「富士川の戦い」勝因にネット沸騰!「鎌倉殿の13人」第10話、藤原秀衡登場!第9話ネタバレあらすじ

2022年03月07日09時00分ドラマ
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奥州の覇者、藤原秀衡(田中泯)本格始動か?NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)3月13日(日)放送の第10話「根拠なき自信」あらすじ、前回第9話「決戦前夜」のネタバレあらすじを紹介、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信中。



北条義時(小栗旬)、三浦義村(山本耕史)コンビによる伊東祐親(浅野和之)、八重(新垣結衣)の救出で幕を開けた3月6日放送の第9話。冒頭、八重を助けようとする江間次郎(芹澤興人)を秒で殺害した善児(梶原善)に視聴者も騒然。義村に斬られ姿を消した善児だが、まだこれからも登場しそうな予感。今後どのタイミングでアサシン善児のカードをきってくるのか三谷脚本に期待が高まる。

そして、富士川の戦いの勝因、「水鳥の羽音」のきっかけがまさかの北条時政(坂東彌十郎)と三浦義澄(佐藤B作)によるじゃれ合いだったという展開にネットも盛り上がりを見せる中、時政が坂東武者の矜持を源頼朝(大泉洋)に訴えるシーンでは、いつもへっぽこな時政の頼れる姿が注目を集めた。また、坂東武者のように所領も守りたい一族もいない頼朝が感じる孤独が重くのしかかるラストで、鮮やかに登場した義経(菅田将暉)。「兄上のため、この命捧げます」と曇りなき眼で宣言する義経に、号泣する頼朝の姿が感動を誘った。

そして3 月13日放送の第10話では、奥州の覇者・藤原秀衡が本格的に登場。自由奔放な義経が「御館」と仰ぐ秀衡を、田中泯がどう演じるのか。ただならぬオーラを放つ秀衡の動向に注目したいところだ。さらに、政子(小池栄子)が八重を侍女として受け入れたことで、亀(江口のりこ)を含め頼朝を取り囲む三つ巴の争いも見逃せない。

■おじさん2人が生んだ名場面
第9話で描かれた富士川の戦いは、源頼朝&武田信義と平維盛との戦いで、『吾妻鏡』では無数の水鳥が飛び立つ羽音を敵の襲来と勘違いした平家軍が退陣するという有名な逸話として描かれている。今回の大河ドラマでは、そのきっかけをなんと時政と三浦義澄がつくり出すという驚きの演出が施され、視聴者の笑いを誘った。

義時の父・時政は、頼朝から武田信義を連れて来るよう言われたお使いもまともに務まらず、坂東武者と頼朝の仲を取り持つ役目なのに、それもうまく行かない。そんな頼りない時政がなんと平家軍を撃退するきっかけとなった「水鳥の羽音」を出すことになろうとは。三浦義澄に「わしらの肩には大勢の坂東武者の命がかかっておる。己が何をすべきかよく考えろ」「この世で一番みすぼらしいのは何か知っているか。しょげているじじいだ」など説教される時政は、情けない自分を奮い立たせようと義澄に平手打ちをお願いする。しかし、いざ叩かれると、時政は頭に血が上り義澄にやり返してしまう。すると義澄が川に落ちた音に驚いた鳥たちが一斉に飛び立つという展開を見せ、富士川の戦いの勝因となってしまった。

鎌倉殿の13人には奮闘する坂東武者が数多く登場するが、若さとはかけ離れたおじさんたちにもスポットを当てながら、彼らに歴史を動かすきっかけ担わせる三谷脚本の妙と言える名場面となった。

■前回(第9話)ネタバレあらすじ
頼朝が和田義盛(横田栄司)と畠山重忠(中川大志)に伊東祐親の成敗を命じたことを知った北条義時と三浦義村は、祐親と八重を助けるために先回りをして伊東の館へ向かった。2人が館に到着すると祐親は既に討ち死にの覚悟を固めていた。一方、祐親より八重を殺すよう言われていた八重の夫・江間次郎は、八重を殺めることはできず逃がそうとする。そこへ善児が現われ江間を殺害、八重を襲おうとした時、助けに来た義村に斬られ、傷を負い逃げて行った。義村が和田たちを食い止める中、義時と八重の説得により祐親も抜いた刀を納め、義時らと共に鎌倉へと向かうのだった。

鎌倉に戻った義時は、政子と共に祐親の命だけは助けて欲しいと頼朝に願い出た。初めは頼朝もそれを拒んだが、最終的には一旦身柄を三浦にあずけるということで落着した。三浦家では、八重も一緒にあずかるつもりでいたが、八重は侍女でもいいから御所に置いて頼朝の大願成就を見届けたいと言い出した。それを聞いた政子は大反対するが、頼朝には会わず、頼朝には知らせないということを条件に侍女として迎え入れることを承諾した。

一方、平維盛(濱正悟)を総大将とした平家の追討軍は約7万の大軍を率いて駿河入りをした。頼朝は武田信義(八嶋智人)の到着を待っていたがなかなか現れないことに苛立っていた。しかし鎌倉に戻った時政から信義は駿河へ向かったと報告を受け、さらに信義は頼朝が来るのを待っているという。これでは力関係では信義が上となるので、頼朝は時政をしかりつけ、ひとまず信義のいる黄瀬川へ向かうことにした。

平家軍が富士川の西岸に陣を構える中、頼朝軍は黄瀬川に到着。頼朝はそこで信義と対面した。お互い牽制しつつ、出陣は明後日ということで折り合いがついた。その夜、頼朝は信義が用意した酒宴に誘われたが、またしても蚊帳の外に追いやられた坂東武者たちからは不満の声が上がった。そこで時政が坂東武者を代表として掛け合うことになったが、時政も信義にうまいこと乗せられ一緒に酒を酌み交わし酔っぱらってしまった。坂東武者と頼朝のパイプラインである時政の醜態に旧友・三浦義澄も憤慨した。

頼朝が陣に戻って寝ていたが、深夜になって安達盛長(野添義弘)から武田軍が全軍率いて出発したと報告を受けて飛び起きた。しかし頼朝は、武田の勇み足につられて動くより、夜が明けるまで待つことにした。その頃、川辺では時政は義澄から「己が何をすべきか、よく考えろ」と言われていた。時政は不甲斐ない自分に且を入れてもらおうと、自分の頬を思いっきり叩いてくれと言い出した。しかし義澄の平手打ちを受けた時政は、ついカッとなり義澄を川に突き落としてしまう。すると、それに驚いた水鳥たちが一斉に飛び立ち、その羽音を奇襲と勘違いした平家軍は退却していった。

追討軍退却を知った頼朝は、勢いのまま京へ上り平家を攻めたかったが、坂東武者たちは戦意を喪失していた。皆、兵糧が底をついていたので、追討軍が逃げた以上は所領に戻りたかったのだ。坂東武者にとって大事なのは所領と一族。そのことを時政と義時は頼朝にひれ伏しながら訴えた。一刻も早く清盛の首を取りたい頼朝だったが、坂東武者の助けなくして進軍することは出来ず、やむを得ず京都へ行くことは諦めた。所領も家族もない頼朝は孤独を感じていたが、そこへ奥州から駆け付けた義経が現われた。涙ながら「兄上のため、この命捧げます」という一途な義経の思いに感動した頼朝は号泣して義経を抱きしめた。

■第10話「根拠なき自信」あらすじ
富士川の戦いにて平家の追悼軍を見事退けた源頼朝。これを聞いた後白河法皇(西田敏行)はほくそ笑み、平清盛(松平健)は都を京へ戻すことを決断する。その頃、奥州の覇者・藤原秀衡(田中泯)は義経の文を一読し、源平の様子を伺っていた。そんな中、鎌倉では八重が侍女として頼朝のそばで働き始めるが、北条義時の気遣いに亀(江口のりこ)が疑念を抱くなど、それぞれの思惑が入り乱れており・・・。


NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第10話は3月13日(日)総合午後8時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:三谷幸喜、出演:小栗旬/大泉洋/小池栄子/新垣結衣/浅野和之/坂東彌十郎/宮沢りえ/佐藤浩市/西田敏行ほか。番組公式Twitterアカウントは「@ nhk_kamakura13」。第10話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」番組公式サイト

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