Amazonドラマ「GAME OF SPY」最終EP配信:東山紀之が公安庁長官を表敬訪問、対談内容解禁

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東山紀之が主演する日本発の新感覚スパイアクション、Amazon Original ドラマ「GAME OF SPY」(30 分×全10 話)、本日7月8日(金)ついに最終エピソードの配信スタートを記念して、羽柴猛を演じた東山紀之が現公安調査庁の長官・和田雅樹を表敬訪問した際の対談内容を解禁した。
※現在配信中#1~#7、7月8日(金)#8~#10配信開始。
※さらに本作は英語、中国語、韓国語の3言語字幕で、8月1日より順次世界配信予定。
“世界一安全な国”と言われてきた日本も今は昔…。本作は世界中の犯罪者からターゲットにされる日本を舞台に、依頼が入ると冷静かつ迅速に任務を遂行する法務省外局・公安調査庁に設置された極秘スパイ機関「GOS=Global Operation Service」の諜報員(スパイ)が、人知れず日本を守るため活躍する姿を描いたスパイアクションエンターテインメント。
主人公の羽柴猛を本作が配信ドラマ初主演となる東山紀之。さらに小澤征悦、ローレン・サイ、植野行雄(デニス)、でんでん、上田竜也(KAT-TUN)、松平 健 、田中 泯、渡部篤郎ら豪華実力派俳優陣が出演。
SNS上で「ヒガシのドラマにハズレ無し!」「東山紀之のオトボケの役柄が新鮮でカッコイイ」「こういうドラマが見たかった」と絶賛コメントが相次ぎ、「次の配信が楽しみ!」「続きが早く見たい」と最終エピソードへの期待が高まる本作は、ついに本日エピソード8~10(最終)の配信がスタート!
実際に日本を守る公安調査庁の長官の言葉に、東山も「究極の正義感」と感銘を受けるなど、貴重なインタビューとなっている。
Amazon Originalドラマ「GAME OF SPY」対談 概要
出席者:東山紀之、和田雅樹 (公安調査庁長官)
司会:小谷賢 日本大学危機管理学部教授(本作品監修)
小谷教授:まずは長官に、公安調査庁とはどういう組織なのか? 公安調査庁と公安警察の違いなどについてご説明いただけますか?
和田長官
和田長官:いくつか違いがあるんですが、まず公安調査庁は法務省に属する組織で、公安警察は警察に属するという組織的な所属の違いがあります。仕事に関して、重なる部分もありますが、公安警察の場合「警察」ですので捜査権限があります。強制力を行使することができますし、警察官は武器を携行することができますので“ハードパワー”を行使することができます。一方で、公安調査庁の場合、武器の携行や強制力の行使は認められておりませんので、全て“ソフトパワー”によるという、仕事のやり方の違いもあります。調査の対象に関しては重なる部分も多いかと思います。
小谷教授:東山さんはこの仕事を受けられる前に公安調査庁に対し、どのようなイメージをお持ちでしたか?
東山:厳しいところだろうなと…(笑)。漠然としたイメージしかなかったですが、先ほど長官のお話にもありましたが、法務省の管轄なので、なかなか僕らのような一般の人間が触れる機会が少ないところだろうなというイメージはありました。
小谷教授:撮影を終えていかがでしたか?
東山:こうして長官と対談までさせていただけて、とても近い関係になれたのかなと(笑)。
小谷教授:今回のドラマでは、公安調査庁は東京でのバイオテロを防ぐ任務にあたっていますが、実際に公安調査庁が調査の対象として位置づけているのはどのような事態があるんでしょうか?
和田長官:「テロの防止」は大きいですが、他には「経済安全保障」と呼ばれる領域、さらに「サイバー攻撃」に関する情報の収集などですね。その他、過激派や暴力主義的破壊活動を行なう団体に関する調査などが中心ですね。
小谷教授:経済安全保障という領域は、最近の事案であり、力を入れている部分なのでしょうか?
和田長官:そうですね、これまではロシアのウクライナ侵攻や北朝鮮によるミサイル発射などもそうですが、軍事力でもって現状の変更をしようとする人々が多かったのですが、これに加え、経済的手法を用いて他国の安全に影響を及ぼしていくというのは現在の米中対立の社会において大きいのかなと思います。この点に関する情報収集・分析にも注力しております。
小谷教授:いわゆる“スパイ”のイメージと言うと「007」などの印象が強いですが、東山さんは今回、スパイの役柄を演じるということで念頭にありましたか?
東山:やっぱりスパイと言えばショーン・コネリーさん、「007」のイメージは強かったですね。今回は日本の文化と融合させて独自の世界観を築けたんじゃないかと思います。忍者も情報収集が任務の基本だと思うので、どうしても手裏剣とか吹矢が注目されがちですが、実際には情報を収集して一線で役立てていくという任務が主力だったかと思います。そうした部分と現代の社会の情勢を踏まえつつ「テロを防ぐ」という任務にあたっていて、ドラマでは僕も実際に動いて、武器を使ったりもしていますが、エンタテインメントの広がりという意味で、面白いものができたんじゃないかと思っています。
小谷教授:忍者の武器を駆使してという部分は驚かされました。
東山:ただキャラとして、僕が演じた羽柴はちょっと抜けてるところがありまして(苦笑)、方向音痴でデジタルに弱く、語学も苦手という設定でしたので、どちらかというと肉体を使って解決に導くキャラクターで、演じている側としては面白かったです。
小谷教授:ちなみにお気に入りの忍者道具や武器などはありますか?
東山:吹矢を使ったとき、どういう映像になるかと思ったんですが、CGを加えて面白い映像に仕上がったなと思います。
小谷教授:個人的には風呂敷で銃弾の攻撃を防ぐというのが面白かったです。
東山:忍者は実際にそういう使い方をして、槍を防いだりしてたみたいで、昔の人の知恵というのはすごいものがありますね。先日、「忍術書が発見された」というニュースがありましたが(※「忍者の里」として知られる滋賀県甲賀市で、幻とされていた忍術書が発見された)、「手に“鬼”という字を書くと犬に吠えられない」といったことが書いてあったそうですが、そうした昔ながらのものを(ドラマを通じて)世界の人が見たら新鮮に感じていただけるんじゃないかと思います。
小谷教授:公安調査庁はそういった「秘密道具」や公安調査庁ならではの科学的な武器といったものはないんですか?
和田長官:我々は何もないんですね…(苦笑)。先ほども申しましたが、「警察」の身分を持っていないので、武器を持てませんし、強制力もないので完全に丸腰で任務にあたっています。
東山:「究極の正義感」ですよね。活動自体、おおっぴらに知られてもいけない部分もあるでしょうし、みなさんの心の中にある強い正義感で動くわけですから、それは究極のものだなと思いますね。
小谷教授:以前、公安調査庁にお伺いした際に、民族衣装をまとった女性職員の方を見かけましたが、そういった簡易な“変装”みたいなことは活動の一環でされたりすることはあるんでしょうか?
和田長官:いや、あれは(インターンの)学生向けに実施した体験ツアーのためにやっていたものですね(笑)。ただ、活動の中でいろんな人間と付き合うので、そういった中ではいろいろなことがありうると思います。
小谷教授:いざという時はそういうものを駆使して変装して、あちこちのコミュニティに潜伏するといったことも?
和田長官:どうでしょう(笑)、ひとそれぞれ、具体的にどのように現場で任務にあたっているかはお答えが難しいですが…。
東山:コミュニケーションのひとつの方法として、そういうものを使われてるのかもしれませんよね。先ほどもありましたが、「公安調査庁」と聞くと厳しいイメージを抱かれることが多いので、周囲といかにコミュニケーションをとるかという点で、みなさんいろんな努力をされてるんだろうなと思いますね。
小谷教授:コミュニケーションという点では、羽柴は語学が苦手という設定とのことでしたが、やはり語学はできた方がよいのでしょうか?
和田長官:語学は必ずしもできなくていいんですよね。というのは、情報収集などにおいても、必ずしも外国の方とコミュニケーションを取るとは限りませんので。ただ今の時代、オープンソースの情報を見る上で、語学ができればその国の言葉で書かれた情報にあたることができるんですね。いろんな情報を拾えるというのはひとつのポイントであり、その国の言語がわかるというのは武器ではあると思います。あとはやはり、外国機関とのつきあいもあるので、そこでコミュニケーションを取る能力があるというのはいいことではあると思いますね。
小谷教授:「語学力」というよりも他者との「コミュニケーション力」ですね。情報収集において、他者と親しくなる、イマドキの言い方でいうところの“コミュ力”は必要ということですね?
和田長官:それは必要ですね。
小谷教授:羽柴はあまりコミュ力が高いとは言えませんが…(苦笑)
東山:行き当たりばったりで「なるようになる」って感じでやってるんでね(笑)。「考えがある」と言いつつ、何もなくて現場に行ってから対応するみたいな…。
小谷教授:ただ、肉体派で軍隊格闘のカリ・シラットなどを使いこなす男ということでしたが、実際に訓練を積まれたんですか?
東山:アクションシーンのトレーニング、リハーサルはかなりやりました。それぞれ武術のスタイルがあるので、それを踏まえた上で稽古を積むことが大事だったので、リハーサルも含めて動きに関してはかなり細かくやりました。
小谷教授:アクションシーンでは何十人も相手にするようなシーンもあり、かなり大変だったのでは?
東山:大勢でのアクションシーンは深夜の撮影で本当に大変だったのですが、やっていると時間を忘れちゃうんです。集中して良いシーンができたんじゃないかと思います。
小谷教授:今回、私は監修として台本の細かいチェックなどをしたのですが、総理大臣と公安調査庁の総務部次長(※ドラマでは松平健さんが演じている)、官房長官と次長がサシでやりとりをする場面の関係性といった部分は苦労した点でした。長官は実際にドラマをご覧になって、そういった部分はどのように映りましたか?
和田長官:実際がどうかということは別として(笑)、我々もやはり行政機関の一員ですから、総理から指示があれば従うという関係性にはあります。
小谷教授:ドラマのように総理から「いまから来てくれ」とか連絡があったりすることは…。
和田長官:具体的にどういうことがあるかというのは言えませんが(笑)、我々は官邸にいろいろな情報を上げるという仕事をしていますので、我々の収集した情報が総理のお耳に届く部分もあるかと思いますし、公安調査庁の人間が官邸の会議に出席するというのはありうると思います。
小谷教授:忍術を駆使して…という部分に関して、実際に私が親交のある公安調査庁の方で、日本忍者協議会で忍道の検定を受けられた方がいらっしゃいます。
和田長官:知りませんでした(笑)。
小谷教授:外国の情報機関の人は、日本のスパイと聞くと“ニンジャ”というイメージがあるようで、名刺などに「国際忍者学会」などと書いてあったり、忍者のマークがついているとウケがいいそうです。
東山:たしかに「サムライ」「ニンジャ」ってイメージが強いんでしょうね(笑)。
小谷教授:ワシントンの「スパイ博物館」に唯一、展示されている日本のスパイは百地三太夫という忍者だそうです。
小谷教授:公安調査庁は、優秀な人材の確保という点で、現在は国家公務員試験で学生をリクルートされていますが、長官が「こういう人物にぜひ来てほしい」という人物像や、公安調査庁の職員に適している能力などはありますか?
和田長官:やはり、まずは好奇心、チャレンジ精神を持っているか?ということ。自分から様々な工夫をして調査・情報収集をしていかないといけない部分もあるので、創造力、また活動を通じて世の中を良くしていこうという気持ち、正義感などが大事かなと思います。また公安調査庁の仕事というのは、すぐに報われたり、成果がわかりやすく形になって出る仕事とは限らないんですね。その意味で「縁の下の力持ち」という部分にやりがいや魅力を感じられる人に来ていただけたらと思いますね。
小谷教授:ジャニーズ事務所で活躍されているみなさんとも重なる能力なのかなと思いますがいかがですか?
東山:ただ、それはどの仕事もそういうものなのかなと思いますね。結果はすぐ出るものじゃないし、積み重ねをしていかないと、仕事への満足感は得られないだろうと思いますね。
小谷教授:東山さんは、これまでのお仕事で培ってきた能力や経験を公安調査庁で活かせるんじゃないか? と感じる部分はありますか?
東山:たぶん、僕が役に立てることはひとつもないと思います(笑)! ただ、こうやって長官ともお話をさせていただいたり、ドラマを通じて、公安調査庁というところで日本を守っている方たちがいるという事実をみなさんに知っていただくことが大事なのかなと思いますね。それによって、僕らは安全・安心な暮らしを送れているわけですから。
小谷教授:実際にドラマをご覧になって、長官の目から見て「実際にあり得そうだな」とか「よく細かいところを再現しているな」と感じた描写などはありましたか?
東山:風呂敷で隠れたりするシーンですか(笑)?
和田長官:「よくこういうところまで気が付かれているな」という部分はたくさんあると思いますが、やはりどうしてもアクションのほうに目が行ってしまって「かっこいいなぁ…」と感じる部分が多かったですね(笑)。
小谷教授:実際の公安調査庁の任務は、やはり派手なアクションというよりは、地道な情報収集などが主眼なので、むしろドラマの描写の方が「すごいな」「かっこいいな」と(笑)?
和田長官:そうですね、実際は地道な情報収集などで未然にテロ等を防ぐということが大切ですので。
小谷教授:そういう意味で、このドラマによって、一般の人々の公安調査庁に対するイメージが大きく変わるかもしれません。
和田長官:もちろん「(ドラマでやっているような)こんなことができるんだ!」と思われるかどうかはともかく(笑)、先ほど東山さんもおっしゃったように公安調査庁という組織があるんだということ、世の中の安全、国民のみなさんの生活のために働いているんだというイメージ、関心を持っていただけるだけで、我々としてはありがたいです。そこで関心を抱いた方に、「勤めたい」と思っていただけたら――もしかしたら「ドラマと全然違う!」と思われてしまうかもしれませんが(苦笑)、非常にありがたいなと思います。
小谷教授:来年、再来年の採用試験で「ドラマ『GAME OF SPY』を見て志しました」という方が増えるかもしれません。
和田長官:大歓迎です(笑)。今後、学生向けに体験ツアーなども行なう予定ですので、ぜひドラマを見て関心を持った学生のみなさんはご応募いただいて、実際の仕事ぶりについても知っていただければ幸いです。
東山:僕も陰ながら応援させていただければと思います。このドラマに出演させていただき、こうやって長官と対談させていただけて、まるで自分も公安調査庁の一員になったかのような気分で「ぜひみなさんのご応募をお待ちしています!」と言いたくなりますね(笑)。
Amazon Original ドラマ「GAME OF SPY」はAmazon Prime Video にて、プライム会員向けに独占配信中。
◇小澤征悦アクションPV 動画 YouTube
【作品概要】
■キャスト
東山紀之 小澤征悦 ローレン・サイ 植野行雄(デニス) でんでん 松平 健 / 田中 泯 / 渡部篤郎
■スタッフ
企画・プロデュース:和佐野健一
プロデューサー:大森敬仁 百瀬龍介
脚本:徳永友一 和佐野健一
音楽:海田庄吾
アクション監督:栗田政明 監督:及川拓郎
撮影:小林元 照明:椎原教貴 録音:蟻川真矢 美術:松崎宙人 装飾:遠藤雄一郎
VFX スーパーバイザー:オダイッセイ 編集:斉藤和彦 監修:小谷賢 宣伝:是木良介 小松莉奈
助監督:安養寺工 製作担当:宮下直也 鳥越道昭 ラインプロデューサー:磯崎憲一 長谷川浩之
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