『夜叉-容赦なき工作戦-』ってどんな映画？キャスト、あらすじ、予告動画、場面写真と見どころ

国民的俳優ソル・ギョングと「イカゲーム」のパク・ヘス、日本からは池内博之らが出演する韓国映画『夜叉-容赦なき工作戦-』が4月8日、Netflixを通じて世界配信開始した。場面写真が到着したので予告映像を一緒に、見どころとキャストを紹介しよう。



『夜叉-容赦なき工作戦-』は、国外の極秘任務に従事する韓国のブラックチームのリーダーで、任務のためには手段を選ばないことから“夜叉”と呼ばれるガンイン（ソル・ギョング）の活動を調査するために派遣された特別監察官ジフン（パク・ヘス）が、スパイ同士の激しい戦いに巻き込まれていくスパイアクション。中国の瀋陽を舞台に韓国、北朝鮮、中国、そして日本を巻き込み、現在の東アジアの緊張関係を投影している。



まずは予告動画と一緒にあらすじを紹介しよう。

Netflixシリーズ『夜叉-容赦なき工作戦-』独占配信中

■あらすじ
世界で最もスパイが密集する場所として知られ、地政学的に北東アジアの重要な鍵となる瀋陽。国外の極秘任務に従事する韓国のブラックチームを率いる元軍人のリーダー、ガンインは、任務のためには手段を選ばず手を尽くすことから"夜叉"の異名で知られている。あるとき、国家情報院 (NIS) はブラックチームの瀋陽に関する近況報告の内容がすべて偽りであることに気付く。その事態を重く見たNISの第4局長ヨム・ジョンウォンは、ソウル中央検察庁のハン・ジフン検事を特別監察官として送り込む。

■イケオジが大暴れ！
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主演の夜叉ことガンインを演じるソル・ギョングは、『名もなき野良犬の輪舞（ロンド）』『殺人者の記憶法』などの作品に主演する韓国映画ファンなら誰もが知るカリスマ俳優。1967年生まれで54歳だが、冒頭から始まるソル・ギョングのアクションに見惚れてしまう。東アジアにまたがって活動するだけに韓国語、中国語、英語、そして日本語を自在に操る。特に日本語の台詞は多く苦心したとインタビューで答えている。

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一方ガンインを執拗に追う特別監察官ジフンを演じたパク・ヘスは舞台出身の俳優で1981年生まれ40歳。「刑務所のルールブック」の主人公キム・ジェヒョクを演じドラマ界で一気に知名度を上げ、「イカゲーム」の主人公の幼馴染チョ・サンウを演じて国際的に知名度を上げた。パク・ヘスもまたアクションで魅せてくれるが、罠にハマってホテルから脱出するときや、陸橋から飛び降りるシーンなど、そのドジっぷりに思わずキュンとさせられる。コロリと騙されるお人好し感は「刑務所のルールブック」のジェヒョクを彷彿とさせるキュートさだ。
目的のためには手段を択ばないダーティーなソル・ギョングと、正義を貫き違法を許さないパク・ヘス。この真逆な2人の不思議なケミストリーで映画は最後まで楽しめる。

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本作にはもう一人、1979年生まれで41歳イケオジも登場する。ブラックチームと国家情報院 (NIS)との窓口係のヤン・ドングン。日本でも公開された『風のファイター』極真空手の創始者・大山倍達(催倍達)役を演じただけに、主役の二人に比べて出番は少ないが終盤には流石のアクションで魅せてくれる。

■ドラマファンも嬉しいキャスティング
ブラックチームの実行部隊は3人。いずれもガンインに命を助けられ彼のためなら命も惜しまないという面々。
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リーダーのフィウォンに扮するのは「トッケビ～君がくれた愛しい日々～」のサムシンハルモニをはじめミステリアスな役を演じることの多いイエル。
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少々気の荒いジェリュ役には「100日の郎君様」の刺客役で見事な殺陣を披露したソン・ジェリム。
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ITを駆使し“ペムスン”を愛するチョンデには人気アイドルグループ“GOT7”のメンバーで「悪魔判事」などの作品で俳優としても活躍しているパク・ジニョン。“ペムスン”が何なのかは本編で確かめよう。

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他にも「ロースクール」の若手女優イ・スギョンが物語のカギを握る重要な役で登場する。

特別出演で、NISのヨム局長役で「浪漫ドクター キム・サブ」シリーズでトルダム病院看護師長役のイ・スギョンが出演する。また、「サンガプ屋台」「あなたに似た人」などNetflixドラマでお馴染みのチェ・ウォニョンがイ会長役で登場する。出演シーンは少ないが映画序盤とラストにパク・ヘスとジョークの効いたやり取りでクスリと笑わせてくれる。

■池内博之がアジア最強のスパイに
日本からも多くのドラマや映画に出演している池内博之が日本の公安調査庁のロビイストで、冷酷なアジア最強のスパイという裏の顔を持つオザワ役で登場する。池内は、2013年に日中合作映画『スイートハート・チョコレート』に出演して以来、中国映画・香港映画に多数出演しており、2019年には韓国映画『鳳梧洞戦闘』にも出演経験があり、本作で2作目の韓国映画となる。
ちなみに、最近でも映画やドラマで日本人が登場するシーンではヘンテコなアクセントの日本語でがっかりさせられることが多いが、本作では池内の綺麗な日本語が聞けるのが売れしい。悪役と言うのが少し残念だが、丁寧な言葉遣いが怖さを増長し、その印象的な目力と特技の柔道を生かして激しいアクションでも魅せてくれる。

スパイ同士の仁義なき戦いだが、目を背けたくなるほどの残酷さや、性的描写も少なく、残酷過ぎるから韓国ノワール映画を避けてきたという方にもお勧めできる一作だ。またエンディングも第2弾を予感させ｢夜叉ファン｣としては嬉しい。 

最後に、早くも映画を見たファンからSNSに届いた激賞コメントを紹介しよう。

●1シーン、1シーンが美しい。
●韓国アクションは外さないね
●なかなか激しいスパイアクション映画作品でビックリ
●ソルギョング×パクヘス×池内博之が日本語で会話してるだけで胸熱なのに端の日本人役までしっかり聞ける。
●アクションが恰好良いのは勿論ですが、ストーリーもとても魅力的。
●見応え抜群だったし、『君の誕生日』のソル・ギョングさんの役所の違いにもびっくりした。
●本当に面白い映画なので見て欲しい。
●スパイものとしてもそうなんだけど、サイバー、スチームパンクみもあって面白かった。
●敵役、悪い日本人がすっかり看板となった池内博之。貫禄ついてきたなぁ。

ほとんどが映画を楽しんだコメントだったが、中には以下のようなコメントも見受けられた。

●王道ゆえに斬新さは乏しいけどエンタメとして良作。
●すべてのものの表面をさっと撫でるだけ……という物足りなさ、なんていえばいいんだろう。
●名優ソル・ギョングを主演に据えるには大義が見えず脚本が軽いように思えてしまった。
●池内くんも格好良かったけれどソル・ギョングの敵役にはまだまだ青い感じ。

韓国映画『夜叉-容赦なき工作戦-』はNetflixにて独占配信中だ。

■キャスト
チ・ガンイン役：ソル・ギョング
ハン・ジフン役：パク・ヘス
ブラックチーム
　ホン課長：ヤン・ドングン
　フィウォン役：イエル
　ジェキュ役：ソン・ジェリム
　チョンデ役：パク・ジニョン
ムン・ジュヨン役：イ・スギョン
ヨム・ジョンウォン役：チン・ギョン
リョンフィ役：チン・ソヨン
オザワ役：池内博之
　ほか

◇Netflix

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