ヒョンビン最新韓国映画『コンフィデンシャル/共助2』韓国にて9/7公開!見どころや父になった所感まで!インタビュー記事と予告映像

2022年09月05日16時30分映画

ヒョンビン×ユ・ヘジンが出演し2017年に大ヒットした映画『コンフィデンシャル/共助』の続編『コンフィデンシャル/共助2 インターナショナル』(邦題:『コンフィデンシャル:国際共助捜査』)が韓国にて9月7日(水)公開予定だ。秋夕(チュソク)の大型連休に併せての公開であり、また大ヒット映画の続編であることから世間からの期待値も高く、既に映画鑑賞の計画を立てている韓国人も多いようだ。今回は本作品の見どころや、主人公を演じたヒョンビンのインタビュー内容などをご紹介したい。



『コンフィデンシャル/共助』は南北発の非公式共助捜査という新鮮な設定とヒョンビン×ユ・ヘジンの愉快なブロマンスで何と韓国での動員数が781万人を記録し、2017年上半期の韓国映画動員数ナンバー1を獲得した作品で、第21回ファンタジア国際映画祭で最優秀アクション賞を受賞したメガヒット作だ。「南北問題」という重いテーマを扱いながらも、激しいアクションとコメディを見事に掛け合わせ、韓国映画史上に残る見事なアクション・エンターテインメント作品だ。 今回、その前作から実に5年ぶりの続編ということで、南北にとどまらずそしてFBIも加わりより南・北・米の三角共助!!一層パワーアップしてカムバックする!

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絶妙なコンビネーションを見せた北朝鮮刑事イム・チョルリョン役のヒョンビン、韓国刑事カン・ジンテ役のユ・ヘジン、そしてカン・ジンテの義妹パク・ミニョン役の少女時代ユナは引き続き出演し、本作からの新メンバーとして、アメリカから飛んできたFBI所属ジャック役にダニエル・ヘニー、犯罪組織リーダーのチャン・ミョンジュン役にチン・ソンギュが新たに合流する。ダニエル・ヘニーといえば2005年放映されたMBCドラマ「私の名前はキム・サムスン」以後実に17年ぶりにヒョンビンとの共演となりファンたちの期待を集めた。またチン・ソンギュといえば、日本でも大ヒットしたコメディ映画『エクストリーム・ジョブ』のイメージが強い人もいるかもしれないが、韓国では『犯罪都市』をはじめとした悪役イメージも強い。本作ではまさにチン・ソンギュの十八番とも言える姿が見れることだろう。

また映画の見どころなど、映画公開にあたり行われたヒョンビンのインタビュー内容と併せてご紹介したい。

今回の続編では、韓国に隠れたグローバル犯罪組織検挙のため北朝鮮刑事チョルリョンが再び韓国へ派遣される。ジンテは捜査中のミスでサイバー捜査隊へと左遷されたものの、広域捜査隊復帰のためにチョルリョンのパートナーを自ら志願する。こうして名コンビが復活し、「韓国へと雲隠れした北朝鮮犯罪者を捉えるために南北が共助捜査を行う」という骨子は前作と似ているものの、今回FBIジャックが合流したことで南・北・米の三角共助とよりグローバルな展開が繰り広げられる。
本作品の大きな特徴として、国際情勢といった政治的要素ではなくあくまでユーモアとアクションに軸を置いていることが挙げられるが、これは副題でも如実に表れている。この映画の副題「インターナショナル」を、英語でなくコングリッシュという韓国式発音の英語で表記するなど(本来の‘인터내셔널’ではなく‘인터내셔날’となっている)、細部までコメディ要素が伝わって来て、本作品の方向性が垣間見れる。 またジャックが合流したことにより、南北文化差異だけでなく東洋と西洋文化の違いをユーモアに活用する場面も見られるということで注目していただきたい。

またキャラクターも少しずつ変化しており、その中でも最も大きい変化は主人公のチョルリョンだという。イ・ソクフン監督が「前作でチョルリョンが妻を失った復讐心に燃えるキャラクターだとしたら、本作では彼がちょっと自由になったのでその分コメディ要素を強化することができた」と語るように、チョルリョンは以前のチョルリョンでないとのこと。これに関してはヒョンビン自身もインタビューで語っている。前作との差異点として「前作よりも韓国に適応し、少し心の余裕ができたチョルリョンの姿を見せたかった。また鋭い人物として描かれたチョルリョンだが、本作から登場する犯罪組織リーダーのチャン・ミョンジュン(チン・ソンギュ)とイメージがかぶらないよう、今回チョルリョンは少し雰囲気を変えるよう努め、アクションのコンセプトも変化を見せようとした」と役作りで特に気をつけたポイントを語った。更にはジャックが加わったことでミニョンを巡る三角関係!?チョルリョンがどのような反応を示すのか?といった部分も気になり、見どころ満載、パワーアップしていること間違いなしだ。



因みに、ヒョンビンといえば「愛の不時着」でも北朝鮮の軍人役を演じており、韓国では「ヒョンビンが北朝鮮の方言を使う作品はヒットする」と一部で囁かれているほど。これに対してヒョンビンは「私もなぜ相次いで北朝鮮出身の役柄を演じることになったのか分からないが、今はただ本作も多くの皆様に愛されるように願う気持ちが大きい。また多くの方に愛されて幸せなことだが、俳優としてはイメージに縛られてしまうのは望ましくはないため、当分は北朝鮮出身人物は演じないだろう」と笑いながら答えた。勿論、同じ北朝鮮出身の役柄といっても細かい役作りを考えると一括りには出来ないということは分かる。実際今回の映画撮影のために約3ヶ月程北朝鮮の言葉を習ったというヒョンビンだが「この2作品では微妙に北朝鮮の言葉が違うため 「愛の不時着」時は 「共助」時の北朝鮮訛りが出ないよう努めたし、今回は反対に「愛の不時着」時の雰囲気を消そうとした。 俳優として当然の作業だが私なりに熱心に取り組んだ」と努力の過程を伝えた。よりパワーアップした姿で前作とはまた違う魅力をファンに届けようとしてくれたヒョンビン、アクションなど派手な演出に目がいきがちだが、このような細やかな部分の演技にも注目したい。

尚、今年3月31日ソン・イェジンと結婚し、父となり初めて世間に姿を見せるヒョンビン。俳優としてだけでなく一家庭の夫として、親として新たな責任も加わるなど私生活でも大きな変化を迎えたが、本人は淡々と「ファンの方からは私を見る目が少し変わったかも知れないが、実際の私はこれまでと特に変わったことはない。個人的な部分を離れ俳優としてはいつも全く同じだ。 私ができる役柄をよく演じ、また他の作品の準備をしている」と答えた。加えて「両親としては一生懸命に生きる姿をお見せしたい。 まだ(子供ができたことに対して)実感が湧かないが、周囲の人々に尋ねると実際に産まれて目の前に現れて実感すると言うから、私もそのようだ。とても大きい祝福であり、心待ちにしている」と父になった所感を伝えた。



こうして父となったヒョンビンが努力を重ねて挑んだ本作品。余談だが、今年興行に成功した多くの映画には「続編」という共通点がある。ハリウッド映画では『THE BATMAN-ザ・バットマン-』『ジュラシック・ワールド/新たな支配者』『トップガン マーヴェリック』、韓国映画では『魔女2』 や『犯罪都市2』など。特に『犯罪都市2』はコロナ以後初の1000万映画となり、コロナで低迷した映画界復活の兆しを見せた。このような公式が持続している背景として、映画観覧料の値上げに対し負担を感じた観客が、これまで以上に映画の内容を厳選して選択する傾向を見せているという点が挙げられる。 コロナによりお茶の間でコンテンツに接するNetflix等のOTT利用が増加し、評判の良い映画だけ映画館で観覧するという雰囲気が広がったことも大きい。

この「続編ヒット説」、今回本作品がその勢いに乗ることが出来るか注目が集まっている。試写会で一足早く見た人々の反応もとても良く、「チュソクに家族で見るのに適した映画」「5年ぶりに帰ってきた理由がよく分かる(つまらないなら戻ってこなかった!)」「更にスケールが大きくなり、魅力的な俳優陣や派手で刺激的なアクションまで、チュソクのプレゼントのような映画だ」と軒並み高評価であった。

舞台もグローバル化し、より一層派手なアクションや笑いを提供してくれるであろう『コンフィデンシャル/共助2 インターナショナル』は韓国で9月7日、秋夕(チュソク)の大型連休に併せての公開であり、前作に引き続き観客動員数も期待できそうだ。

Youtube「CJ ENM Movie|공조2: 인터내셔날」

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