初回放送から視聴率が10倍に!話題作「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」第5-6話あらすじ:パク・ウンビンの母親の正体が徐々に明らかに
パク・ウンビンが自閉スペクトラム症を持つ弁護士を演じる法廷ヒューマンドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」。ENAチャンネルで放送を開始、同時にNetflixでも配信中だ。回を重ねる毎に視聴率が急上昇している本作の第5話・第6話のあらすじと見どころを振り返ってみよう。
「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」(全16話予定)はIQ164の天才的な頭脳を持った自閉スペクトラム症を負うウ・ヨンウ(パク・ウンビン)が、大手法律事務所で新入弁護士として様々な事件を通して成長していく物語だ。
■第5話あらすじ「ドタバタVS腹黒策士」
クムガン社とイファ社、ATM製造を担う二大企業の間で特許を巡った訴訟が起き、新人弁護士のクォン・ミヌ(チュ・ジョンヒョク)とヨンウが共同でイファ社の弁護を引き受ける事になるが、ミヌはヨンウに情報を共有しようとせず一人で手柄を立てようとする。彼は出世欲が強く周囲からは「腹黒策士」と呼ばれていた。更に、ヨンウが無断欠勤しても有給休暇扱いでお咎めもなしに戻ってきた事に不満を抱き、ヨンウに意地悪な態度を取る。
初公判でも、両社の言い分は平行してどちらが真実なのか分からない。あくまでも勝訴を狙うミヌに対して、真実を知るべきだと信じるヨンウは、親友トン・グラミ(チュ・ヒョニョン)の助けで「人の嘘を見抜く」方法を特訓する。自閉スペクトラム症のヨンウにとっては困難だった「人の目を見る」事も、眉間を見るようにというアドバイスで無事克服し、ジュノ(カン・テオ)を連れてイファ社のATM開発者を訪ねたヨンウは、開発者の落ち着かない仕草や鼻を触る癖など、嘘をついている人の典型的な特徴のオンパレードに困惑しながらも、裁判で不利にならないよう、堂々と見せる為の演技指導を始める。
二人の努力もあって、裁判ではライバルのクムガン社のATMは発売停止の仮処分となり、イファ社のファン営業部長(イ・ソンウク/特別出演)は感謝のしるしにヨンウの部屋にひまわりの絵を飾る。
クムガン社の社長からの悲痛な訴えが綴られた手紙を受け取ったヨンウは、果たしてこれが正しかったのかと疑問を抱くが、結果主義者のミヌはヨンウの言葉に痛烈に反論する。「嘘だと分かっていて演技指導したんじゃないのか」この言葉にはヨンウも何も言えなかった。
結局、既に倒産しているリーダース社が作り、リコール処分対象となったATMが発見され、イファ社製品と酷似していた事から、クムガン社の販売停止は解除、イファ社も特許取得は難しい局面を迎えるが、あっけらかんとした様子のファン部長。彼はこの裁判を利用して、既に主要な銀行と契約を結んでいたので裁判の結果がどうであろうと関係がなかったのだ。
真実よりも勝つ事を優先した自分を恥じてジュノの前で涙を流すヨンウ。ファン部長から贈られた絵画を外した彼女は、代わりにクムガン社社長から貰った手紙を貼り付け、これからは正しい弁護士である事を誓った。
■見どころ
第3話ではどちらが嘘を言っているのか分からないという難しい裁判を経て、ヨンウが大きく成長していく姿が描かれた。自閉スペクトラム症の人は、相手の目を見るのが苦手、人に嘘をつかれていると気づくのが難しい事が作中で語られたが、特性に甘んじる事なく、周りの助言を得ながらも弱点を克服していくヨンウの姿が印象的だ。
また今回、依頼人が必ずしも正しい訳ではないというグレーな事例を通して、自身が真実ではなく勝つ事に走ってしまった事を反省し、真実を追及する弁護士であろうと誓うヨンウの姿からは大きな成長が感じられる。
この作品で視聴者が気になるもうひとつの見どころは、ヨンウとジュノのロマンスだ。今回は嘘を見抜く練習の一環として、自分の事が好きかと問いただすヨンウにジュノが動揺するシーンが登場する。残念ながら、質問への答えはお茶を濁されてしまったが、この二人かなり脈がありそうで、先の展開が期待できる。
※カメオ情報:ヨンウたちが一杯食わされたファン部長を演じたのは、「気象庁の人々:社内恋愛は予測不可能?!」で予報官オム・ドンハン役を演じたイ・ソンウク。
■第6話あらすじ「私がクジラだったら…」
脱北した女性二人による強盗傷害致傷事件から5年。ある女性が児童養護施設に娘を預け、警察に出頭する。彼女は事件の容疑者のひとりヒャンシム(キム・ヒオラ/特別出演)だった。
スヨン(ハ・ユンギョン)が担当する事になるが、彼女はヒャンシムのサバサバとして正直な性格に魅力を感じ、弁護に過剰にのめり込むようになっていた。ヨンウは彼女を適宜落ち着かせる為に共同で担当する事になるが、ヒャンシムから事件後5年間逃亡を続けた理由を聞かされたヨンウもまた、スヨン以上に彼女の弁護に意気込み始める。
彼女は幼い娘をある程度大きく成長するまで見届けてから出頭するつもりでいた。彼女の母親としての考え方を聞いたヨンウは、執行猶予付きの判決を受けて、母娘が一緒に暮らせるよう弁護を進めようとするが、共犯者が既に懲役4年の判決を受け、服役を終えている事から、執行猶予はかなり難しい状況だった。
当時の判決で、被害者の夫による家庭内暴力の事実が見落とされていた事、診断書を書いた医師が脱北者に対して偏見を抱いている事などが明らかになり、ヒャンシムの減刑を狙うヨンウとスヨンだが、判事も検察も脱北者には偏見を抱いているかのように裁判を進めていき、耐えかねたヒャンシムは陪審員が揃っている眼の前で暴言を口にしてしまう。残された道は判事への直談判しか無かった。だがヨンウたちの強引なやり方に判事を怒らせてしまう。
韓国の法律に疎く、失言を繰り返してしまったヒャンシムに対し、裁判に参加した陪審員達は懲役4年が妥当との評議を下すが、2人の声が届いたのか、判事の判決は保護観察付きの執行猶予。彼女が出頭し、罪を償う意思があったという、ヨンウたちが見逃した点に着目し、減刑が実現したのであった。
無事に裁判を成功させたヨンウはヒャンシムの姿に、子供を必死で守る母クジラの姿を重ね、生まれて間もない自分を捨てた母親の事を考えていた…。
■見どころ
第6話では脱北者に対する社会的な偏見を風刺しながら、「母親」をテーマに物語が進んだ。そして、第4話のエピローグで言及されて以降、視聴者の関心を集めている「ヨンウの母親は誰なのか?」という謎も少しずつ明らかになってきた。今のところ、可能性が非常に高いのは「ハンバダ」のライバル企業である法律事務所「テサン」のパートナー弁護士テ・スミ(チンギョン)だ。
第5話のエピローグでは彼女が、法律事務所出身では初の法務部長官に指名された事が明かされ、同時に隠し子の噂について言及された。そして第6話のエピローグでは、デパートで遂にヨンウとスミがすれ違う様子が描かれ、2人が母娘であるかのように示唆された場面だった。
これまでのあらすじから推察するとヨンウの母親は、ヨンウが自閉スペクトラム症と診断を受けるよりも前には娘のもとを去り、ヨンウの新聞記事を見ても動じない事から、ヨンウが名付けられるよりも前(生まれて間もなく)姿を消した事が窺える。もしもスミが母親であれば、隠し子は彼女の出世の妨げになる事から、母娘の再会もひと悶着ありそうな予感だ。
第6話ではジュノがミノに恋愛相談をするシーンが登場し、一気にヨンウとの関係が縮まるかと思いきや、「ハンバダ」のトラブルメイカーであるミノが相手はスヨンだと勘違いして、本人にもほのめかしてしまった事でこちらもひと悶着ありそうだ。事件の合間合間に語られる、登場人物のヒューマンドラマからもますます目が離せない。
※カメオ情報:司法のベテランらしい判決を下してヨンウとスヨンをうならせた判事を演じたのは「社内お見合い」でソル・イナの父チン会長役を演じたイ・ギヨン。
第5・6話では全国視聴率9.138%、9,569%と、これまでの視聴率を急上昇させており、初回の0.958%から考えると約10倍にまで急上昇した事になる。それだけ韓国内でも注目を受けている話題作「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」は2022年6月29日(月)からENAチャンネルで放送されNetflixでも6月29日から配信中だ。
■スタッフ
演出:ユ・インシク
脚本:ムン・ジウォン
原題:이상한 변호사 우영우(イサンハン ビョノサ ウ・ヨンウ)
■キャスト
ウ・ヨンウ役:パク・ウンビン
イ・ジュノ役:カン・テオ
チョン・ミョンソク役:カン・ギヨン
クォン・ミヌ役:チュ・ジョンヒョク
チェ・スヨン役:ハ・ユンギョン
トングラミ役:チュ・ヒョニョン
ハン・ソニョン役:ペク・ジウォン
テ・スミ役:チンギョン
ウ・グァンホ役:チョン・ベス
キム・ミンシク役:イム・ソンジェ
ほか
■放送予定
配信開始:2022年6月29日〜
エピソード数:全16話予定
◇Youtube
【作品詳細】【「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」を2倍楽しむ】