「太宗イ・バンウォン(原題)」王になりたい!チュ・サンウクついに本音を明かすが…第17話・第18話あらすじと見どころ
イ・バンウォン(チュ・サンウク)の反乱は成功したが…KNTVで日本初放送の韓国本格時代劇「太宗イ・バンウォン(原題)」(全32話)12月4日(日)の第17話と第18話の詳しいあらすじと見どころをご紹介、日本版予告動画も番組公式サイトで公開している。
詳しいあらすじを知りたくない方は、見どころと※豆知識をご覧になって、あらすじは確認用にどうぞ。また、次の土曜日に再放送するので、見逃した方はチェックをお忘れなく!
「太宗イ・バンウォン(原題)」は朝鮮王朝の礎を築いた第3代王“太宗”となるイ・バンウォンの生涯を新たな視点で描く本格時代劇だ。【「太宗イ・バンウォン」を2倍楽しむ】では、時代背景や登場人物とキャストの紹介などまとめている。
■キャスト⇒イ家の家族・俳優紹介
イ・バンウォン(太宗)役:チュ・サンウク
イ・ソンゲ(太祖)役:キム・ヨンチョル
元敬王后ミン氏役:パク・ジニ
神徳王后カン氏:イェ・ジウォン
ほか
■第17話あらすじ※豆知識
意識を取り戻し、王宮がバンウォン(チュ・サンウク)に掌握されたと知った王イ・ソンゲ(キム・ヨンチョル)は、バンウォンに剣を向ける。チョン・ドジョン(イ・グァンギ)を殺害した理由を「側室の産んだ庶子を世子にし、王子たちの暗殺を目論んだから」と話すバンウォン。師匠と慕ったチョン・モンジュ(チェ・ジョンファン)だけでなく、家族同然のチョン・ドジョンまで殺害したバンウォンを到底許すことができない王は、「怪物」呼ばわりしてバンウォンに斬りかかろうとするが、兵たちに阻止される。宮殿内に軟禁された王は、不安げに様子を見に来た世子バンソク(キム・ジンソン)を抱きしめて涙を流す。
幕舎に戻ったバンウォンはハ・リュン(チェ・ジョンファン)に上訴の準備を命じる。ミン・ムグ(キム・テハン)たちには大臣たちを集めるよう指示し、ミン・ムジル(ノ・サンポ)には義父ミン・ジェ(キム・ギュチョル)にこの状況を伝えさせる。パク・ウン(イ・ヒョンギュン)には王宮の警備と今後バンウォンの許可なく誰も出入りできないよう指示する。
※都堂(トダン):すべての政治と全役人を統括する最高の行政官庁。朝鮮王朝で言うところの議政府。
一方、何も知らずに狩りから戻ったイ・ジラン(ソン・ドンヒョク)はミン氏(パク・ジニ)から、バンウォンが挙兵してチョン・ドジョンを処断し、世子の再任を王に願うつもりと聞かされ仰天する。息子のファサン(テ・ハンホ)までが加担していると聞き、怒りを爆発させる。その頃、四男バンガン(チョ・スンチャン)たちの元にもこのことが伝わる。宮殿まで大軍に包囲させていると聞いた次男バングァ(キム・ミョンス)は、バンウォンの元へ駆けつける。
幕舎で、自分を世子にする上訴を手配させていることを耳にしたバングァは、自分まで巻き込もうとするバンウォンを殴りつけ、「そんなに王座に就きたいなら自分が世子になれ!」と怒りをぶつける。バンウォンは悪化する父との懸け橋になってほしいと頼む。そして「しばらく世子の座について、私に譲位してほしい」と本音を明かす。あきれながらも父王を守るためにも引き受けるしかないバングァ。
※長男・芳雨(バンウ)は1893年に死去している。
四男バンガンと三男バンウィも兵を率いてバンウォンの元に駆け付ける。だが明らかに迷惑顔で、自分たちに命令を下すバンウォンに不快感をあらわにする。
その頃、都堂ではチョ・ジュン(ノ・ヨングク)を始め大臣たちが上訴を準備。クォン・グン(キム・ヨンギ)とチョ・ジュンが「バンソクの廃位と嫡男子のバングァを世子に就かせる」という上訴を持って王に謁見。世子の処遇については廃位の上、兄バンボン(オ・スンジュン)ともども流刑に処すと報告。王は、バンボンの流刑は認めるものの、バンソクは渡せないと拒絶する。だが、そうすることで父王にまで害が及ぶと案じるバンソクは、自ら王宮を去ると決意し、王と涙の別れをする。
王宮を後にしたバンソクは待っていたバンウォンに「なぜ、私の地位を奪うのですか?」と問い、バンウォンは「私が王になりたいからだ」と初めて野望を口にする。立ち去るバンウォンの背に「兄上は殺人鬼になります」と罵声を浴びせるバンソクを兵士が殺害する。バンソクの姉キョンスン王女(チェ・ダヘ)が夫イ・ジェ(チャン・テフン)の助命嘆願のためにやって来る。バンウォンは、チョン・ドジョンの手足となっていたことを謝罪すれば許すと告げる王女はそれを夫に伝えるが、イ・ジェは聞き入れず、駆け付けた兵に斬り殺されてしまう。さらに、バンガンが勝手に異母弟バンボンを殺害させる。
バンウォンは脅威とならないバンボンの命まで奪う気はなかった。勝手な行動に出たバンガンに「こうした無慈悲な殺害で民心が離れる」と詰め寄る。バンガンは大義名分をかざして“政治”を語る生意気なバンウォンを「畜生」呼ばわりし、兄弟の関係はさらに悪化する。
チョン・ドジョンと共に王子暗殺を企て、逃亡したナム・ウン(イ・ジェ)が自首してくるが、バンウォンはその命は断って反乱を終わらせる。
王は、亡き王妃カン氏(イェ・ジウォン)が残した子供たちがキョンスン王女一人となったと聞き、涙を流す。
■第17話見どころ
冒頭、亡きカン氏を側室と呼ばわりしバンソクたちを庶子と呼んだバンウォン。前王朝である高麗時代は一夫多妻制が認められていたので、カン氏は二番目の正妻でバンソクたちも庶子ではない。それを敢え庶子呼ばわりしたことで王が怒ったのだ。
第一次王子の乱は、イ・ソンゲ一家だけでなく、仲良し親子イ・ジランとファサンの関係までこじらせてしまった。また、異母弟バンボンの遺体に近づき悲しむバンウォンを、殺人鬼を見るような目で見つめ怯える民たち。多くの犠牲を払って成し遂げた(バンウォンの言葉を借りて)“政変”だが、これが兄バンガンと埋められない溝も作ってしまった。その溝が第二次王子の乱を引き起こす。
そんな中、我が子たちの為にも最後まで走り抜けてほしいと、バンウォンを励ます賢妻ミン氏。ミン家は一家総出でバンウォンに協力している。夫婦の長男(ヤンニョン君)もミン氏の実家で、祖母に当たるソン氏や叔父のミン・ムグやムジルに可愛がられて育った。だがこのことが後に新たな悲劇を生むことに…。
■第18話あらすじ※豆知識
長い一日が終わった。帰宅したバンウォンは長男を抱きしめて声を上げて男泣きする。
次男バングァ(キム・ミョンス)王になる野望など持ち合わせないバングァは父とバンウォンとの懸け橋になるために世子になる決心をする。王イ・ソンゲもバンウォンの要求を受け入れるしかない。
次男バングァの世子冊封式を済ませ大殿を出た王イ・ソンゲをバンウォンが待っていた。「気が済んだか」という王は「お前を斬るべきだった」と続ける。なぜそうしなかったのかと問うバンウォンに「それが親の業、子は親を殺せても親は子を殺せない。だがいつかお前にも不幸が訪れる」と告げ、亡き息子たちの冥福を祈るために王宮を出て寺に向かうと告げる。
王が寺に向かった本当の理由は、唯一生き残ったキョンスン王女を守るためだった。生き延びるために出家することを勧め、王女も尼僧になる決意を固める。王は涙ながらに娘の髪を切る。王の涙は王宮に戻っても止まることがなかった。
王宮で王が号泣している頃、ミン・ジェの屋敷ではバンウォンの仲間たちが祝杯を挙げ、口々にミン氏の女傑ぶりを褒め称えていた。ひとり祝宴から外れたバンウォンは長男を負ぶって寝かしつけていた。幼い我が子を亡くした夫婦は、長男をミン氏の実家に、次男を叔母の家に預け、末っ子だけだけを手元で育てていた。バンウォンはそのことをすまなく思っていた。そして息子たちの将来設計ができたときに、名前を付けるとミン氏に約束する。
バンガンは、弓の練習に励む息子に「叔父であるバンウォンを殺せるか」と訊ね、「もちろん、父上と共に戦う」と答える我が子に満足し、自分が王になり息子を世子にすると決意する。
王は、世子になったバングァに「お前が代わりにバンウォンを罰してくれないか」と頼み、王位継承を意味する玉璽を手渡し、「今からお前が王だ、お前の息子に後を継がせて決してバンウォンに王位を譲るな。もし、バンウォンに王位を譲れば、父は命を絶つ」と、父か弟バンウォンかの究極の選択を迫る。
キム内官が王の教旨を持って都堂に現れる。「バングァに王座を譲位する」と書かれた教旨を受け取ったミン・ジェは息子たちと共に急いで世子バングァの元へ向かうが、すでにバングァは即位の決心を固めていた。この知らせはバンウォンの元にも報告される。想定外のイ・ソンゲの反撃にミン氏は驚くが、バングァに王座への野心がないのを知るバンウォンは慌てない。ところがバングァが側室の生んだ息子を世子にするつもりと聞き、慌てて王宮へと向かう。正殿、世子の衣“龍袍※”を着た幼いバングァの息子プルノが玉座に座っていた。
※実在の李成桂も、次男・芳果を世子に冊封した1か月後に譲位している(1398年9月)。 ※龍袍(ヨンポ):王や世子が借用する衣装。詳しくは見どころで。
バンウォンを待っていたバングァは「お前との約束は守れそうにない」と謝り、「父のために王になるしかない。我が子が世子になり、その子が後を継いで、バンウォンが王になる機会はない」と話す。だが「父に許しを請い、許しが出たときには、私はいつでも宮殿から去る」とも。バンウォンは「側室にそそのかされた父に非がある」とイ・ソンゲへの怒りを爆発させる。するとバングァも「お前が父を捨てるなら、もうお前は弟でない。それはお前を殺せない理由が消えたということだ」と引き下がらない。
■第18話見どころ
父だけでなく兄弟との関係も最悪のバンウォン。冒頭、我が子を抱きしめて涙を流すシーンに、苦しいバンウォンの胸の内が見て取れる。父の涙に驚きながらも背中ポンポンする我が子は、ミン家に預けられている長男ヤンニョン君だ。
バンウィとバンガンが幼い頃の家族の楽しい思い出を語る場面。父に逆らえない自分たちと違って王に歯向かったバンウォンに驚くバンウィ。そこですかさずバンガンはバンウォンの恐ろしさを力説する。さあ、バンガンは何をすつもりなのか?
唯一生き残ったカン氏の娘キョンスン王女を演じたのはチェ・ダヘ。この役のために実際に髪を剃ったことが話題になった。
ところで、朝鮮王朝の時代劇を見慣れている方は、世子の龍袍(ヨンポ)が青ではなく王と同じ赤いのに驚いたのでは?王の龍袍は黄色、青、赤、黒などあるが、ドラマでは世子は黒や青が多く使われている。だがもともと世子の龍袍も赤だった。王との違いは、王の象徴である龍の足指の数が5本(五爪龍)で、世子は4本(四爪龍)、王子は3本(三爪龍)。また、王の金の飾りは刺繍で、世子は貼りつけたものと、微妙に違う。光海君の時に世子の龍袍が黒または青になったという説がある。
日本初放送 10月9日(日)スタート
毎週日 20:00~22:10 ※2話連続放送
再放送 毎週土 11:30~13:40 ※2話連続放送
※主演チュ・サンウクの独占インタビュー番組「太宗イ・バンウォン」インタビューSPを放送。
12月26日(月)後1:30~2:00
◇KNTV「太宗イ・バンウォン(原題)」番組サイト
【作品詳細】【「太宗イ・バンウォン」を2倍楽しむ】
■視聴方法
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