ひきこもり先生(佐藤二郎)が帰ってくる!シーズン2(前編)中学生・寺田心が母親を介護するヤングケアラーに

12月17日と24日の2週にわたって佐藤二朗主演のドラマ「ひきこもり先生シーズン2」がNHK総合にて夜10時~11時15分に放送される。番組公式サイトで予告動画が公開中だ。
「ひきこもり先生」は、38歳から11年に渡ってひきこもり生活を続けていた中年男性・上嶋陽平(佐藤二郎)が神奈川県内の市立中学校の非常勤講師となり、その中学校で起こる様々な問題に悪戦苦闘しながらも、若者たちに生きる力を与えていく姿を描く学園ドラマ。
シーズン1では「生きよう」をテーマに、陰湿ないじめ、貧困などを通して、大人が作る社会の制度や歪みを見せつけられた。シーズン2ではヤングケアラー、ヤングホームレス…、ポスト・コロナの学校や社会で、悩み苦しむ若者たちに向き合うア陽平の姿が描かれる。
では、シーズン1のまとめと、シーズン2のあらすじを紹介しよう。
■シーズン1まとめあらすじ
川藤市立梅谷中学校の榊校長(高橋克典)が、不登校児を支援するSTEPルーム運営の人手不足を解消するため、ひきこもりから立ち直った経験のある陽平に非常勤講師になるよう依頼する。ためらう陽平の背中を押したのは元社会福祉士でスクールソーシャルワーカーの磯崎藍子(鈴木保奈美)。陽平は飛び降りようとする少女・堀田奈々(鈴木梨央)を止めたが、藍子に中途半端に奈々とかかわると、彼女を傷つけることにもなるからと、非常勤講師になることを勧めたのだ。陽平から「生きよう」と励まされ奈々もSTEPルームに登校するようになる。親身になって生徒たちと接する陽平の姿に、STEPルームの生徒たちも心を開くようになる。だが、陽平が訴えたいじめの実態を、教育長就任を目指す榊校長によってなかったものにされる。そのことで陽平は再びひここもってしまったが、陽平のひきこもり仲間の依田( 玉置玲央)や新人教師で不登校クラスの担任深野祥子(佐久間由衣)、不登校クラスの生徒たちが励まされ、学校を本当のことが言える生徒たちが安心できる場所にするために陽平が復帰する。
■シーズン2あらすじ
シーズン2は陽平が、非常勤講師として梅谷中学校に2年ぶりに復帰するところから始まる。陽平は不登校生徒が集まるSTEPルームの他に3年A組の副担任サポートも担うことに。しかし着任早々、近くで起こったホームレス襲撃事件に梅谷中学校の生徒が関わっていたことが判明する。これを受けて職員室は修学旅行を自粛するかどうかで揺れていた。そんな中、陽平は修学旅行の準備に熱心だった松田篤人(寺田心)を励ますのだが、篤人は陽平に反発し…。
シーズン2の出演は、主演の佐藤二郎を始め、鈴木保奈美、佐久間由衣、玉置玲央、白石加代子、髙橋克典らはそのままに、川藤市教育委員会 統括指導室長・西村順子役としてスポット出演していた室井滋が本格参加。さらにシーズン2前編のキーマンとなる生徒役を寺田心が出演する。かつて天才子役として愛らしい演技でテレビドラマに多数起用された寺田が、自宅で母を介護するヤングケアラーながら、支援を受け入れようとしない篤人役を演じる。私生活と同じ中学生役をどう演じるのか、放送が楽しみだ。
前編で描かれる「ヤングケアラー」とは、家族の介護やケア、身の回りの世話を担う18歳未満の子どものこと。NHKでは「ヤングケアラー」について詳しく紹介するページを開設している。ドラマを観て気になった方は紹介ページをのぞいてみよう。
⇒「知ってほしいヤングケアラー」ページ
シーズン2・前編「どうでもよくない」の放送は、NHK総合で12月17日(土)よる10時から、後編「言えなかったこと」は24日(土)よる10時から放送する。
◇NHK「ひきこもり先生」シーズン2番組サイト