韓国要素満載の大ヒット作品リメイク!Netflix「ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え」第1話と見どころを紹介

2022年06月26日01時23分 
(2022年06月26日02時43分 更新)
ドラマ
Netflix『ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え』
独占配信中

Netflixを通じて世界的ヒットとなったスペインドラマ「ペーパー・ハウス」。その韓国版リメイクとなる作品「ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え」が、6月24日よりいよいよNetflixで独占配信を開始した。気になる1話のあらすじと見どころを紹介していこう。

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「ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え」は、天才的な戦略家と彼が率いる腕の立つ泥棒を集めた強盗団が、新しく準備された朝鮮半島の統一通貨の強奪を実行していく中で、予期せぬ問題に直面し、波乱を巻き起こしていく様子を描いたドラマで、スペインで制作された「ペーパー・ハウス」の韓国版リメイク。オリジナルは第46回国際エミー賞では最優秀ドラマ・シリーズを受賞した人気作品だ。

既に公開されている日本語版予告動画をご覧頂くと、魅力的なキャストやストーリー、世界観が掴めるはずだ。


また、世界の都市名を冠した登場人物のキービジュアルはこちらでも紹介している→「ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え」日本版予告編に続いて、キービジュアル本日解禁!ヤバいキャラクター写真も

■第1話あらすじ
北朝鮮で生まれ育ち、密かに韓国の文化に憧れていた少女(チョン・ジョンソ)は、兵役中に、南北が終戦を宣言し、共同経済区域(JEA)の設立を知る。除隊してすぐにコリアン・ドリームを胸にソウルへ向かうが、そこに待っていたのは、夢に描いたような華やかな生活ではなく、北朝鮮出身の彼女にとっては、飲食店で下働きしながら裏の世界で稼ぐしか道はなかった。ある日、所属していた暴力団組織のボスを射殺し、追われる身となった彼女は現実に絶望して自ら命を絶とうとするが、それを救ったのは「教授」と名乗る人物(ユ・ジテ)だった。

こうして教授のもとに集まり、強盗団メンバーとなった各分野のスペシャリスト達。ベルリン(パク・ヘス)、モスクワ(イ・ウォンジョン)、デンバー(キム・ジフン)、ナイロビ(チャン・ユンジュ)、リオ(イ・ヒョヌ)、ヘルシンキ(キム・ジフン)、オスロ(イ・ギュホ)らは地球儀を回して気に入った都市名でコードネームを決めていく。教授に助けられた少女は自らをトーキョーと名乗る事に決めた。「誰も死なせず傷つけずに4兆ウォンを奪う」という計画のもと、造幣局を襲撃する作戦を実行に移す教授と8人の強盗団。

南北が統一に先駆けて設立した共同経済区域(JEA)に設けられた統一造幣局。この先起こる事件を知る由もなく、痴情のもつれで口論を繰り広げるチョ・ヨンミン造幣局長と経理担当のユン・ミソン(イ・ジュビン)。造幣局を社会科見学に訪れた高校生達。その中にはアメリカ大使の娘アン・キム(イ・シウ)もいた。

造幣局に向かう輸送車を強奪した一同は、いとも簡単に造幣局への侵入を成功させ、職員や学生を人質に造幣局に立て籠もり、意図的に事件を外の世界に伝える。警察や軍隊が包囲する中、銃撃を受けてピンチをかいくぐりながらも作戦を遂行していく一同。

南北統一を控える中で起こった今回の事件をなんとか慎重に解決したい南北両政府は、それぞれ事件担当者を選ぶ。北朝鮮が特殊部隊を派遣したのに対し、韓国が選んだのは犯罪交渉スペシャリストのソン・ウジン(キム・ユンジン)だった。認知症の母と、学生の娘を持つシングルマザーで、近所のカフェを経営するパク・ソノとの友達以上恋人未満の関係を楽しんでいた彼女は、非番の日に起きた衝撃的な事件に担当として駆り出されるが、人質の命よりも早急に事件を解決しようとする当局の方針から、すぐに担当を外されてしまう。失意の彼女はソノのカフェに向かうが、ソノこそ事件の首謀者である「教授」だった。

ウジンの様子から事件解決の主導権を北朝鮮の特殊部隊が握ったと知った教授は、人質に強盗団と同じ服装をさせ、人質にアメリカ大使の娘が含まれている事を大々的に知らせ、特殊部隊の特攻を防いだ。

強盗団メンバーが気になっていたのは「いくら造幣局でも4兆円もの大金が存在するのか?」だった。これこそ、教授が銀行ではなく造幣局をターゲットにした狙いだった。造幣局を占拠した一同は、歓喜しながら「正当かつ追跡不能な」莫大な紙幣を増刷していく…。

■作品の見どころ
Netflixを通じて世界中のドラマを視聴出来るようになり、コロナ禍も相まってオリジナルのスペイン版を観た視聴者も多い事だろう。そのリメイクとなる本作では、オリジナルのファンも、そうでない初見の視聴者も引き込む魅力的な要素が散りばめられている。

まずは舞台をスペインからただ韓国に移すのではなく、韓国と北朝鮮が終戦を迎えて、統一に先駆けて設立した共同経済区域(JEA)という架空のエリアを舞台にした事だ。これにより、長い年月分断状態にあった両国間の経済的な格差や、出身による差別、イデオロギーの違いなど新たなスパイスが追加された。両国民の往来が自由化し、北朝鮮出身者が夢を抱いて列車で南を目指すシーンや、厳しい現実を象徴するように薄暗く退廃的に描かれたソウルの夜の街が印象的に描かれている。

冒頭ではのちにトーキョーを名乗る少女が、BTSの「DNA」を公衆の面前で踊り、BTSのファンを意味する「ARMY(軍隊)」と、自身が本当に兵役で入隊する事を皮肉る場面が登場するほか、強盗団が着用する仮面にも韓国らしさが現れている。スペイン版では同国を代表する芸術家サルバドール・ダリを模した仮面が用いられたのに対し、韓国版では伝統工芸の河回タルと呼ばれる仮面の中でも、笑顔が印象的な「両班タル」がモチーフになっている。

本作では、トーキョーが語り手となって物語が進んでいく点や、登場人物が名乗るコードネーム(都市名)や役柄はオリジナルを踏襲したものになっているので、オリジナルを観た人であれば、どういう役柄か掴むのは難しくないはずだ。ここでも韓国版ならではの特徴として、それぞれのメンバーの話し方にサトゥリ(方言)が使われている。是非、吹き替えではなくオリジナルでの視聴をおすすめしたい。字幕だけでなくセリフの音声にも注目してもらうと、言葉が分からなくてもそれぞれ話し方に違いがある事に気づくはずだ。ソウル方言(標準語)のほか、知名度の高い釜山の方言や、「愛の不時着」でも使われた北朝鮮方言が各人物の個性だけでなく、出自を物語っている点が面白い。

大ヒット作品のリメイクとして、制作決定から世界が心待ちにしてきた「ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え」パート1は、予想以上に韓国らしさが盛り込まれ、こちらも大ヒット間違いなしだ。6月24日よりNetflixで独占配信中だ。

■作品情報
作品名:「ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え」
オリジナルシリーズ:「ペーパー・ハウス」
監督: キム・ホンソン
脚本: リュ・ヨンジェ、キム・ファンチェ、チェ・ソンジュン
キャスト: ユ・ジテ (教授)、キム・ユンジン (ソン・ウジン)、パク・ヘス (ベルリン)、チョン・ジョンソ (トーキョー)、イ・ウォンジョン (モスクワ)、パク・ミョンフン (チョ・ヨンミン)、キム・ソンオ (チャ・ムヒョク)、キム・ジフン (デンバー)、チャン・ユンジュ (ナイロビ)、イ・ジュビン (ユン・ミスン)、イ・ヒョヌ (リオ)、キム・ジフン (ヘルシンキ)、イ・ギュホ (オスロ) ほか

製作: BH Entertainment、Zium Content
配信: Netflix
原題:종이의 집: 공동경제구역

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