韓国ドラマ「緑豆の花」第23話あらすじと見どころ:チョン・ボンジュン漢陽へ護送と1枚の写真
漢陽への護送途中でチョン・ボンジュンと再会したイガンは…チョ・ジョンソク×ユン・シユン主演の本格時代劇「緑豆の花」(全24話版)の第23話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識など紹介する。日本版予告動画はYoutubeにて視聴できる。
「緑豆の花」は1894年、世界の歴史をも揺るがした東学農民革命(甲午農民戦争)の歴史の中で農民軍と討伐隊に分かれて戦わなければならなかった異母兄弟の波乱万丈なヒューマンストーリー。【「緑豆の花」を2倍楽しむ】では時代背景や各話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識などまとめて紹介していく。
※ここで紹介する内容は、あくまでもドラマを楽しむためものです。皆さんが知る歴史認識と異なる部分もあることをご理解の上お読みください。
■キャスト⇒抑えておくべき13人と相関図
ペク・イガン役:チョ・ジョンソク
ペク・イヒョン役:ユン・シユン
ソン・ジャイン役:ハン・イェリ
チョン・ボンジュン役:チェ・ムソン
ペク・カ(マンドゥク)役:パク・ヒョックォン
ファン進士(ソクジュ):チェ・ウォニョン)
ファン・ミョンシム役:パク・ギュヨン
ボドゥリ役:ノ・ヘンハ
■第23話:漢陽への護送と1枚の写真 ※豆知識
母ユウォルに会ったイガンは自分の手で必ずイヒョンを手に掛けると話す。ユウォルはジャインに礼を言い立ち去る。そして、将軍が死んでも義兵として戦い続け、将軍の志が死なないことを見せると話すイガンに、軍資金を渡し送り出すジャイン。意識の戻った父ボンギルには、イガンが父ほど悪人ではないから殺されずにすんだと教え、「ドッキおじさんの墓にマッコリを切らした日が、ボンギルの命日となる」とイガンからの伝言を伝える。
チョン・ボンジュン護送の前にチェ・ドッキの墓参りをさせてほしいとジャインに頼んだイ・ギュテは、そこでイガンからの手紙を受け取り、勇気を出してほしいとジャインに頼まれる。
ファン進士の遺体を見たミョンシムは、“真の両班”になるために参戦した兄の願いが適ったと、納得しながらも悲しみに暮れる。オクセから兄を殺害したのがイヒョンだと聞く。弔問に来たペク・カは「ペク家と縁戚になるくらいなら廃族を選ぶ」の言葉通りになったと故人に話しかける。
©SBSイヒョンは日本からの提案を伝えるためにチョン・ボンジュンに会う。話を聞く前に「挙兵の黒幕を話せ」という提案と「大院君だと言えば命を助け、国王だと言えば地位を与える」の条件まで言い当て、きっぱり断るボンジュン。さらに「朝鮮に残る義兵の心のよりどころの大院君と国王を失くし、民乱の象徴チョン・ボンジュンを命乞いした変節者とすることで、彼らの戦意を失くしたい」日本の狙いまで見抜く。イヒョンほどの賢者がこれに気づかなかったのは、「野蛮の仮面をかぶった“文明”に私は騙されず、お前は騙されたからだ」と教え、「今後仮面を脱いだ日本はもっと恐ろしいことをする」と忠告する。
チョン・ボンジュン、チェ・ギョンソン、ソン・ファジュンの3人は漢陽へ護送される。道中イ・ギュテは、変装して医者と同行したイガンをボンジュンに会わせてやる。人生の師の手を握り、救出できないことを涙で謝罪するイガンは、「緑豆の花が満開な世界をお見せしたいのに、自信がありません。でも最善を尽くして戦います」と誓い、ボンジュンは「緑豆の花はすでに何度も見た。参禮(サムレ)と牛禁峙(ウグムティ)、そして今、目の前で」とイガンを優しく見つめ後を託す。「見えなくても聞こえなくても落胆しないで信じてください。いつでもどこにいても将軍の意志を継いだ緑豆の花が戦っている」と約束するイガン。その時、銃声が響き渡り、遠くにヘスンとボドゥリが『人即天』の旗を掲げ別れを告げる。
告発の褒美は財物と郡守の地位だった。だがキム接長は、日本の鬼がイヒョンだと知って逃げたために、何も手にすることができないまま、東学のお経に怯え隠れ家に戻る。尾行したイガンたちはキム接長に自決を促がし、助命を懇願するキム接長をボドゥリが射殺する。イガンたちは、生き残った義兵たちが集まっているという大屯山へ向かう。
※大屯山(テドゥンサン):海抜798mの山。1894年11月上旬、牛禁峠で敗北した東学農民軍たち50名がこの山頂上付近で籠城したが、翌年、日本軍と朝鮮政府軍との奇襲を受け25名全員が戦死。
翌年1895年、義州。ユウォルの元に行商人が訪ねてきて、都接長ソン・ボンギルの訃報を伝える。
※義州(ウィジュ):現在の北朝鮮、平安北道(ピョンアンプクド)西部の義州郡にある邑(町)。
全州旅閣。弔問にやってきたイヒョンは漢陽に向かうが、今後も協力してほしいと頼む。自分が渡す米がまた大勢の命を奪うようで怖い、と答えるジャインの言葉を否定するイヒョンだが、遼東半島の旅順で日本軍が2万人を虐殺し、大屯山でも子供1人を残して全員殺害したと、ジャインが話す。そんなジャインに、大屯山で発見したとイガンの手袋を渡し、義兵たちの死体は焼き払われたと教える。そしてボンギルの判断がなければ、ジャインもまた灰になっていたとも。ジャインは手袋を胸に静かに涙を流す。
日本公使館。イヒョンは尊敬していたパク・ヨンヒョに会ったがちっぽけに見えたと武田に話す。イヒョンが大きくなった証拠だと言われたいヒョンは、官職について国政に関わりたいと願い出て、古阜の郡守を任される。その夜、酒を交わす2人。武田は清と下関条約を結び、莫大な賠償金と遼東半島と台湾が日本の領土になるとご機嫌。日本の戦争が開港ではなく侵略戦争だったと気づいたイヒョンは、朝鮮の立場を尋ねる。力のない朝鮮は日本が保護国になって守ってやり、そうして日本の領土にしていくと答える武田は、認めようが認めないがイヒョンは日本なのだと告げる。イヒョンはチョン・ボンジュンの忠告を思い出す。
※朴泳孝(パク・ヨンヒョ):박영효(1861年7月19日 - 1939年9月20日)、朝鮮末期の開化・親日派の政治家。 ※1895年4月、下関で日本と清国との間に締結された講和条約。
漢陽、臨時裁判所。ジャインはイヒョンと共にチョン・ボンジュンらの裁判を傍聴する。裁判の前にイヒョンは再度、変節の意向をチョン・ボンジュンに確かめる。断固として断るチョン・ボンジュンは、自分が死んでこそイガンのような義兵の闘志が生きる。それが朝鮮が生き延びる道だと話す。説得を諦めたイヒョンは、最後に「日本に騙された自分はどうすればいいのか」と訊ねるが、答えはもらえない。
全琫準 / 画像:Wikipediaよりチョン・ボンジュンたちに死刑宣告が下る。ジャインは、朝鮮の民たちが悲しまず記憶にとどめるために、チョン・ボンジュンの写真を撮らせてもらう。
※全琫準(チョン・ボンジュン):1854年生-1895年4月24日(旧暦3月30日)没。朝鮮後期、東学の主要人物の一人で、甲午農民戦争の契機をつくった。詳しくは【「緑豆の花」を2倍楽しむ】で。
古阜、イヒョンが郡守となったと知り歓喜のペク家に、付け届けの行列が並ぶ。イヒョンの出世に喜び再び権力を振るおうとするペク・カは、ファン進士の3年葬を続けるミョンシムを古阜から追い出そうと考える。その夜、ミョンシムの家にイガンが転がり込む。
■見どころ
最終回前話の23話は、日本の狙いが開港や朝鮮を守ることではなく、日本の領土にするための侵略だったとイヒョンが気づく。遅きに失した“気づき”を前に、「どうすればいいのか?」とチョン・ボンジュンに訊いても答えがもらえないイヒョン。最終回、イヒョンは自らのけじめをどうつけるのか?
そんな中、今回一番の見どころは漢陽への道中、チョン・ボンジュンとイガンの会話。5話で、チョン・ボンジュンから聞いた緑豆の花を話題にした会話に泣かされる。将軍に見せられないと男泣きした「満開になった緑豆の花」。11話、畑でのチョン・ボンジュンとの会話では「鬼を辞めたいと訴えた弟=イヒョンに見せたい」と言っていたイガン。最終回で再会するだろう兄弟。視聴者はイガンの約束を覚えているだろうか?
◇SBS「녹두꽃」番組サイト
2019年4月26日~7月13日(全24話(48部作×30分))
◇公式サイト
DVD-BOX1~3 発売中
◇予告編
【作品詳細】【「緑豆の花」を2倍楽しむ】