「餌<ミッキ>」第1・2話ネタバレあらすじと見どころ:プリンス感ゼロ?ダークなグンちゃんの演技に注目!

2023年01月30日19時00分ドラマ
画像:쿠팡플레이 Coupang Playキャプチャー画面

5年ぶりのドラマ復帰となったチャン・グンソク主演「餌(ミッキ)」が1月27日(金)より、韓国の動画配信サービス「Coupang Play(クーパンプレイ)」にて配信を開始した。同作品は全6話編成で、毎週2話ずつ公開される予定だ。また今年上半期にシーズン2が配信される予定となっている。

27日に公開された第1~2話では、とある殺人事件の捜査に当たったチャン・グンソクが8年前に死んだはずの詐欺師ホ・ソンテの謎に迫る姿が描かれた。Youtubeオフィシャルチャンネルにて予告動画やコメント動画など公開中だ。

「餌(미끼=ミッキ)」(監督キム・ホンソン)は、韓国史上最大の詐欺事件の犯人が死亡してから8年後、その人物が殺人事件の容疑者に挙がる中、これをめぐる秘密を探るというクライムサスペンスだ。



■キャスト
ク・ドハン役:チャン・グンソク
ノ・サンチョン役:ホ・ソンテ
チョン・ナヨン役:イ・エリヤ
カン・ジョンフン役:イ・ソンウク
イ・ビョンジュン役:イ・スンジュン
ソン・ヨンジン役:パク・ミョンフン
チョン・ソラム役:オ・ヨナ
ユ・オクナム役:ソ・ジョンヨン

◾️第1話「死んだ者たち」あらすじ
2010年、ビッグスネットワークの会長ノ・サンチョン(ホ・ソンテ)は、集まった大勢の人々の前で演説を行う。「私にも夢があります。私ノ・サンチョンは必ずやり遂げてみせます。人と人の間で“信頼”ほど強力な武器はありません。皆さん、私に無限の信頼を!」サンチョンの言葉に、会場は熱狂に包まれる。人々はまだ知らなかった、彼が稀代の大詐欺師であることを――
それからしばらくして、ノ・サンチョンが逃亡先の中国で事故に遭い死亡したというニュースが流れると、被害者たちは絶望した。

2023年、弁護士出身の刑事ク・ドハン(チャン・グンソク)は、同僚から聴取を受けていた。後輩刑事を庇おうとして報告書を偽造した疑いで、ドハンは数カ月の停職処分を受ける。

殺人事件が発生したと報告を受けた南部警察庁の次長カン・ジョンフン(イ・ソンウク)は、殺されたのがソン・ヨンジン(パク・ミョンフン)だと知ってハッとする。ソン・ヨンジンは他でもない、かつてノ・サンチョンと共に詐欺行為に加担していた一人だった。すぐにドハンの懲戒処分を解いたジョンフンは、彼を現場へ送り込む。

現場に到着したドハンは遺体の指先に血がにじんでいるのを見て、それが拷問の痕だと気付く。果たして犯人は、被害者から何を聞き出そうとしたのか。その後、第一発見者の出前配達員から話を聞いたドハンは、野次馬の中に怪しい男の姿を発見。男はドハンらの姿を撮影しただけでなく、ソン・ヨンジンの遺体の写真まで携帯のカメラで撮影していた。男を事件の容疑者として署へ連行するドハン。

男の名前はイ・ビョンジュン(イ・スンジュン)、現場には被害者に会おうとして向かったという。自らも被害者だと主張するビョンジュンだったが、もちろんドハンは信じない。するとビョンジュンは、ソン・ヨンジンと無能な警察のせいで人生を台無しにされたと憤った。そして、「ノ・サンチョンが殺したんだ」とビョンジュン。さらに被害者が死亡する直前に「ノ・サンチョンに殺される…!」と112に通報していたことがわかり、ドハンはなぜ8年前に死んだはずのノ・サンチョンなのかと疑問を抱く。

改めて事件現場へ足を運んだドハンは、そこでノ・サンチョンと一緒に映る被害者の写真を発見。イ・ビョンジュンがなぜフラッシュをたいてまでわざと自分の存在に気付かせようとしたのか疑問に思ったドハンは、つづいてビョンジュン本人を現場へ連れて行く。なぜソン・ヨンジンに会いに来たのかと聞かれ、ビョンジュンは少し前にソン・ヨンジンが自ら被害者の会へ訪ねてきたと話す。そして、「ノ・サンチョンが本当に死んだと思っている人はいません、少なくとも被害者の中には…」とビョンジュン。さらに次長のジョンフンが当時、ノ・サンチョン事件の担当刑事だったと聞いたドハンは驚く。
ミッキ1Coupang Playキャプチャー画面

――2011年、ノ・サンチョンによって詐欺に遭ったと知った被害者たちは、次々とその命を絶っていった。なかには油を撒いた身体に自ら火を放ち、焼身自殺を図る者まで。しかし、肝心のノ・サンチョンは報告を受けても顔色一つ変えず、「一度きりの人生、どんなことがあっても最後まで耐え抜かないと」と話した。

その日、船で逃亡を図ろうとしたノ・サンチョンだったが、ヨンジンの裏切りに気付くと車の中で彼に暴行を加える。途中でヨンジンを捨て、ふたたび車を走らせるノ・サンチョン。しかし、どういうわけか用意したはずの船が一向に現れない。そこへ今度は、詐欺事件を追っていたジョンフンら警察が立ちはだかる。検察の介入によってひとまずノ・サンチョンを逃がすことになったジョンフンだが、先回りしてノ・サンチョンが乗る車に向かって突っ込んだ。車の中を確認すると、すでにノ・サンチョンは逃げた後だった――

ビョンジュンから話を聞いたドハンは、ノ・サンチョンの事件を調べる必要があると話す。しかし、余計な真似はするなとジョンフン。そんなジョンフンに向かって、もし隠すべきことがあるなら事前に教えてくれとドフンは言うが…。

◾️第2話「被害者たち」あらすじ
稀代の詐欺師と呼ばれたノ・サンチョンだが、なにも最初から全国を股にかける大物などではなかった。2006年、小規模な金融業を営んでいたノ・サンチョンは、知り合いのパク社長から一攫千金のチャンスだと聞いて、とあるセミナーに顔を出す。それは誰が見ても詐欺とわかるマルチ商法のセミナーだった。目を覚ませと喝を入れるノ・サンチョンに向かって、「そんなのわかってる。だが魚を見るんじゃない、俺たちが見るべきは餌の方だ」とパク社長。パク社長が目を付けたのはマルチ商法ではなく、詐欺に遭う人々が手にする商品の方だという。
ミッキ2Coupang Playキャプチャー画面
パク社長の口車に乗せられてノ・サンチョンが挨拶に向かったのは、セミナーを開催した企業の代表ソン・ヨンジンだった。ソン・ヨンジンの態度にすっかり圧倒されたノ・サンチョンは収益率300%と聞き、すっかり乗り気になる。さらにコンテナにびっしりと積まれた商品を実際にその目で確認したノ・サンチョンは、投資を約束。連日のように飲み屋で派手に大金を振舞うノ・サンチョンだったが、しばらくしてパク社長からソン・ヨンジンが逃げたと連絡が入る。コンテナに積まれた段ボールは、一つを除いてすべて空――

懲戒処分を解いてまで、自分を現場へ送ったジョンフンに不信感を抱くドハン。その後、ドハンは拘束令状が出るのを待たずにビョンジュンを釈放する。チーム員の一人にビョンジュンの尾行を命じたドハンは、刑務所でソン・ヨンジンと一緒だった受刑者らと面会し、話を聞くことに。すると受刑者たちは口を揃えて、ソン・ヨンジンが中国にいるノ・サンチョンに会いに行くと話していたという。

もし本当にノ・サンチョンが生きているとすれば、誰よりもその事実を喜ぶのは詐欺事件の被害者ではないかと考えたドハン。ノ・サンチョンが生きていれば、詐欺被害の補償を受けられるかもしれないからだ。ひとまず被害者たちから話を聞こうと考えたドハンは、被害者の会へ向かう。さっそくノ・サンチョンに関する情報を聞き出そうとするが、被害者たちのもとへ一斉にメールが届く。それを見た被害者たちは、急に態度を変えたかのようにドハンを追い返した。

同じ頃、警察の尾行を振り払うことに成功したビョンジュン。そんななか、また新たな事件が発生する。今度の被害者は市議会議員のパク・グァンシンだ。被害者は死亡する直前に、またもや犯人に促されて112番へ通報していた。知らせを聞いたドハンは仲間と合流して、逃走したビョンジュンの行方を追う。一方、現場付近に到着したチョン・ナヨン(イ・エリヤ)は、パク議員の死亡を確認したと話すビョンジュンと合流。慌ててビョンジュンを車に乗せようとするナヨンだったが、そこへドハンが駆け付ける。

ナヨンもまたノ・サンチョンの詐欺によって被害に遭った被害者家族の一人だった。2011年、ナヨンの母はノ・サンチョンの罠にハマり、自分の金だけでなく周囲の人々にまで投資を強要していた。この事実に耐え切れなくなったナヨンの父は、焼身自殺を図る。当時高校生だったナヨンは、ノ・サンチョンに夫が殺されたと騒ぐ母に向かって、「全部お母さんのせいよ。いっそのことお母さんが死ねばよかった!」と厳しい言葉を浴びせた。
ミッキ3Coupang Playキャプチャー画面
ナヨン父の死を受けて、なんとしてもノ・サンチョンを捕まえてやると誓うジョンフン。そんななか、ノ・サンチョンが船で逃亡を図るとの情報が舞い込む。すぐさま現場へ向かうも、検察の介入によってやむを得ずその場を後に――

ドハンから連絡を受けたジョンフンは、慌てて事件現場へと駆けつける。そんなジョンフンに、改めて自分が知らなくてはならないことはないかとドハン。するとジョンフンは、今回の事件が連続殺人事件の“2番目”ではなく、“3番目”であると明かした。

■見どころ、感想
チャン・グンソクが5年ぶりにドラマ復帰!チャン・グンソクが演じるのは、弁護士出身という異例の肩書きを持つ刑事ク・ドハン。そんなドハンが担当することになったのは、とある連続殺人事件。犯人は犯行の最中に被害者に通報させ、「ノ・サンチョンに殺される」というメッセージを残すよう指示した。

今回、5年ぶりのドラマ復帰となったチャン・グンソクだが、かつての“アジアのプリンス”から一転、男くさい刑事役を熱演。配信後、韓国のネット上では「チャン・グンソクの演技が最高!没入度最高!」「チャン・グンソク、演技が上手いね」「見れば見るほど興味津々。チャン・グンソクの演技のおかげで、第3話も楽しみ」などのコメントが躍った。

そして、チャン・グンソク演じる主人公が追いかけることになる稀代の詐欺師ノ・サンチョンを演じるのは、「イカゲーム」「カジノ」のホ・ソンテだ。8年前に死んだとされるノ・サンチョンだが、彼は本当に死んだのか。それとも、被害者たちが口を揃えて言うように、今もどこかで悠々と暮らしているのだろうか。「イカゲーム」で一世を風靡したホ・ソンテが、本作でも圧倒的な存在感を見せつけている。

またホ・ソンテが演じるノ・サンチョンは、韓国で実在した詐欺師をモチーフにしているとも言われており、その結末に注目が集まる。第2話のラストでは、立て続けに起こった連続殺人事件が実はこの2件だけではないことが明らかとなり、視聴者に大きな衝撃を与えた。果たして事件の真相とは?

1話の冒頭で殺されたソン・ヨンジンを演じるのは、『パラサイト 半地下の家族』「愛の不時着」で知られるパク・ミョンフン。他にも「太陽の末裔 Love Under The Sun」のイ・スンジュンや「模範刑事」のイ・エリヤなど、韓国ドラマ通なら誰しも知るような名俳優らが多数出演している。まさに“믿고 보는(信じて見る)”キャスティングと呼べるだろう。

チャン・グンソク主演「餌(ミッキ)」は、Coupang Playにて毎週金曜日夜8時に2話ずつ配信される。また今年上半期にシーズン2が配信予定。気になる予告動画や最新映像はCoupang Playの公式チャンネルで公開中だ。

Youtube「쿠팡플레이 Coupang Play」チャンネル

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