「哲仁王后 俺がクイーン!?」第5-6話ネタバレあらすじ:シン・ヘソンとキム・ジョンヒョンのノータッチロマンス開始?!|全20話版
宜嬪(ソル・イナ)に、かっこよく思われたいが為に「自殺をした」と証言した王妃の体のボンファン(シン・ヘソン)だったが…WOWOWプライム・オンデマンドにて2月18日に放送・配信開始した「哲仁王后(チョルインワンフ) 俺がクイーン!?」(全20話)第5話~第6話のネタバレあらすじと見どころ、※豆知識を紹介しよう。
※翌週金曜午前10時50分~2話連続再放送する。
「哲仁王后 俺がクイーン!?」は、現代の男性の魂が朝鮮時代の王妃の体に入り込んだことから巻き起こる騒動を描く、“魂入れ替わり”のラブコメディ要素を含んだ時代劇。【「哲仁王后」を2倍楽しむ】では、韓国での評判や制作発表会の様子、実在の哲宗王と哲仁王后・金氏とドラマでの描かれ方などをまとめて紹介している。
■キャスト
キム・ソヨン/王妃(魂ボンファン)役:シン・ヘソン
哲宗/イ・ウォンボム役:キム・ジョンヒョン
大王大妃(純元王后)役:ペ・ジョンオク
キム・ジャグン役:キム・テウ
キム・ビョンイン役:ナ・イヌ
チャン・ボンファン役:チェ・ジニョク
ほか
■第5話「傷つきやすい踵」
大王大妃が宜嬪を陥れることに成功したと思われたやさき、王妃の体のボンファンが「自殺しようとした」と衝撃告白し、遺書まで持ち出して王である哲宗と宜嬪の危機を救ってしまう。ボンファンが意中の女性である宜嬪にかっこよく思われたいが為にした事だったが、大王大妃は大激怒。極度の緊張で宜嬪が気を失い、ボンファンも気を失う真似でこの場をやり過ごす。王が駆け寄り抱き上げたのは宜嬪だった。見かねたキム・ビョンインがボンファンを抱き上げ部屋に連れていく。自殺の理由は、周りはもちろんボンファンも知らない。喜んで入宮したヘソンが自ら死を選んだと知り、彼女への想いを封印したことを後悔するビョンイン。
実は王妃は池に落ちた日に「国母の座に堪えられないので、王宮を出ていく」と大王大妃に報告に来ていた。急に横暴になったのは王妃になりたくないためと合点した大王大妃だったが、取り合わなかったのだった。今回の怒り心頭の大王大妃は王妃を廃位すると言い渡し、王宮の池からでないと元の世界に戻れないボンファンは許しを請い、キム・ジャグンのとりなしでどうにか廃位は免れる。
宜嬪を陥れるために王妃がわざと池に落ちたと思っていた哲宗は、実は自死だったと知り、自責の念にかられる。哲宗もまたあの日、王妃と会っていた。自分に見向きもしない哲宗に、アンソン金氏だからかと聞く王妃を冷たく突き放したのだった。哲宗は王妃に謝りに行くが、ボンファンは手遅れだといい、廃位されそうになったと怒りを爆発させ、すごすごと立ち去る哲宗にピニョ(かんざし)まで投げつける。部屋に戻った哲宗は、意識の戻った宜嬪を抱きしめて永平君に護衛させる。そしてビョンインがまだ刺客の正体に気づいていないことから王妃が彼に犯人を知らせていないと確信し、ますます王妃がわからなくなる。
父であるジャグンの冷酷さを知るビョンインは、王妃を守るために禁衛府の長になりたいと願う。一方、宜嬪はホン別監に救出されたオウォルと再会し、宮中で手当てができず、泣く泣くオウォルを実家に戻す。
※禁衛府(ウィグム):王命により罪人の取り調べをする官庁。トップは、従一品の判事。
御前会議。新しい禁衛府の長としてビョンインが任命される。文科で登用された彼が兵を率いることに不自然さを憶えるも満場一致の人事に哲宗は口出しできない。これでまた金氏一族は朝廷内の要職を増やす。
大妃趙(チョ)氏は今度こそ宜嬪を取り込もうと、先代王が金一族の専横に真正面から立ち向かったために毒殺されたと教え、オウォルの次は宜嬪が狙われると脅し、王妃廃位に同意させる。その後、宜嬪はあの日のことをお見返していた。あの夜、哲宗を待っていた宜嬪ファジョンの前に現れたのは王妃ソヨンだった。「私はお前の嘘を知っている」と憎悪の目を向けるソヨンに、「あなたは王様を殺そうとしたが、結局何でもできない」とファジン。その言葉を聞いてソヨンは池に身を投げ、ファジンは助けることなくその場から逃げだしたのだった。
※先代王:第24代王の憲宗のこと。詳しくは憲宗紹介で。
土砂降りの雨で池が満ちると喜びはしゃぐボンファン。哲宗がやってきてボンファンに謝るが「しつこい、消えろ!」と言われてしまい、傘を持たせて今夜の共寝はしないと立ち去る。趙氏一族では、王妃の精神状態がひどくなっているという理由で廃位を上訴することに。
春塘池明け方、眠るチェ尚宮とホンヨンにそっと別れを告げて、池に向かったボンファンは石碑に『来なければよかった。チャン・ボンファン』と刻み、元の世界に戻るべく喜々として、満水の池に飛び込むが…。
※春塘池(チュンダンジ):ボンファンが飛び込んだ池。昌慶宮の後苑にある大きな池で、景色の美しさでも昌慶宮を代表する池。
■見どころ
ギリシア神話の“アキレスの踵”と同じくらい知名度のある“スーパーマンの弱点=緑の放射線(クリプトナイト)”だが、ボンファンの弱点は“他のヤツが自分よりカッコイイこと”でこれが自殺を自供(?)した理由らしい。かっこよく自白するシーン。WOWOW版では流れないが、オリジナルナル版では懐かしい2NE1の「내가제일잘나가(ネガチェイチャラガ)」がバックに流れる。K-popに興味のない方も耳に残るアクの強い音と繰り返すフレーズを一度は聞いたことがあるのでは?
オウォルを実家に送って寂しがる宜嬪を元気づける永平君だが、その視線や言葉から宜嬪への恋心がにじみ出る。そんな永平君をモデルに絵を描く宜嬪は、彼の想いに気づいているのか、いないのか?
今回、大王大妃、ビョンイン、哲宗、そして宜嬪の回想で、王妃が池に落ちた日の真相が明らかになる。ソヨンが知っているという「宜嬪の嘘」とは?宜嬪が言った「ソヨンが王を殺そうとした」とは?
それにしてもボンファンのアイデアが止まらない。大王大妃の料理を運ぶ“食籠”にはビックリ。また水刺間での並行世界(パラレルワールド)の話や土砂降りの雨の中踊り狂うボンファン(笑)…演じているのはシン・ヘソンだが、筆者にはもはやチェ・ジニョクにしか見えない。ちなみにオリジナル版ではBLACK PINKのBGMにあわせて踊り狂う。
■第6話「理解と誤解の間」
王妃のことが頭から離れない哲宗は、王妃が再び自殺するのではないかと池へ急ぐ。石碑の書置きと王妃のピニョ(簪)を見つけて池へ飛び込む。元の世界に戻ろうと池の中にいたボンファンは、哲宗に引き上げられてしまう。池の中に戻ろうとする王妃に、哲宗は“ノータッチしよう”と提案し、真剣な哲宗にボンファンは根負けしてしまう。
宮中では「王妃の精神状態がおかしい」という噂が広まる。せっかくケガも癒えてきたオウォルは、キム・ジャグンの手下サルスに刺殺されてしまう。ジャグンはカン女官を王妃付きの至密尚宮の下に送る。一方、大妃は弓の名手の宜嬪に弓矢を贈り、本物の贈り物は午後の御前会議で…と意味深に告げる。
※至密尚宮(チミルサングン):侍令尚宮(テリョンサングン)とも呼ばれ、国王の側近くに仕える。至密とは国王と王妃が移住する区域のことで、宮中の奥深い場所の意。
哲宗が来なければ死ぬところだったボンファンは、池が元に戻る門ではなかったのかと考え、ソヨンの言動を整理した結果、彼女が家出をしようとしたと考えつく。そしてボンファンの体で彼女が変なことをしていないか不安になる。そんな中、哲宗から書物と共に「ノータッチしよう」の手紙が届く。
一方、王妃が男装して妓楼へ出かけた日に襲ってきた刺客を追うキム・ビョンインは、義禁府判事の任命の場で外部の危機よりも内部の危機のほうが危険だと断言し、哲宗を非難する。さらに右議政チョ・マンホンからは自殺を繰り返す王妃の廃位を求める上訴文が出され、朝廷内は騒然とする。哲宗は「一番近くで見ている夫の私が証明する。王妃は精神病ではない」とボンファンを擁護する。
御前会議の後、王妃の元に駆けつけるとビョンイムが先に来ていた。王妃を危機にさらしたことを責めるビョンインは、自分が王妃を守ると宣言。会議で廃位の話が出たとボンファンに告げた哲宗は、ビョンインを下がらせ、ボンファンにノータッチ宣言し、跪いてその手にピニョ(簪)を握らせ、「偏見なしにあなたを一人の人間として理解する機会をください」と告げる。あきれて「分かった」というボンファンだが、「今日が1日目です」と哲宗の言葉にキレる。
大王大妃に謁見したボンファンは、神妙な面持ちで廃位するなら大王大妃によって廃位してほしい。趙氏による廃位は金一族の敗北になると、大王大妃のプライドに訴え、王妃に関する噂は自分で解決すると約束する。ジャグンから、王妃の廃位を哲宗が止めたと聞き驚いたボンファンは、「王妃が自殺を告白したのは宜嬪を守るための嘘だった」との噂を流す。噂は尾ひれがついて再び宜嬪に疑いの目が向けられる。
これを知った宜嬪は大妃に会い、「王妃の廃位」を反対したのが他でもない哲宗と聞き驚き、哲宗の元へ。哲宗は「王妃廃妃」の上訴文撤回に宜嬪の父の力添えを頼む。これを了承した宜嬪は、初夜を願い、哲宗は快くそれを受ける。怒りが収まらない宜嬪は王妃を訪ねる。好みのタイプの宜嬪がやってきたことでウキウキのボンファンだが、宜嬪から初夜を迎えると聞き嫉妬心を露わにし、宜嬪はそれが哲宗を愛していると証拠と勘違い。
その夜、ビョンインは金氏と趙氏の領袖と一席を設ける。領議政キム・ビョンハクと右議政チョ・マンホンは、王妃廃位の一件で喧嘩を始めるが、宜嬪犯人の証拠となる偽の手紙を取り出したビョンインは、宜嬪犯人の噂を消す代わりに王妃廃位を諦めるよう持ち掛ける。弱みを握られた両領袖は従うしかない。一方、宜嬪から「妃廃位撤回に協力してほしいという手紙を父に届けてほしい」と頼まれた永平君は、哲宗の元へ乗り込み、王妃廃位のチャンスをなぜ逃すのかと責め、哲宗の王妃への感情に変化が生まれたのではないかと疑う。そしてもし、王妃が敵だと判明した際には、王妃の首を斬り落とせるかと尋ね、哲宗は自分の手で王妃の首を斬ると答える。
大妃が祈祷師を呼んで告祀を行うと、祈祷師は王妃の体に入ってはいけない妖物が入ったと告げる。すると、水刺間にいたボンファンが気絶し、元の世界では呼吸器をつけてベッドに横たわるボンファンの姿が…。
※告祀(コサ):一身・家庭・仕事などの厄運を祓い、幸運を神霊に祈る祭祀。現在の韓国でも、茹でた豚の頭を置いて事務所開きや建物を建てるといった、新しく何かを始める時に成功と厄払いを願って行う。
■見どころ
哲宗の“ノータッチ”は「幸せに楽しく生きよう」という意味。2人の平行線の言い合いが激しければ激しいほど笑えてくる。池のほとりで一人ソヨンにいちゃもんつけたり、コックリさんでソヨンを呼び出そうとしたり、王妃の体を借りたボンファンの異常行動が止まらない(笑)。
ところで、ボンファンに小言を言わないと約束したチェ尚宮。こっそり竹林やなんでも屋に出向いて何をするのか?チェ尚宮を演じたチャ・チョンファンは、「愛の不時着」「梨泰院クラス」「大丈夫じゃない大人たち~オフィス・サバイバル~(原題:狂っていなければ」)など大ヒットドラマにひっぱりだこの名バイプレーヤーだ。
◇WOWOW「シン・ヘソン×キム・ジョンヒョン「哲仁王后 俺がクイーン!?」番組サイト
2022年2月4日スタート 金18:45-21:30 2話連続
【作品詳細】【「哲仁王后」を2倍楽しむ】