NHK「上陽賦~運命の王妃~」第12話あらすじと見どころ:謝宛如の企み、王ケンと父との確執|全43話

2022年11月12日11時30分ドラマ
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暉州(きしゅう)から反乱軍を撤退させた王ケン(チャン・ツィイー)と蕭キ(ジョウ・イーウェイ)だが…NHKBSプレミアム(日曜よる9時から)で11月13日放送の「上陽賦~運命の王妃~」(全43話)第12話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介、本作はDVD-BOも好評発売・レンタル中でDVD公式サイトで予告動画など視聴できる。

「上陽賦~運命の王妃~」は、帝位を巡る陰謀と策略のなかで、気高く生きる王妃の波乱に満ちた人生を描く壮大な歴史大作。【「上陽賦」を2倍楽しむ】では、架空の国・成(王朝)を時代設定や、押さえておくべき人物と俳優の紹介、放送にあわせて各話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識をまとめて紹介する。

※以下、全68話版を視聴してあらすじ紹介をしているために、あらすじや見どころが前後したり、カットした部分の紹介などあることご理解ください。本作は架空の時代設定、豆知識などは古代、漢、南北朝時代などを参考にしています。



■キャスト押さえておくべき5人
王儇(以下、王ケン)/豫章王妃役:チャン・ツィイー(章子怡)/声:魏涼子
蕭綦(以下、蕭キ)/豫章王役:ジョウ・イーウェイ(周一囲)/声:阪口周平
馬子澹(したん)役:トニー・ヤン(楊祐寧)/声:庄司然
賀蘭箴(がらんしん)役:ユアン・ホン(袁弘)/声:伊東一人
馬子隆(ばしりゅう)役:グオ・ジアミン(郭家铭)/声:島津耕介
馬子律(なしりつ)役:プ・バージャ(浦巴甲)/声:竹内想
王藺(おうりん)役:ユー・ホーウェイ(于和偉)/声:志村貴博
 ほか

■第12話:父との確執
将来父と夫が敵対することになったとき、自分はどちらを選ぶのか自問する王ケンを蕭キが優しく抱きしめ、2人は久々に幸せな夜を過ごす。

第2皇子・馬子律の元に、謝淵が死に、呉謙は捕らわれ、ケン寧王が退却したと報告受け、女の王ケンの策に敗れたことに呆れる。その頃、謝宛如は側近を暉州に送り、蘇錦児(そきんじ)を見張るよう命じる。実は錦児に持たせた薬は猛毒。錦児が王ケンに毒薬を飲ませたらその場で錦児も殺し、失敗した場合は王ケンを始末するよう指示する。

ケン寧王の本陣と戦うために暉州を離れる蕭キは、自分の護身用の短刀を王ケンに渡し、腕の立つ侍女2名を付ける。さらに、懐恩を王ケンの護衛のために残す。

錦児が王ケンを訪ね2人は再会を喜ぶ。王ケンは錦児と玉秀を引き合わせ、錦児はお茶を入れると席を立つ。錦児が第3皇子・子澹の肩を持つのが気に入らない玉秀だが、それでも久々の再会を気遣い、お茶の支度を替わろうとする。その時、錦児は毒茶の準備を済ませていた。

部屋に戻り王ケンが茶を飲んだのを確認した錦児は、謝宛如が送り込んだ刺客に伝える。王ケンが毒茶を飲んだと思い込む刺客は寝所を襲うが失敗。2人の侍女と懐恩に捕まると舌を噛んで自死する。実は、錦児の入れた毒茶は玉秀が粗相をしてこぼしてしまい、新たにお茶を入れなおしていたのだった。

皇都に向かう王ケンが屋敷を出ると、そこには王ケンを見送ろうと大勢の民が野菜や卵、鶏など感謝の品を持って集まっていた。王ケンは少女が差し出した花だけを受け取り別れを告げる。

皇都では王藺が弟の王栩(おうく)から、蕭キの元に送り込んだ間者がバレてしまったこと、徐授(じょじゅ)の家で温宗慎(おんしゅうしん)が送った手紙を発見したことの報告を受け、彼らが謝淵や皇帝と繋がっていたことを確信する。

宮殿では、皇后の息のかかった金全(きんぜん)により、世話係の薜道安(せつどうあん)が皇帝の薬をすり替えているのを目撃される。報告を受けた皇后は薜道安の職を解き、清掃などを担当する下働きに追いやり、金全を皇帝の世話係にする。

その頃、ケン寧を追う蕭キ軍の元に部下・唐競(とうけい)が来て、皇都の噂が北方にまで広がり、各地の藩王は寧朔軍の通関を拒み、城門を開けようとしないと報告する。噂とは、皇帝の病が重篤で王藺らが王命を騙って命令を下し、女婿の蕭キも一味。ケン寧王は王藺ら逆臣を排除するために出兵したというものだった。

懐恩の護衛で都入りした王ケンは母に会うために実家に向かう。王藺は娘の帰宅を歓迎するが、蕭キから聞いた真実が頭をよぎり、父の歓迎を素直に喜べない。屋敷には母も兄もおらず、王藺は馬瑾若が慈安寺に居ることを教える。

一方、ケン寧王は寧朔軍の食糧を消耗させるためにわざと100里後退する。食糧の調達がままならない蕭キは、3日以内に食糧補給ができなければ撤退するとの決断を下す。蕭キ史上初のことだった。

蕭キの都の屋敷である豫章王府に戻って来た王ケンを兄の王夙(王夙)が待っていた。王ケンと蕭キが真実に相思相愛と知って安心する王夙。母・馬瑾若(ばきんじゃく)不在の理由を聞く王ケンに、皇帝が乱心し王藺と皇后が実権を握ったため、板挟みになって辛い思いをしたためだと話す。

王藺の弟・王栩は王ケンから引き渡された呉謙を拷問し、謝淵の後ろにいる真の黒幕を聞き出そうとするが、呉謙は口を割らない。それを知った子律は焦り、刺客を送って口封じをする。

王ケンは婚礼の日のこと、草原でのこと、蕭キと心を通わせた日のことを思い出しながら、皇都で一人戦わなければならないと決意する。

■見どころ
冒頭、母・馬瑾若と同じ自問をする王ケンが気の毒だ。そして到着が遅れた蕭キに「一生かけて償って」と甘える王ケンに、「いやだね。今世だけでは足りない。そなたの来世も欲しい。その次の世も」と甘い言葉で返す蕭キがとろけそうだ。

刺客と戦う侍女二人の舞うような殺陣、屋根の上の懐恩の切れのあるアクションが美しい。そんな懐恩を玉秀が慕っていることに気づく王ケンだが、懐恩の心が誰に向いているのかは気づいていない。

寧朔軍の前にはケン寧王、周辺には江南の皇族ら。蕭キは彼らが手を組めば大変なことになると考えるが、どうかその読みが外れてほしいものだ。

王家の屋敷。娘の帰宅を喜ぶ王藺だが、王ケンの他人行儀な態度に気まずい雰囲気。それでも季節外れのキンモクセイを育てさせ、娘のために桂花菓子を用意した王藺。菓子を見て幼い頃の父との幸せな思い出を蘇らせる王ケン。野心家の王藺は娘を利用したが、その裏で実の父としての深い愛も持っていたのが分かる切ないシーンだ。

食糧不足に不平を言う寧朔軍の兵士も、さすがに大王・蕭キ自ら配給の列に並び兵士たちと同じ量の食事をするのでそれ以上文句は言えない。腹心・胡光烈がつかまえた鳥の肉も兵士たちに分けてやるよう命じる。そんな蕭キが都の豫章王府(蕭綦の屋敷)だけは豪華にしているのは、王ケンの顔を立てるため。

■商品仕様
2021年/中国/1~23話収録(全68話)/6枚組/1035分+特典映像/16:9/音声:1.オリジナル中国語 ドルビーデジタル2chステレオ 2.日本語 ドルビーデジタル2chステレオ/字幕 1.日本語字幕 2.吹替用字幕/片面2層/全3BOX
特典映像:メイキングを盛り込んだインタビュー
封入特典:ブックレット
発売元:「上陽賦~運命の王妃~」日本語版製作委員会
販売元:TCエンタテインメント

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