10話ネタバレあらすじと見どころ:エル、女装して仮面の宴に潜入捜査!

2022年01月08日08時00分ドラマ
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WOWOWにて放送・配信中の韓国ドラマ「暗行御史<アメンオサ>~朝鮮秘密捜査団~」、2022年1月7日(金)に放送した第9話「潜入」と第10話「仮面の男」の詳しいあらすじと見どころを紹介しよう。



「暗行御史<アメンオサ>~朝鮮秘密捜査団~」は、朝鮮時代の王室の秘密捜査官である暗行御史と御史団が、民衆の無念を晴らすために不正腐敗に立ち向かっていく痛快時代劇。

■第9話「潜入」
旅の途中、女性の連続殺人事件と対峙することになった御史団。村に留まり調べていく中、世話になった女性クィソンまで殺されてしまう。その家から出てきた覆面男を追いかけると、村のキム大監の息子キム・デグァンだった。しらを切るテグァンだが、イギョムが放った矢で傷を負った右手が証拠。だが、捕まえるも何も喋らず釈放するしかない。去り際に「たかが賤しい女が殺されたぐらいで…」と暴言を吐くテグァンの首に刀を突き付けたイギョムは「死の前では両班も民も違いはない!」と言い放つ。
※계집애(ケジベ):テグァンの台詞で“賤しい女”と訳されたこの言葉は女性の蔑称。

その頃、朝廷ではイギョムから届けられた帳簿について義禁府判書が、帳簿に記載されていた者は全員罪を認め、他に賄賂を受け取った者はいなかったと報告。黒幕がいるはずと確信する都承旨チョン・テスンはこれにこれに異を唱えるが、領議政キム・ビョングンから賄賂をもらっている義禁府判書は沈黙する。
※義禁府判書(ウィグムブパンソ) : 王命により罪人の取り調べをする機関の長官。

村では、テグァンが悪友たちと酒を飲みながら御史団を村から追い出す方法を考える。その夜ダインの部屋を覗く者が現れるが、折よくチュンサムの用足しに付き合わされたイギョムが戻ってきたおかげで曲者は退散し、イギョムは一晩中ダインの部屋を守る。
※건방진(コンバンジン):“生意気”または“横柄”といった意味で、テグァンが酒を飲みながらイギョムのことをこういう。

都では、イギョム暗殺に失敗したソ・ヨンに体罰を加えるビョングンが、最後の機会として、テスンの屋敷内のダインの部屋を探ってくるよう命じる。

翌日、イギョムは、チュンサムにテグァンの尾行を指示し、ダインと共に薬材商に会いに行く。薬材商から、クィソンが死亡前日に薬草取りを止めると言っていたこと、ケシを欲しがるテグァンにケシを痛み止め用に栽培していたクィソンを紹介したことも判明。このことから、テグァンは彼女の家でケシを探していたと確信する。一方、テグァンを尾行するチュンサムは尾行がバレて袋叩きにされ、盗みの濡れ衣を着せられ役所に突き出されるが、イギョムが、キム大監にケシ中毒であることを暴露するとテグァンを脅すとそそくさと退散。その後、チュンサムから、テグァンが仮面を注文したのは秘密の宴に行くためで、妓生も集まっていると聞いたイギョムは、チュンサムと妓房へ。そこで、女将からケシを楽しめて金ももらえる仮面の宴を遊女たちに紹介していることを聞き出す。

山中を歩くイボムたちは、匪賊団を追う役人と出くわすが、スネの機転でやり過ごす。イボムは足を痛めたスネを負ぶって休憩をとるために亡きクィソンの家に立ち寄る。マンドクに護衛を頼んでイボムが村へ買出しに出ている間に、テグァンの悪友たちがやってきて、スネを連れて行く。戻ってきたイボムは傷だらけのマンドクから、スネが村一番の富豪という輩に拉致されたと聞き、村へ走る。

一方、都ではソ・ヨンがテスンの屋敷のダインの部屋から玉鷺を発見。ビョングンは、それがフィヨングンの物だと分かり、ほくそ笑む。
※玉鷺(オンノリ):観察使、節度使、外国へ行く使臣たちがかぶった帽子を玉鷺笠といい、てっぺんに付ける飾りをこう呼んだ。詳しくは「キム・マンドク」最終回で詳しく紹介している。

仮面を調達したイギョムたちは、女装して他の遊女たちと合流し、秘密の宴へ。そこは、仮面をつけた両班らと遊女たちが酒にケシを混ぜて飲み、幻覚の世界を楽しむ宴だった。宴席を抜け出したイギョムは、ケシを隠した倉庫を発見し、テグァンの悪友ヨヌが遊女にケシを売り、クィソンがケシの売買を密告しようとしていたと話す現場を目撃。イギョムがヨヌを倒して宴席に戻ると、今度は仮面をつけた女人の競りが始まり…。

■見どころ
エル、クォン・ナラ、イ・イギョンのケミ(共演の相性が良い)が最高だ!テグァンにしこたま殴られたチュンサム(イギョン扮)の介抱をするシーン。ダイン(クォン・ナラ扮)の手当てにデレデレするテグァンにやきもち焼いたイギョム(エル扮)がどうするのか?ここで思いっきり笑わせた後、エルの「私も歯を食いしばって我慢したのだ」の後、「お前と私は一心同体だ」と訳されているが、実際には「お前を殴るというのは私を殴るのと同じことだ」と言っている。この台詞にチュンサムもダインも胸キュンのはず。そして、今話後半では、何とクォン・ナラと一緒にエルとイギョムが女装に仮面までつけて秘密の仮面パーティに潜入捜査するのだ。道楽息子に迫られたイギョムに注目。

暗行御史ep10■第10話「暴かれる真実」
秘密の宴席で競りにかけられた女人はスネだった。スネは鬼の仮面の男に500両で買われ、連れていかれる。イギョムたちは暗行御史として、宴に参加した者たちを捕らえるが、デグァンとスネが見つからない。その頃、鬼の仮面の男はスネを襲おうとするが、暗行御史が現れたと聞き逃げる。そこにイボムが現れ、イギョムはなぜここにスネがいるのか問い詰め、「なぜ守れなかったのか」と怒気に燃える目で弟を睨みつける。イギョムはイボムを連れてテグァンを探しに行く。「スネを守れなくて申し訳ありません」と謝る弟イボムに、「私もお前を守れなかった」と兄イギョム。

捕らえたムノとウミンを拷問する中、デグァンの死体が発見され、傍に鬼の仮面が落ちていた。ダインがデグァンの死体は他殺だと気づくが、使道が遺書と履物を発見し、筆跡鑑定をしようというダインを制する。使道の態度に違和感を覚えるダインは、ムノとウミンの口を割らせる作戦を思いつく。2人を牢から出して鬼の仮面をかぶったチュンサムの前に引き出すと、彼らは鬼の仮面に「使道」と呼びかけ、全てが使道の仕組んだことと判明。そこに使道が部下を引き連れて現れ、ダインたちは絶体絶命。するとイボムが威風堂々と姿を見せ、「役所は御史の兵に包囲されている。なぜおまえたちは守令(使道)の罪まで被るのか。ここで弓矢を下ろさなければ御史団を殺した大逆罪となる」と告げ、怖れをなした部下たちは弓矢を下ろす。実は、イギョムは使道の一撃を食らって気絶させられ小屋にとじこめられていた。同じく閉じ込められていたスネの声で意識を取り戻す。そこに使道が逃げ込んできてイギョムを人質に逃げようとするが、ダインが弓を構え見事に大きく外す。その隙にイギョムが反撃し使道を捕らえる。イボムは小屋からスネを救出し、強く抱き締める。そんな2人を見てイギョムは立ち去る。

裁きの場で、ムノとウミンが、「我々は指示に従っただけ。 クィソンを殺したのは使徒です 」と証言。観念した使道は「さあ、殺せ!」と開き直るが、「殺すのは簡単だが、お前の罪を王様に報告し、罰を受けさせる。王命が下されるまで牢で過ごせ」と使道を牢へ連行させる。そんなイギョムの姿を嬉しそうに見つめるスネは、イギョムに「ご立派です」と言うが、「その代わりにお前を失った。」と、科挙さえ受けなければと後悔を口にし、あの日に何があったのか尋ねる。スネは、「旦那様が去った日にイボム様の女になりました。旦那様とは過去の縁。過去は忘れて大きな夢に向かってください」と別れを告げる。

実は、当時、イギョムとの婚礼が決まっているスネに使道が横恋慕したのだ。スネが天主教徒だと知った使道は、それを盾に彼女を慰み者にしようとし、拒めば周りの人まで打ち首にすると脅され牢に入れられた。そんな彼女を憐みイボムが脱獄させたのだった。イギョムが目撃したのは、2人が追われている光景だった。

連続殺人事件を解決した御史団は副任務であるフィヨングンの死の真相を探るために全羅道の全州へ。道中、道峰岩で足を止めたイギョムは、「記録によると、このあたりが逆賊として漢陽に移送されるフィヨングンが自ら死を選んだとされた場所だ」と説明し、そっと涙するダインを一人にしてやる。ダインは亡き父に挨拶をし、イギョムはチュンサムを先に出発させ、彼女が落ち着くのを待つ。「フィヨングンの縁者だと気づきながら、なぜ何も聞かないのですか。旦那様にも危険が及ぶかもしれいないのに」というダインの肩に手を置き「私もフィヨングンの死の真相を知りたくなった。お前は私と最後まで一緒にいる人だから、私を信じなさい」と慰める。

その頃、キム・ビョングンはフィヨングンの玉鷺を王に見せ、王はテスンを呼んで、なぜフィヨングンの玉鷺がテスンの屋敷にあったのかと問い詰める。知らないというテスンに、ダインなら知っているはずとというビョングンは、ダインが御史団の一員で、“逆賊の残党”が何か企んでいると言い出す。それを否定し、御史団が任務を終えて戻ってくれば全てが明らかになるというテスンの言葉にかぶせて、「この瞬間にも逆奥が何かを企んでいるかも」と王の不安感を煽る。王はダインと御史団を呼び寄せるよう命じる。
※玉鷺(オンノリ):観察使、節度使、外国へ行く使臣たちがかぶった帽子を玉鷺笠といい、てっぺんに付ける飾り。

御史団は、道中で盗賊団に襲撃された官軍に遭遇し、伏兵を装って助けてやる。官軍は観察使が送った米をヘミ寺へ運ぶ途中だったが、負傷者が多く一旦監営へ戻るという官軍に付き添ってやる御史団。その夜食事をとる御史団は、村の米価がとても高いのに驚く。翌朝、イギョムとチュンサムは監営へ出向くが、観察使はおらず一袋のコメが渡される。落胆するイギョムに謝罪する軍官は、イギョムの弓の扱いを高く評価し、軍事訓練を手伝ってほしいと頼む。帰路、もらった米がひったくられるが、逃げる少年を追った先は貧民窟で、イギョムは米を取り返すことができず、なぜこんな暮らしをしているのか尋ね、役所からの厳しい取り立てのためにこんな貧しい生活を強いられていると聞く。そして供米として寺に納める米は皮膚病を患っている観察使が民から取り上げたものだとも。
※供米:神様にお供えする米。
※観察使(クァンチャルサ) : 地方行政を観察する官職。今でいう知事に相当。


一方、一人留守番を命じられ市場に繰り出したダインは、本屋で観察使の冊婢に応募し…。
※冊婢(チェッピ):本を大量に出版する技術のない当時、本を読みたい人に専門的に読んであげる職業女性をチェッピ책비(冊婢)と言った。

■見どころ
イギョムの初恋の女性スネを演じたのはチョ・スミン。「ペントハウス」シリーズで家庭教師ミン・ソラ役で出演。人質に取られたイギョムが、強がって「私に構うな」と使道の逮捕を命じるが、その言葉通りに弓を構えたダイン。彼女の弓の腕前は誰よりイギョム(5話)が知っている。強がりを公開するイギョムの慌てぶりが傑作だ。
今回、ついにスネがイギョムに“あの日”のことを語るが、イギョムのために嘘をつく。イギョムが真実を知るのはいつか?



■キャスト
ソン・イギョム役:キム・ミョンス(エル/INFINITE)
ホン・ダイン/ホンラン役:クォン・ナラ
パク・チュンサム役:イ・イギョン


WOWOW「暗行御史<アメンオサ>~朝鮮秘密捜査団~」番組サイト
 2021年12月3日スタート 金19:00-21:25 2話ずつ放送
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