韓国JTBC新土日ドラマ「医師チャ・ジョンスク」（全16話）が4月15日に放送スタートし、翌16日よりNetflixでも独占配信を開始した。第1話では家族や姑にも良妻賢母として尽くしてきた主人公ジョンスクが病魔に冒され、20年前に諦めた医師への憧れを取り戻すきっかけが描かれた。気になるあらすじと見どころをチェックしてみよう。

「医師チャ・ジョンスク」は、20年目の専業主婦から1年目の研修医になったチャ・ジョンスクの人生を描くヒューマン・メディカル・コメディ。JTBC「離婚弁護士シン・ソンハン」（Netflix）の後続ドラマとなる。
【「医師チャジョンスク」を2倍楽しむ】では、各話のネタバレあらすじと見どころ、感想、キャスト、視聴率など紹介している。

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■キャスト
チャ・ジョンスク役：オム・ジョンファ
ソ・イノ／ソ・インホ役：キム・ビョンチョル
チェ・スンヒ役：ミョン・セビン
ロイ・キム役：ミン・ウヒョク
ソン・ジョンミン役：ソン・ジホ
チョン・ソラ役：チョ・アラム（元gugudan/ヘヨン）
ミン・ジェユン役：キム・イェウン
ファン・ミラ役：チョ・ウンユ
イ・ドギョム：イム・ヒョンス
　ほか

■第1話あらすじ
46歳を迎えたジョンスク（オム・ジョンファ）は20年前に医師になる夢を諦めて以来、大病院で外科医として勤める夫イノ（キム・ビョンチョル）を支える妻として、二児の母として主婦業に専念。派手好きでセレブ気取りの姑エシム（パク・ジュングム）の相手も卒なくこなしてきた。一見、何不自由無い幸せな専業主婦に見える彼女だが、イノは病院でレジデントとして働くスンヒ（ミョン・セビン）と愛人関係にあり、家では10年以上別の寝室で暮らし、イノからは冷たくされていた。

長男ジョンミン（ソン・ジホ）は夫の病院でインターンとして働き、娘のイラン（イ・ソヨン）も美大入学を狙う高校3年生。育児も終盤に差し掛かったジョンスクは人気の皮膚科の院長を勤める親友ミヒのもとを訪れ、ジョンスクとは反対に独身のままキャリアを優先させた彼女の言葉に考えさせられてしまう。

そんな帰り道、バスに乗り合わせていた学生が苦しみ出し、ひょんな事から矢面に立たされたジョンスクだが、20年のブランクを経た彼女はあまりにも無力だった。偶然居合わせたロイ・キム（ミン・ウヒョク）のお陰でピンチを乗り越えたものの、彼女の頭には20年前に諦めた「医師」という言葉が消えずにいた。

イノが学会と偽ってスンヒと海外旅行に行くとも知らず、サングラスを選びに来たデパートで突然倒れ、ロイの病院に搬送されたジョンスク。彼女の肝臓は病魔に冒され移植を必要としていた。しかし、唯一ドナーとして適合したイノの肝臓摘出に姑エシムが猛反対。これまで尽くしてきた夫と姑の態度に失望したジョンスクを見たロイは、彼女がかつて外科医を目指していたと聞いて、特別に手術室を見学させて彼女を励ました。

母ドンネ（キム・ミギョン）は全財産と引き換えにジョンスクの従弟に肝臓提供を頼むが、手術直前で断られてしまい、そんな折にジョンスクが一時昏睡状態に陥ってしまう。一刻を争う事態に肝臓移植を決意したイノだがなかなか勇気が出ず、母エシムや愛人スンヒからも猛反対を受け…。

結果的に移植手術を受けて一命を取り留めたジョンスク。一度はイノに感謝の気持ちを打ち明けた彼女が目を覚まして開口一番でイノに告げた言葉は「クソ野郎」だった…。

■見どころ
第1話ではオム・ジョンファ演じる主人公ジョンスクが20年前に諦めた「医師」を再び目指す契機になった出会いや出来事が描かれた。

移植が必要なほどの肝臓の病に冒され、生死をさまよう中、これまで尽くしてきた家族に裏切られたジョンスクの疲弊しきった姿や、娘を助ける為に奔走する母の姿、理不尽な態度の姑などシリアスで重い場面が続くだけに、ラストでジョンスクが夫に放った予想外の一言がより一層印象的だ。

イノが移植の同意書にサインするかどうか悩み、姑エシムがそれを阻止するシーンの直後にジョンスクの手術シーンが挿入され、2つのシーンの間に何があったのか、最終的に誰がドナーになったのかは第1話では描かれておらず、一体何がジョンスクの「クソ野郎」発言に繋がったのか好奇心を掻き立てた。

本編終了後に流れる次回予告も見逃さずにチェックしてほしい。第2話では九死に一生を得たジョンスクが自分を裏切った夫に、理不尽な妻に復讐と言わんばかりに自分らしさを見つけて謳歌していく様子が痛快に描かれるようで、更に視聴者の好奇心を掻き立てる。

キム・ビョンチョルが演じる夫イノは不倫相手に熱を上げるゲス男ながらも、妻の病気を心配する素振りも見せ、厳格で物静かな側面を見せたかと思えばコミカルな姿も見せるなかなか味わい深いキャラクターだ。彼とスンヒの不倫関係にジョンスクはまだ気づいておらず、今後一波乱ありそうな要素のひとつだ。

ミン・ウヒョク演じるロイ・キム（同名の歌手に対するパロディだろうか、韓国では視聴者がざわつく役名だ）もジョンスクにとってどんな存在になっていくのか展開が気になる。また、「国民の母」の一人として「気象庁の人々: 社内恋愛は予測不能?!」「再婚ゲーム」「車輪」などNetflix配信作品でも常連のキム・ミギョンが本作でまたしても主人公の母を演じ、国外での認知度を更に高めそうだ。

初回の全国視聴率は5.0％（ニールセンコリア調べ）。子育てを終え、自分というひとりの女性と再び向き合う世代の主婦へエールを送る内容だが、老若男女誰が観ても楽しめる作品だ。オム・ジョンファ演じる主人公チャ・ジョンスクが繰り広げる痛快なストーリーに期待したい。

「医師チャ・ジョンスク」は、JTBC新土日ドラマとして4月15日（土）初回放送、Netflixでも16日から独占配信を開始した。

■キャスト
チャ・ジョンスク役：オム・ジョンファ
ソ・イノ／ソ・インホ役：キム・ビョンチョル
チェ・スンヒ役：ミョン・セビン
ロイ・キム役：ミン・ウヒョク
ソン・ジョンミン役：ソン・ジホ
チョン・ソラ役：チョ・アラム（元gugudan/ヘヨン）
ミン・ジェユン役：キム・イェウン
ファン・ミラ役：チョ・ウンユ
イ・ドギョム：イム・ヒョンス
　ほか

■スタッフ
原題：닥터 차정숙
韓国放送：2023年4月15日～6月4日予定（土・日22：30～）JTBC
配信：2023年4月16日スタート　Netflixシリーズ
制作：SLL（旧JTBCスタジオ）

◇YouTube「医師チャ・ジョンスク」オフィシャル予告編 | Netflix

【作品詳細】【「医師チャジョンスク」を2倍楽しむ】