イ・ジェウク「お前の毒のせいかすべてがきれいに見える」 「還魂」第17話:ムドクにブヨンの記憶が蘇る

2022年08月21日08時00分ドラマ
©tvN Netflixシリーズ『還魂』独占配信中!

1週空いた8月20日の韓国tvN新土日ドラマ「還魂」(全20話)は最終章に入り、ウク(イ・ジェウク)とムドク(チョン・ソミン)のラブラブムード全開!ウクは父とは気づかないままチャン・ガンと出会い、ムドクにはブヨンの記憶も蘇る…Netflixでも独占配信開始した第17話のネタバレあらすじと見どころを紹介しよう。

Netflixオリジナル韓国ドラマ一覧2022年韓流作品一覧

「還魂」は、水を操る術で栄え、歴史にも地図にも存在しない大湖(テホ)国を舞台に、魂を変える“還魂術”によって運命がねじれた主人公たちがこれを乗り越え、成長していくファンタジーロマンスドラマだ。



■キャスト
チャン・ウク役:イ・ジェウク
ムドク(ナクス)役:チョン・ソミン(コ・ユンジョン)
ソ・ユル役:ファン・ミンヒョン(NU’EST)
パク・ダング役:ユ・インス
パク・ジン役:ユ・ジュンサン
キム・ドジュ役:オ・ナラ
チン・ム役:チョ・ジェユン
チン・ホギョン役:パク・ウネ
世子コ・ウォン役:シン・スンホ
 ほか

■第17話
ケマ谷。ウクの後をつけていたのはチャン・ガンだった。だがウクは父の顔を知らない。剣を抜いたウクに、邪術者にとって天附官は敵。天附官の剣を抜いて身元が割れると危険だと教える。ウクの正体を見抜き、剣の持ち主が密通した妻が死んで息子と官職を捨てて逃げたイカれた男だと話すチャン・ガン。もし、父を恨んでいるとしても代わりに謝罪する気もないし、父もそれを望んでないというウク。そんな男の剣をなぜ持ち歩くのかと聞かれ、ウクは露骨に親子関係を否定すると母がかわいそうだからと答える。母トファについてもよく知っていることに驚きながらもなぜか不快ではないウク。20年前に天附官に捕まり自宅を燃やして逃げた巫女チェ氏を捜していると、ケマ谷に来た目的まで打ち明ける。チャン・ガンは、チェ氏が昔ソ・ギョン先生に滅ぼされた家門だと教え、危険な邪術に興味を持つと、魂まで邪悪になり全てを失うことになる。後戻りもできなくなるから邪術者を探すのを辞めろと忠告。そして手の傷に気づいたウクに、自分は魂さえ病に起こされていると告げて立ち去る。

その頃、チン家ではソイが長女ブヨンに成りすまし、チン・ホギョンの目の前で鎮妖院の門を開ける。・ホギョンはもちろん、チン・ムやソイ自身も驚く。だがソイは後ろに立っていたムドクに気づき、殺すべきだったかと後悔する。ホギョンも一瞬ムドクに目をやるが、ソイをブヨンと認めて部屋に案内する。チン・ムが鎮妖院の長女ブヨンを見つけたという話は、松林のパク・ジンたちの耳にも届く。

鎮妖院に来るたびに目の痛みを感じるムドクは市場のコスメショップに立ち寄る。ケマ谷から戻ってきたウクに見つかりからかわれる。ウクは、ケマ谷で世子に出くわし世子もチン・ムと王妃を疑っていると話す。ムドクもチン家の長女ブヨンが10年ぶりに見つかったと伝える。だがウクはチン・ムが連れてきたことで怪しむ。ムドクは神女と聞いていたブヨンが平凡だったことに拍子抜けしたが、以前チャン家の前で出会ったときに、ユルにねだられて買ってやった高価な傘を持っていたことを思い出す。ユルを問い詰め詐欺師ソイに傘をやったことを聞き出し、ブヨンとして現れたのがソイだと確信する。ウク、ユル、ダングはパク・ジンに報告したいが、松林と鎮妖院は今、険悪状態。証拠がないまま報告すれば危険と考える。さらに母親なら偽物と見抜くかもしれない危険性を冒してまでこの作戦を選んだのは、チン・ムがホギョンの弱みを握っているからだとウクは考える。

一方、王宮に戻った世子をチン・ムが待っていた。王が帝王星のことを気にしていると教えたチン・ムは、その日に生まれた者を殺すべきと危険な発言。その者がソ・ギョン先生のような世を救う英雄になるかもしれないと話す世子に、ソ・ギョンは世の中を救っておらず“氷の石”を隠して世を支配したと言い出す。そして氷の石が邪術を生み出す危険物だというのは松林の言い分で、世子のような人間が氷の石で“永遠”を手にするべきと唆す。それも氷の石が見つからなければ無意味な話だと冷静な世子。チン・ムは鎮妖院の長女が戻ってきたので、かつて氷の石を見つけた初代院長のようにブヨンが探し出せると話す。

翌日、ソイは部屋でムドクが持っていた眼帯と同じ刺繍の眼帯を見つける。それがチン家の紋様だと知り、ムドクこそが本物のブヨンだと確信し、保身のためにムドクを殺す方法を考える。一方、ホギョンは10年ぶりに再会した娘に違和感を覚えていた。

ブヨンを見つけた褒美に鎮妖院内の見学ねだるチン・ム。案内しながら子供のころから冷たく接してきたことを謝るホギョン。チン・ムは、ボヨンを後継者にして世子嬪にしようと急き立てるが、急ぐことはないとホギョン。ウクがにらんだ通り、チン・ムはホギョンの弱みを握っていた。それは「腹の中のブヨンを助けるためチャン・ガンに氷の石を渡したこと」…チャン・ガンが持って行った氷の石をチン・ムが持っていると教え、氷の石が欲しければ娘を疑わずに受け入れ、氷の石の主になるために松林と争うよう迫る。

チン・ウタクは天附官の秘密の部屋にソイを連れて行く。そこには密団の団員たちが揃っていた。チン・ムはソイを、鎮妖院の院長となる神女ブヨンで真の団主だと紹介。王妃は、これが次に還魂する体だとソイを見下ろし、チェ氏の弟ウタクはそうなれば傍で仕えることができるとほくそ笑む。

チン・ムの提案を受け入れたホギョンは万長会を招集し、王と王妃、術士たちが松林に集まる。その中にはカン客主に還魂され石化した青年の母もいた。ホギョンは、刺客ナクスが現れて以降の還魂人捜査で鎮妖院は松林に協力してきたが、松林の傲慢で無礼な要求と行動が許せないと糾弾!さらに松林以外の術士全員を疑うと術士たちの不満を煽る。そして200年間守ってきた鎮妖院の禁忌を破るために万長会を開いたと開会の目的を話し、10年ぶりに娘ブヨンが帰ってきたとソイを紹介。松林が血眼になって探していた還魂術の根源、氷の石は鎮妖院にあったとソイに披露させる。ムドクとこの様子を見守っていたウクは、正体を見破れたことで、王妃が持っていた氷の石を鎮妖院に移し、王妃の中の巫女の魂をソイに移すチン・ムの計画を見抜く。

その頃、都にチャン・ガンが戻って来る。予想していたイ先生は、ドギョンにチャン・ガン宛の白紙の手紙を託す。

万長会での松林の信頼は地に落ち、論議はソ先生が残した氷の石を誰が保管するかに移る。それでもパク・ジンは氷の石を失くすことがソ先生の遺志だと言い、ホギョンは鎮妖院で保管することがイ先生の遺志だと反論。術士たちは氷の石の使い方にまで論及し、松林に退席を求める。ついには氷の石の取り合いで乱闘騒ぎまで。ホギョンが氷の石を万長会の皆で使おうと提案し、騒動を収拾する。そして今後万長会は鎮妖院で開くと、一旦の解散を宣言。これに納得しないパク・ジンは、争いの元になる氷の石をこの場で失くすと声を上げる。氷の石から追魂香が作られると訴え、松林の外に氷の石を持ち出させないと、松林の術士全員を待機させ、戦いも辞さない構え。

だが、繐竹院を守らせていた術士たちも集結させたために、カン客主が還魂した青年の母親が忍び込み息子の遺体に近づいてしまう。遺体は、ホ・ヨムの治療によって蘇生しており、近づいた母親の気を吸い取り生き返っていた。

万長会。王の前でイ先生が予言した通りになった。心配する世子に王は予言通りなら帝王星を持つ者もあらわれるはずだと静観の構え。その時、太鼓の音と共に動いたのはウク。ウクはソ先生の直弟子、イ先生からの伝言だと、「氷の石の扱いについてのソ先生の遺志は『心書』に記されている」と発表。殆どの術士は内容を詳細に覚えたおらず、パク・ジンでさえウクが何をしようとしているのかわからない。チョヨンとダングが鎮妖院で保管している心書を取りに行く。

次にウクは目配せで世子を別室に呼び出し天附官日誌を見せる。そこには、『5月5日、呪いの術で人を害したチェ氏が逮捕の際に放火し、焼死した』と、ケマ谷で世子と一緒にポン神童から聞いた内容が記してあった。これがチェ氏とチン・ムとの出会いだと話すウクに、世子もキム内官がケマ谷で薬房に通っていた情報を共有。ウクは王妃の体にチェ氏が還魂し本当の王妃の魂は生きてその薬房にいるはずと話し、王妃の魂が生きていることは王妃の甥ユルから“生死灯”が消えていないことで、生存を実証する。ウクは、本物の王妃を見つけ出し万長会で真相を明かしたいと、世子に協力を仰ぐ。その後の氷の石の扱いについては『心書』に書かれたソ先生の遺志に従うとウク。そんな記述がないというユルに、「死にゆく恋人を失いたくなくて残したものがある」と書かれていたとウク。世のために氷の石を消したはずの英雄が、1人のために氷の石の誘惑に負けたことが信じがたい世子。だが「天地の道理に逆らっても捨てられない愚かで哀れな思い」をソ先生は『心書』で告白したのだとウクは説明する。

心書が届くまでの時間。ソイはホギョンにムドクが不快だと訴える。消してやると答えるホギョンだが、明らかにホギョンの態度が変わっていた。一方、氷の石を見つめる王が、死者を生き返らせることができるか試したいと言い出す。ムドクを殺して生き返らそうと無茶な提案をパク・ジンが大反対するが、金100両をやるという王の提案をムドクが受け入れる。もともと氷の石によってナクスの力を取り戻すのが目的だったが、王の提案をのむには一度死ななければならない。成否はやってみないと分からない。こんな危険な賭けをウクが許すわけがない。ウクが傍にいないことに感謝し、実験が始まる。

皆が見つめる前で、ホギョンが術を使ってムドクの首を締めあげる。死にそうになった瞬間、ムドクの中でブヨンの記憶がよみがえり「オモニ=お母さん…」と呟き一筋の涙を流す。その時天が荒れ…



■見どころ
待ちわびた第17話は、最終回に向けて一気に話が進んだ。まず久々のチュ・サンウク演じるチャン・ガンの登場。パク・ジンの狙い通りに都が騒がしくなり、ウクを心配して姿を見せたのだろう。手の怪我や魂まで病という言葉が気になる。一方で、父とは知らないながらも素直に忠告を受けるウク。その姿は仲の良い親子のようにも見えるが…。また、パク・ジンが気にしていた「貸したものを返さない松林の術士」がチャン・ガンだったことも明らかに成った。

まだまだ疑問が残る中、ムドクとウクのコスメショップでのイチィチャぶりが微笑ましい。ムドクへの想いを隠さないウクの「お前の毒のせいかすべてがきれいに見える」、おてもやんのように頬紅を挿して「酔っぱらった犬みたいだ」と持ち上げたりこき下ろしたり。ここでは車にひかれそうになって抱きしめてクルリと回る韓ドラあるある胸キュン演出も。また、ウクが現れる前、一人鏡をのぞき込んで口紅を引くムドクが、ウクの姿を見て慌てて口紅をぬぐう姿も初々しい。

一方、高級傘の行方を巡ってムドクに尋問されるユルが気の毒だ。ウクの言葉を借りると、浮気した夫を責めるようなムドクの矢継ぎ早の質問に青ざめるユルに注目!

今話見逃せないのは万長会でムドクの太鼓に合わせてウクが登場するシーン。ぼかしでの会場入りから途中で横アングル、そしてバストアップに切り替わる。CGの演出も凄いがカメラの切り替えも秀逸だ!

ソ先生の『心書』に残した告白は、そのままムドクを助けたいウクの告白そのものだ。次回、ついにムドクがナクスの剣の抜く。16話のイ先生の伝言はどうなるのか…。

全20話予定で描かれるこの夏期待のスペクタクル作品「還魂」はtvNで6月18日(土)からスタートし、毎週土日の夜9時15分から放送、Netflixでも独占配信中だ。

Netflix
Youtube|Netflix予告動画
tvN「환혼」公式ページ

kandoratop【作品詳細】【「還魂」を2倍楽しむ】