初回視聴率8.7%「ペイバック~金と権力~(原題:法銭)」第1話 イ・ソンギュン、ムン・チェウォンと共に闘うためにカムバック
地上波ドラマ9年ぶりに復活したイ・ソンギュン主演韓国ドラマ「法銭」(SBS金・土夜10時)が1月6日(金)スタートし、初回視聴率全国8.7%、首都圏9.6%(ニールセンコリア)と好スタートを切った。本作は「ペイバック~金と権力~」の邦題でPrime Videoでも独占配信中だ。
●Prime Video(韓国ドラマ・独占配信)
第1話は貸金業と株で財を成しモンゴルで暮らしている主人公ウン・ヨン(イ・ソンギュン)が、パク・ジュンギョン(ムン・チェウォン)からのメッセージを受けて、韓国に戻ってくるという展開だった。ではネタバレあらすじと見どころを紹介していこう。
「ペイバック~金と権力~」は、“法”と結託した“お金”のカルテルに立ち向かって戦う“両替商”ウン・ヨンと、“法律技術者”ジュンギョンの痛快な復讐活劇。
■キャスト
ウン・ヨン役:イ・ソンギュン
パク・ジュンギョン役(Prime Videoではユンギョン):ムン・チェウォン
チャン・テチュン役:カン・ユソク
ファン・ギソク役:パク・フン
ミョン・インジュ役:キム・ホンパ
■第1話あらすじ
幼少期に両親が亡くなり、食べることも寝ることもままならないどん底の人生を送るウン・ヨン(ユン・ジョンイル)は、ある事情から少年院送りとなった。1990年、出所したヨンは姉ジヒ(パク・ファ二)の元へ。可愛い甥チャン・テチュンは叔父が漁から戻ったと信じ、大喜び。貧しいジヒに楽させ、本好きなテチュンに百科事典を買ってやるためにヨンは、少年院を出所した日に知り合ったヤクザに連絡して、金になることならなんでもした。
1998年、チンピラ仲間たちと取り立ててで暴力沙汰を起こすウン・ヨン(イ・ソンギュン)の前に“明洞の紳士”と呼ばれている極悪非道の闇金のボス、ミョン会長(キム・ホンパ)が現れる。ヨンは腕力や度胸以外にも、数字に明るく数字を瞬時に覚える才能があった。それを見込まれミョン会長の下で働くことに。
そうして稼いだ金で姉たちを念願のトイレが2つあるアパートに引越しさせ、姉ジヒ(ソ・ジョンヨン)はスナックを開業、甥テチュン(カン・ユソク)は猛勉強して地方の広津(クァンジン)法科大学に入学、卒業後、念願の検事になった。
刑事5部に配属されたテチュンは出世を目指し、特別捜査部長のファン・ギソク(パク・フン)に近づこうとするが、地方の法大出身という理由で軽くあしらわれてしまう。相変わらず小さい事案ばかりあてがわれるテチュンに、匿名で『ソーラーバイオ』と関連した資料が配達される。不審に思ったテチュンは、株式関連に精通しているベテラン捜査官のナム係長(チェ・ドクムン)にこの資料を見せて意見を仰ぐ。ナム係長は以前、特捜部にいたときにこの事件を調べたことがあったが、担当検事だったファン・ギソクの一声で捜査は打ち切りとなったと教える。さらにナム係長は、貸金業者が使う暗号化された文章を見つけるが、テチュンは解読できない。その時、貸金業者の下で働いていた叔父ウン・ヨンを思い出す。ヨンは貸金業と株で稼いで世界で大きく稼ぐために10年前に韓国を出てモンゴルにいた。テチュンは暗号解読を頼み、ヨンは見事暗号を読み解く。
資料から、汝矣島の投資家ランボーことイ・チャンミンの恋人の会社スパークルとGMI銀行とのインサイダー取引の痕跡が読み取れた。テチュンはさっそく、直属のパク部長(パク・ジョンス)に株価操作の疑いで捜査令状の発布を要請する。ところが2社の大株主はミョン会長で特捜のファン部長の義父、しかもGMIの頭取オ・チャンヒョン(イ・ギヨン)は前ソウル地検の検事正だったことから、イ・チャンミンにだけ逮捕状が出て、黒幕たちは除外される事態に。ナム係長をパートナーに迎えて挑んだ捜査は打ち切りになり、これで手柄を立てて特捜部への昇進を狙っていたテチュンの夢がついえた。
ところが、オ・チャンヒョンの出版記念会の会場で、来場者のひとりが「株価を操作した詐欺師オ・チャンフン!捜査しろ」と叫び、焼身自殺を図った。男は重傷を負ったが一命をとりとめた。これはマスコミが大きく取り上げ、検察でも捜査を打ち切る訳にはいかなくなった。そこでパク部長は逮捕状を請求し、テチュンに頭取を調べ、検察を大いに宣伝して来いと指示する。一方、テチュンに書類を送った密告者としてパク・ジュンギョン(ムン・チェウォン)が警察に連行される。
実は、GMIの前身はブルーネットで、2010年当時の社長はユン・へリン(キム・ミスク)だった。収賄疑惑で検察がソン長官を逮捕し、へリンも逮捕された。へリンは無罪となったが、飛び降り自殺をした。2人はミョンの犠牲者だった。当時を振り返ったヨンは、テチュンに秘密書類を送った密告者はへリンの娘パク・ジュンギョンに違いないと考え、それは自分への「戻ってきて、一緒に闘って」というメッセージだと確信し、韓国へ。
■見どころ
冒頭のモンゴルの草原を馬で駆け巡るひげ面のイ・ソンギュンが、ラストでは短髪・仕立ての良いスーツでスーパーカーから降り立つ。精悍とスタイリッシュ、全く違うイ・ソンギュンが堪能できるファンにはたまらない第1話に仕上がっている。
物語は、イ・ソンギュン扮するウン・ヨンの生い立ちと姉、甥っ子たちとの関りを紹介するだけにとどまっており、ヨンがミョン会長の下でどう過ごしたのか、なぜモンゴルに移住したのかは明らかにされていない。ミョン会長は自身の金をくすねた運転士の片腕を切り落とすなどずいぶん残虐なようだが、SBS番組サイトで公開されている予告動画でもその様子が分かる。
また、テチュンに『ソーラーバイオ』の資料を渡したパク・ジュンギョンは何者なのか?ヨンとの関係は次回に持ち込まれるようだが、ジュンギョン役のムン・チェウォンとその母ユン・へリンを演じるキム・ミスクは、「華麗なる遺産」でも母娘役で共演している。
ところで、叔父ヨンに暗号協力を求めるためにテチュンが持ち出したのは、少年の頃、遊園地に連れて行くという約束を果たせなかったときの叔父への『借用書』。検事になったのも、裁判官、検事、弁護士の中で検事だけが出身など関係なく腕だけでのし上がれると思ったから。思惑は外れたようだが、ちゃっかりした今どき若者テチュンを新人カン・ユソクが好演している。彼は「一度行ってきました」で主人公の後輩医師役や「スタートアップ」でAIソフトのエンジニア役を演じた。ちなみに少年テチュンが叔父にねだった本は、ブルタニカの『百科事典』。
「ペイバック~金と権力~」は、Prime videoにて2023年1月6日(金)午後11時30分より、毎週金土に各1話ずつ独占配信される。第2話は7日(土)、予告動画は番組公式しサイトで公開中だ。
◇SBS「법쩐(法銭)」HP
◇Youtube予告動画(オリジナル版)
【作品詳細】【「ペイバック(法銭)」を2倍楽しむ】