イ・ジヌク＆イ・ヨニ共演のKakaoオリジナル韓国ドラマ「結婚白書」が23日（月）スタートし、Netflixを通じて日本でも配信開始した。毎話30分前後の全12部作で月～水曜日に1話ずつ配信される。

「結婚白書」（全12話）は結婚を目前に控えて、童話のハッピーエンディングのように幸せな生活が始まると信じる30代カップルが、結婚の準備中に様々な困難に直面する現実共感ロマンスだ。プロポーズ、両家の顔合わせ、ハム（婚礼前夜に新郎の家から花嫁の家に結納品を入れて新婦の家に送る木箱）など、韓国伝統的儀式や、新居、お財布事情などを12個のエピソードにして描いていく。



主人公カップルを演じるのはイ・ジヌクとイ・ヨニ。【新作韓ドラ】で詳しく紹介しているが、このところ「不可殺 -永遠を生きる者-」など心に闇を抱えたダークな役柄が目立つイ・ジヌクが、高学歴でいい会社に勤め、ポジティブな性格から周りからの人望も厚いが少し正直過ぎて空気が読めない36歳ソ・ジュニョンを明るく演じる。一方「華政（ファジョン）」「恋するパッケージツアー〜パリから始まる最高の恋〜」のイ・ヨニもまた大企業で代理として働く礼儀正しく情に厚い愛らしい32歳のキム・ナウンを演じる。

■ep1はプロポーズ
ドラマの始まりは主人公カップルのデートシーン。デート中に優しく肩を包み込んで歩いていく老夫婦を見たナウンが結婚にあこがれ、自分にぞっこんのジュニョンとならあんな夫婦になれるかもと、未来を想像する。ところがジュニョンは結婚という言葉が出るたびにはぐらかそうとし、ナウンは不機嫌になっていく。

交際中のカップルが結婚するための第1ステップはプロポーズ。ということで、第1話ではプロポーズエピソードが描かれる。もちろんプロポーズなしで結婚するというカップルもあるだろうが、そこは韓国ドラマ。
ホテルのスイートルームに敷き詰めたバラの花びらや、ローソクの道、車のトランクいっぱいの風船、高級レストラン貸し切りのピアノの弾き語り、友人や通行人総出のフラッシュモブなどなど、ロマンチック（過多）な演出をさんざん見せられてきただけに、本作でもどんなプロポーズか期待が高まる。（ネタバレは後のあらすじ紹介で）
※余談だが、ナウンが憧れるような老夫婦が主人公のCMがかつて日本でも放送され、理想の夫婦として話題になった。花王の食器洗剤「チャーミーグリーン」のCMだ。昭和や平成世代の視聴者の中には懐かしく思い出すかも？

■3つの見どころ
本作一番の見どころは、イ・ジヌクとイ・ヨニの美男美女カップルが、結婚に行きつくまでに喧嘩したり、お財布事情などリアルな難題をどう解決していくかだ。胸キュンのロマンスだけでなく、既婚者たちには「そうそう！」と共感必至で、結婚を控えているカップルたちには「予行演習ドラマ」として楽しめる。

2つ目は第1話から飛び出す仲良し3人組の女子トーク。女3人といえば、「愛の不時着」のソン・イェジン、「賢い医師生活」のチョン・ミド、「空から降る一億の星」のキム・ジヒョンの豪華俳優陣が集結した人気ドラマ「39歳」を思い出すが、この頃の韓国ドラマは“ウォーマンス（女同士の友情）ドラマ”が一つのトレンドとなっており、小学校のママ達の素顔と秘密を描く「グリーンマザーズクラブ」、高校の同窓である3人の30代女性たちの仕事と愛を現実的に描く「今、別れの途中です」、2PMジュノ主演の時代劇「赤い袖先」などで女同士の友情と女子トークが人気だ。本作では第1話から本音丸出しの結婚トークで楽しませてくれる。

本作でナウンと女子トークを展開するのは、「あなた（女）が先に結婚の話をしてはいけない」というストレートなアドバイスをするバツイチの先輩チェ・ヒソン。「君は私の春」でヘルストレーナーに扮したファン・スンオンが演じている。もう一人は結婚も計算だと物おじせずいう後輩イ・スヨン。「海街チャチャチャ」に出演したキム・ジュヨンが演じている。結婚式場で「ご祝儀」を入場料といったり、付き合いで入っておく変額保険といったり、3人の本音丸出しの女子トークが笑える。

次回第2話からは両家の家族としてキム・ミギョン＆イム・ハリョン、ユン・ユソン＆キル・ヨンウが登場し、ドラマのリアリティを高めてくれるはず。結婚は家族と家族の結合という認識が強い韓国で、ベテラン俳優たちが演じる両家の両親たちの心理戦が本作の3つ目の見どころ。

■第1話「始球式」ネタバレあらすじ
ジュニョンとナウンは交際2年のラブラブカップル。32歳になったナウンは結婚を夢見て仲のよさそうな老夫婦に自分たちの未来を重ねる。バツイチのヒソン先輩は、「結婚は男のやる気次第。誘導せよ」とナウンにアドバイスし、そんなヒソンを「古い。5G時代にのろしを上げるようだ」と切り捨てる後輩スヨン。

Netflixシリーズ『結婚白書』独占配信中ナウンはデートでさりげなく結婚を話題にするが、ジュニョンははぐらかしてばかり。イラついたナウンは、「結婚」と言う言葉を連呼するがジュニョンは話を遮る。ジュニョンの猛烈アタックの末に付き合ったことでずっと主導権を握っていると思っていたナウンは、彼が結婚する気がないのかと疑念と不満を募らせ不機嫌になっていく。空気を読まないジュニョンはレストランでもスマホをいじり、もらったスクラッチを嬉々として行いヨット乗船券を当てる。

ヨットの乗船でも船室には入れてもらえず寒空の下、甲板でのクルージング。ナウンが寒いと言えば自分も寒いと自身のコートをがっちりガードするジュニョン。怒りが沸点に達したナウンは強引に船室に入ると、そこにはプロポーズの準備が…。

実はジュニョンはスマホでヨットの準備確認をし、スクラッチのあたりも手配していた。ところがご機嫌斜めのナウンのためにヨットの準備が間に合わなかったのだ。自分の誤解のためにせっかくのプロポーズを台無しにしたと落ち込むナウン。これもサプライズと優しく抱きしめるジュニョン。ビデオメッセージまで用意され涙ぐむナウンにジュニョンはダイヤの指輪を渡す。

後日、会社で結婚指輪を披露し「苦労の末に幸せをつかむシンデレラみたいな幸せがはじまる」と幸福絶頂のナウンは、「結婚準備に入ったら苦労の幕開け」と警告するヒソンの言葉を笑い飛ばす。一方、親友ミヌとスポーツカフェで野球観戦するジュニョン。始球式は不要とチャンネルを変える店員に、「野球の試合で始球式は結婚前のプロポーズのようなもの」と教え見事チャンネル権を得るジュニョンだが…。

次の難関は両家の顔合わせ！第2話で描かれる。

■キャスト
ソ・ジュニョン役：イ・ジヌク
キム・ナウン役：イ・ヨニ
＜ジュニョン友人＞チャン・ミヌ役：ソン・ジヌ
＜ナウン先輩＞チェ・ヒソン役：ファン・スンオン
＜ナウン後輩＞イ・スヨン役：キム・ジュヨン
＜ナウン母＞イ・ダリョン役：キム・ミギョン
＜ナウン父＞キム・スチャン役：イム・ハリョン
＜ジュニョン母＞パク・ミスク役：ユン・ユソン
＜ジュニョン父＞ソ・ジョンス役：キル・ヨンウ
ほか

■放送予定
配信開始：2022年5月23日〜
エピソード数：全12話予定

◇Youtube
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