「法銭(邦題:ペイバック)」イ・ソンギュン×ムン・チェウォンらが登壇した≪制作発表会見≫見逃し配信中

2023年01月07日22時00分ドラマ
画像:Youtubeよりキャプチャー

1月6日(金)SBS金・土ドラマ「法銭」の制作発表会が開催され、イ・ウォンテ監督を始め、イ・ソンギュン、ムン・チェウォン、カン・ユソク、パク・フンが登壇した。Youtubeにて見逃し配信している。

「法銭」は、“法”と結託した“お金”のカルテルに立ち向かって戦う“両替商”ウン・ヨンと、“法律技術者”ジュンギョンの痛快な復讐活劇。Prime Videoにて「ペイバック~金と権力~」の邦題で独占配信している。
●各話のあらすじや見どころなどは【「ペイバック(法銭)」を2倍楽しむ】でまとめて紹介している。



■キャスト
ウン・ヨン役:イ・ソンギュン
パク・ジュンギョン(Prime Videoではユンギョン)役:ムン・チェウォン
チャン・テチュン役:カン・ユソク
ファン・ギソク役:パク・フン
ミョン・インジュ役:キム・ホンパ

※以下の制作発表会の映像は、「歯車(設定)」から日本語字幕を表示することができます。以下、印象的なコメントを日本語でご紹介。



発表会は、「法銭」の5分ハイライト映像の紹介から始まった。

自己紹介と新年の挨拶
イ・ウォンテ監督、ウン・ヨン役のイ・ソンギュン、パク・ジュンギョン役のムン・チェウォン、チャン・テチュン役のカン・ユソク、ファン・ギソク役のパク・フンがそれぞれ自己紹介と新年のご挨拶。
監督の真剣な挨拶はまるでSBS演技大賞受賞式のような挨拶だと司会が指摘。パク・フンはこの日、扁桃腺をはらしたとのことで美声俳優イ・ソンギュンとのイケボ(美声)対決ができないと残念そう。

作品紹介と演じた役柄について
まずは、監督が「金と権力のカルテルに立ち向かって、世界の巨悪と戦う痛快な復讐劇で、多少重く見えるテーマですが、ところどころに緊張やどんでん返し、スピード感、アクションなどが盛り込まれた活劇となっています」と「法銭」を紹介した。

イ・ソンギュンは天文学的な収益を稼ぐ国際私募ファンドのCEOウン・ヨン役、ムン・チェウォンは“エリート”コースを踏んだ元検事で法務官の陸軍少佐になったパク・ジュンギョン役。カン・ユソクは、ウン・ヨンの甥でソウル地方検察の刑事部3年目の末っ子検事チャン・テチュンに扮する。ソウル地検の中で、最も権力を持つ特別捜査部の部長検事で、次世代の検察総長候補に挙げられるファン・ギソク役を担当するパク・フンは、ムン・チェウォンの“エリート”に対抗し“超エリート”と自身が演じる役をアピール。「メンサ会員(上位 2 %の IQ (知能指数) を持つ人達が参加する国際グループ)ぐらい?」と司会に振られると、そこまでではないが…と言いながらも「挫折のない」キャラクターを強調した。さらに「意外にもロマンスもあるので期待してほしい」と付け加えた。

次に出演を決めた理由について
15年ぶりにSBSに復帰したイ・ソンギュンは「最初は躊躇した部分もありました。今まで僕がやってきたジャンルではなかったし、カリスマ性もあってカッコつける役は似合わないと思っていたので怖かった」といいながらも「台本自体が力があって太い感じのジャンル物だったので挑戦してみたいと思いました。最大のポイントは監督でした。前作の『悪人伝』を見て密度感があって、力のある映画を作られたので。最初の打ち合わせから話が通じたので、監督を信じてやればいいと思って出演することにしました」とオファーを受けた理由を語った。
一方、ムン・チェウォンも「やったことのないジャンル、役割だったが、イ・ソンギュン先輩とぜひ共演したいという夢があったのと、監督のこれまでの作品が今作にテーマとよく合うと確信し、打ち合わせで監督の魅力にはまりました」と伝えた。ムン・チェウォンは憧れのイ・ソンギュンの隣に座って「夢がかなった」と、視聴者にも報告。
オーディションでこの役を勝ち取ったカン・ユソクは「尊敬する監督や俳優たちの作品に参加できたことに感謝している」と、こちらもまた受賞式のようなコメントで感動を伝えた。
パク・フンも、同様とこたえ、さらには7年前に出演した「太陽の末裔」の脚本家の台本というのをその理由も付け加え、オファーを断る理由がなかったと答えた。

初めてドラマを演出することになったイ・ウォンテ監督は「ドラマの提案が急に増えてきた」と前置きし、監督としていつも考えているのは、テーマが「社会」「病弊」「不条理」そして「人間の欲望」そんな基本的な主題だったので、「法銭」の提案が来た時にストーリー自体が持っている金と権力をもって様々な人間が争うが、それでも世の中は生きる価値がある、自分たちは勝てるという結論を創り出せば、良いドラマになりそうだと確信して始めました」と振り返った。



続いて個別の質問
イ・ソンギュンは、15年ぶりのSBSドラマ出演について、2008年の「マイ・スイート・ソウル」以来と振り返り視聴率のいいSBSの金土枠として放送される「法銭」に自信をのぞかせた。

役を演じるうえで準備したことを質問されたムン・チェウォンは、「「法銭」と同ジャンルの作品や共演者の出演作、監督の作品などをたくさん観て本作に挑みました」と勉強熱心。母の汚名を注ぐためにすべてをかける役だが、「そうしたことが実際にあれば、演じたジュンギョンのようにすると思うので、なりきるうえでそれほど難しくなかったです」と語った。
出世欲の強いキャラクターを演じることについて新人のカン・ユソクは、「(テチュン)は今の若者を代弁するで、自分も今成長過程の人間で、挑戦する姿に共感が持てて、なりきることができました」とコメント。
4人の中で「唯一味方ではない」役を演じるパク・フンは「視聴者にはヴィラン(悪役)には見えないかもしれません」と、正当性を持って、そのように生きるしかない現実主義者だと自身が演じる役を分析し、「僕なりにそういうふうにしたけれど、見方によっては悪党に見えるかもしれません」と自身のキャラクターを説明した。

始めてドラマの演出を担当するイ監督は、「量や予算、タイトなスケジュールなど映画に比べて諸々不足があってストレスをあったが、撮影現場に来ると気持ちに変化があった。撮影をしないときはかえってストレスになり、撮影現場に来ると消えた。良いスタッフと素敵な俳優たちと会えば会うほどなくなった。ソンギュンに会えば弟のようで、人生の話とか妻の悪口とか…」などマル秘話も暴露してくれた。チェウォンに対しても妹のようで、ユソクもフンとも本当に現場で心安らかに仕事をすることができたと、チームワークの良さを語った。
「モニターを見て、思わず「いいな」と口にすることが他の作品より多かった」といい、「言葉にするとちょっと鳥肌ものですが、本当に愛しいという感じがとても多かったです」と最高の賛辞を送った。これには一同拍手を送りムン・チェウォンはサムズアップ、パク・フンはハートマークで監督の言葉に応えた。

監督は、イ・ソンギュンの最初の演技を見てドラマの成功を信じ、ムン・チェウォンの短い台詞一言の中でもどれだけ勉強したかが分かったと絶賛し、カン・ユソクに対してもどんどん検事らしくなっていくのを感じた。そしてイ・ソンギュンが柔らかいカリスマとすれば、パク・フンは手に剣を持った武士のような感じがし、セリフ一つ一つにエネルギーを感じたと、俳優たちのすばらしさと10分以上も語った。

それぞれ演じるうえで心を砕いた点について
イ・ソンギュンは「ファンタジーのように、ヒーローのように表現されている部分が多くありましたが、行き過ぎたように感じたので、そうした部分を取り除きました。少し人間味が感じられてこそ、人物に没頭できると思って監督に頼みました。そして相手によって演技のトーンを変えながら、演技したいと思い、そうすることで、キャラクターがより豊かになりそうだと感じました」と語った。

ムン・チェウォンは、パク・ジュンギョンを演じるにあたり、きれいではなくカッコよく描いてくれるだろうと信じて、化粧も薄くしたと語った。そしてアメリカの映画『スポットライト 世紀のスクープ』が大好きと語り、「ラブコメディによく出てきたレイチェル・マクアダムスという女優がほぼすっぴんで地味な雰囲気ですが、私はジュンギョンにそのような雰囲気があってほしいと思い、参考にしました」と工夫を語った。

カン・ユソクは「なかなか理解できませんでした。僕自身がまだ少年っぽい雰囲気があるので、深みのある人物に接した時、最初は簡単ではありませんでした。ですから、普段から多くの時間を割いて悩みながら撮影してみると、少しずつ理解できるようになりました。自分の中から描いていった感覚です」と話した。

本作は最終回では41.6%を記録した大ヒット作「太陽の末裔」の作品で、パク・フンは2度目のタッグとなった。「また大ヒットする予感はありますか?」と司会に聞かれ、「その時もそんなことは知らず、今もわからないですが、あの時の良い記憶があるので今回もよい記憶が残っていないかな」と、期待をのぞかせた。

本作で初めて砂漠でのロケーションを3泊4日でしたイ・ソンギュン。モンゴルが神秘的で「ここは地球か?と他の惑星に行ったような感じになりました」と貴重な経験を喜んだ。

ムン・チェウォンは「難しいジャンルに挑戦しましたが、面白さとカタルシスが感じられる作品になると確信しています」と自信をのぞかせ、カン・ユソクは「それぞれのキャラクターの特色も様々で、次が気になるラストシーンもあるので最後まで見守ってほしいです」とPRし、パク・フンは「本当にベテランの演技派先輩たちが好演しており、彼らの演技を見る楽しさも非常に大きいと思います。新年初の作品として痛快な復讐劇を楽しんでください」と視聴者にアピールし、期待を高めた。

最後に
イ監督は「現代の韓国社会を背景にしているが、人間社会にはよくある話。復讐という枠だが、人間の世界に必ず必要な物語だと思います」とコメント。イ・ソンギュンは「幸せな時間でした。そんな気持ちが視聴者の皆さんに伝わってくれたら幸いです」との願いを伝えた。

同作は1月6日に韓国SBSで放送スタートし、日本では同日よりPrime Videoにて「ペイバック~金と権力~」として独占配信される。予告動画は番組公式しサイトで公開中だ。

SBS「법쩐(法銭)」HP
Youtube予告動画(オリジナル版)

kandoratop【作品詳細】【「ペイバック(法銭)」を2倍楽しむ】