憧れの勝麟太郎を前に熱弁を振るう龍馬「龍馬伝」―NHKオンデマンド

2010年04月19日20時30分ドラマ
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生涯の師を前に展開する“龍馬流攘夷論”とは?大河ドラマ「龍馬伝」第16回「勝麟太郎」が、NHKオンデマンドの見逃し番組サービスに配信されている。視聴料金は315円(税込み)。

京で加尾の口から聞かされた“勝麟太郎”の名を手がかりに再び江戸に来た竜馬(福山雅治)は、千葉道場の佐那(貫地谷しほり)の前に姿を現す。佐那の兄・重太郎(渡辺いっけい)は、佐那が龍馬が戻るのを心待ちにしていたと再会を喜ぶが、龍馬は勝麟太郎に面会することしか眼中になかった。

龍馬は重太郎の計らいで幕府の政事総裁職・松平春嶽(夏八木勲)と面会し、勝への紹介状を書いてもらうことに成功。早速、念願かなって勝(武田鉄矢)の屋敷に出向いた龍馬だったが、自分の思いを満足に伝えることができず、弟子への志願もあえなく却下される。そんな龍馬の前に現れたのは、幼馴染のまんじゅう屋の長次郎(大泉洋)だった。長次郎もまた日本のために何かしなければと志を持って江戸に出てきたという。

一方、公卿・三条実美(池内万作)の警護役として江戸に来た武市半平太(大森南朋)も、龍馬と入れ替わるように勝の元を訪れる。平井収二郎(宮迫博之)と岡田以蔵(佐藤健)も連れ、開国派の勝を場合によっては斬ろうという構えだった。

そんな武市の口から、「幕府も藩もいらぬ」とする龍馬の考え方を聞かされた勝は、龍馬に改めて興味を抱く。

今度は勝から呼び出された龍馬は、龍馬ならではの“攘夷論”を吐き出す。


生涯の師となる勝と初対面を果たす龍馬。これまで龍馬を扱ったドラマや小説では、攘夷論に染まった龍馬が開国派の勝麟太郎を斬りに訪れるというパターンが定番だが、それをあえて打ち破るオリジナル展開を持ってきたシナリオに注目したい。

これまでのストーリー展開から、すでに典型的な攘夷論と一線を画す立場になっている龍馬。その龍馬が出会う勝麟太郎は出会う前からすでに敵ではなく、羨望の的そのもの。いわば勝海舟門下への面接試験のような展開だが、そんな龍馬なら“あこがれの勝先生”の前で何をぶちまけるのか、それを楽しむのが「龍馬伝」のあるべき見方といえるかもしれない。

史実の是非をとやかく考えるより、ドラマとしてのダイナミックさを全面に出した、意欲的なエピソードというべきだろう。


「龍馬伝」をもっと楽しむために、ナビコンでは「龍馬伝の特集ページ」を開設中だ。

NHK大河ドラマ「龍馬伝」「龍馬伝」各放送回の見どころ

大河ドラマ「龍馬伝」 第16回「勝麟太郎」 NHKオンデマンド