心踊らせる龍馬、勤王党に忍び寄る危機「龍馬伝」―NHKオンデマンド
海軍設立に心踊る龍馬、その裏で坂道を下りだす武市―、大河ドラマ「龍馬伝」第18回「海軍を作ろう!」が、NHKオンデマンドの見逃し番組サービスに配信されている。視聴料金は315円。
江戸を後にした龍馬(福山雅治)は、近藤長次郎(大泉洋)とともに大坂に着いた。海軍操練所ができるまでの間、勝麟太郎(武田鉄矢)が開いた勝塾で学ぶためだ。塾には全国の藩から集まった多くの訓練生らが、西洋の技術や知識をみにつけるための勉学に励んでいた。龍馬らは塾への勧誘の役目を命ぜられ、大坂の街中で沢村惣之丞(要潤)と再会、その場で惣之丞を勝塾に誘う。
一方、将軍・徳川家茂(中村隼人)は上洛。朝廷から攘夷決行の日時をせがまれる。武市半平太(大森南朋)は家茂に攘夷決行の約束をさせるべく奔走するが、土佐勤王党の動きを良ししない山内容堂(近藤正臣)は平井収二郎(宮迫博之)を呼び出し、勤王党の分断を企む。
そんな折、龍馬と長次郎が仮住まいにしていた大坂の宿屋に、望月亀弥太(音尾琢真)ら勤王党の3人が訪れる。容堂からの依頼で勝塾入門を命ぜられたという。
亀弥太らを連れて勝塾に来た龍馬は、訓練生らが西洋列強を打ち負かすことばかりに走ろうとする様子に戸惑いを抱く。疑問をいだいた龍馬は京にいる勝の元へ赴くが、そこへ偽名を語った岡田以蔵が、刀を携えてやってくる。
海軍設立に向けた動きが本格化し、心おどる龍馬。その目に飛び込んでくるかつ塾での訓練の様子は好奇心を増幅させる趣向がふんだんに盛り込まれている。とてもスタジオ撮りとは思えないリアルさと埃っぽさに注目したい。
そして、容堂の策略にはまり下り坂を転げ始めた武市半平太の孤独感を現す独特な演出は見もの。破滅へと向かう勤王党の面々の行く末が、今後数週にわたってどう描かれるか着目したい。
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大河ドラマ「龍馬伝」 第18回「海軍を作ろう!」 NHKオンデマンド