「クイーンメーカー」第8-9話：一人息子を標的にされ大ピンチのムン・ソリが一発逆転の反撃に出る

公開以来1か月近くたっても連日トップ10入りをしている大ヒット中のNetflixオリジナル韓国ドラマ「クイーンメーカー」。前回は大きな犠牲とピンチに見舞われながらもライバル候補ミンジョンを打ち負かし、今回は残るジェミン候補との熾烈な攻防戦でさらなるピンチに立たされてしまう。気になる第8話と第9話のあらすじと見どころを紹介しよう。

●【Netflixシリーズ韓国ドラマ】【2023年配信ドラマ／映画、他】



「クイーンメーカー」は、2大カリスマ女優のキム・ヒエとムン・ソリ共演の選挙ドラマ。イメージメイキングの鬼才にして大企業の戦略企画室を自由に動かしてきたファン・ドヒが、“正義のサイ”と呼ばれて雑草のように生きてきた人権弁護士のオ・ギョンスクをソウル市長にすべく、選挙戦に飛び込んで繰り広げる物語を描く。【「クイーンメーカー」を2倍楽しむ】では各話のネタバレあらすじと見どころ、視聴率、キャストなどまとめて紹介。

第8話あらすじ

本性を暴露されたミンジョン候補（チョン・ギョン）は市民からの支持率を失い、選挙はギョンスク（ムン・ソリ）とジェミン（リュ・スヨン）の二人の有力候補が争う状況になった。そんな中、遊説中にジェミンがカッターで切りつけられる事件が発生した。更にギョンスクの選挙辞退説が流れるなど、絶妙なタイミングに全てはジェミン陣営が仕組んだと気づいたギョンスクは入院していたジェミンを見舞うと宣戦布告。

カール（イ・ギョンヨン）と再び鉢合わせしたドヒ（キム・ヒエ）は、父を死に追いやりながらも、政治の障害物を取り除いただけだと悪びれないカールの態度に激怒し、必ず殺すと宣言。

女性関係を切り口にジェミンを失墜させようとさせるギョンスクらに対し、ジェミンは女性が尊重される街づくりを謳って支持率を集めていた。その頃妻チェリョン（キム・セビョク）は愛人のジヨン（オク・ジャヨン）の妊娠を突き止めていた。自殺した父の墓前で復讐の一歩手前まで来たと報告するジェミン。父はかつてカールと名乗る前のユン・デチョルに裏切られて事業に失敗していたが、ジェミンはまだカールの正体を知らなかった。

ドヒの勧めで党代表と会ったギョンスクは、選挙法に背く献金の申し出に腹を立て、あくまでも透明な選挙を進めると宣言。この事でドヒと少し関係がぎくしゃくする。また、ミンジョンに反旗を翻したジュンソク（キム・テフン）はギョンスクに政策チーム長としてスカウトされ、同時に義父がウン一族に仕組まれて殺された事を知って怒りを覚えた。

ソン会長（ソ・イスク）の長女ソジン（ユン・ジへ）に呼び出され、政治資金の援助をしてやると持ちかけられたドヒはウン一族の助けを一度は拒否するのだが…。ジェミンの女性関係については既に口封じが徹底され、被害に遭ったボランティアの女子大生が脅迫を受けている事を突き止めたドヒ。イスル（ハン・チェギョン）の死も他殺だった可能性が浮上し、再調査に乗り出すも、防犯カメラの映像はジヨンによって消されていた。

ジヨンの部屋を訪ねたドヒはイスルの死に関して問いただし、いつかはジヨンもジェミンに捨てられると忠告するが、ジヨンはどこか自信に溢れていた。ドヒはこの時初めてジヨンがジェミンの子供を身ごもっている事を知る。

その頃、カールはギョンスクの息子ヒョヌ（パク・サンフン）を新たな標的に定めていた。更にギョンスク陣営の人物を買収しスパイさせ、彼女らがイスルについて調べている事を知る。

ジェミンとジヨンの不倫を裏付ける映像を手に入れたドヒだが、暴露したらジヨンや、イスルの死に関する真実も闇に消えてしまうと危惧して保留にする。

Netflixシリーズ『クイーンメーカー』独占配信中

第9話あらすじ

選挙が進む中、ギョンスクは一人息子ヒョヌが同級生に暴行を加えたと警察から呼び出される。相手側は示談に応じるつもりはないと大激怒し、ヒョヌも口を閉ざしてしまう。ギョンスクは家族を顧みれていなかったと疲弊した表情を見せる。この事件は瞬く間に報道され、ジェミン陣営による戦略の一部であると見破る。

カールは更に警察にも揺さぶりをかけ、ヒョヌの送致を急がせヒョヌは検察に移送される。ドヒの前に現れたジヨンはヒョヌの一件が仕組まれた事である事を認め、ギョンスクが辞退すればヒョヌの将来に傷をつけないよう根回しをすると取引を持ちかけた。

ヒョヌの検察送致ですっかり憔悴していたギョンスクだが、彼がSNSで自分に関する悪質なコメントを浴びせられ続けていた事を知り、ジュンソクは更にSNSの接続IPアドレスからゲームマネー欲しさにジェミン陣営に雇われた学生による書き込みだった事を突き止めた。ヒョヌの将来の為に市長選を辞退しようとするギョンスクだが、面会したヒョヌはそんな母を見て最後まで諦めずに闘って世界を変えてほしいと頼む。

補欠選挙7日前。ソン会長らは選挙まで免税店を24時間オープンして市民にアピールしようとするが、突如現れたチェリョンが不正の上に成立した免税店について的確な指摘をし始め、ソン会長を納得させた上に、ジェミンがジヨンを妊娠させた事を告げ、産まれてくる子供を自分が引き取るつもりだと打ち明けた。チェリョン自身も亡き父が愛人との間に作った子供だったのだ。血の繋がりのないソン会長に認められたかったと内心を明かし、チャンスを得る事に成功。

一方で妹に出し抜かれて苛立っていたソジンはドヒに呼び出され、以前申し出た資金援助として200億を借りたいと言われる。ギョンスク新市長とのコネを作ってやるとドヒが持ちかけるが、ソジンはドヒにとって何がメリットでそんな事を言うのかが理解できなかった。

ヒョヌに暴行された少年を見舞ったドヒは、少年の嘘を責め、これからの人生で同じ事をして仕返しすると脅し、示談と証言を勝ち取った。更にジェミンと結託したコメンテーターを訪ねるとヒョヌの事件が仕組まれた証拠を見せ、更に海外に暮らす愛人の為に200億を送金すると取引を持ちかけ、コメンテーターはヒョヌの事件の真相を世間に語り始める。

一方、支持率が下がっていギョンスクは、ヒョヌの行動が間違っていた事を認め、悪い事は悪いと言える社会づくりを宣言し再び市民の支持を集め始める。

見どころ・感想

第8-9話では、ミンジョン候補の支持率が底に落ち、ほぼ一騎打ちとなったギョンスクとジェミン両方の陣営が戦略をぶつけ合う様子が描かれた。ジェミン陣営はブレインであるカールによってヒョヌが標的にされ、前回ドヒの父が殺されたのに続き、人の人生をいとも簡単に犠牲にする卑劣な戦略が観ていてもどかしい。そんなカールとジェミンにまつわる因縁も明かされ、ジヨンの妊娠も周囲に徐々に知られ始めるなど、最終章に向け新たな伏線がいくつも登場した。

ドヒらもイスルの自殺事件が他殺だった可能性に気づき、調査を進めるが明確な真実はラスト2話で明らかになる。ジェミンの女性関係やジヨンの妊娠を知ったチェリョンとソン会長。チェリョンが愛人の子供だったと明らかになったり、ドヒが長女ソジンと密かにコネクションを築くなど、ウン一族の中でも一悶着二悶着ありそうな匂いを漂わせて第9話は幕を閉じた。

ギョンスクとジェミンの市長の座を賭けた闘いはラスト2話で決着を迎える事になるが、その裏にはどんな真実が隠されているのか、そしてジェミンの子を身ごもったジヨンが大ピンチに陥るなどまだまだスリリングな展開が待ち受けているので期待して観てほしい。

選挙戦というカタいテーマながらも、愛憎や人情、心理戦、復讐など、ドラマファンを引きつける要素満載でハマる人続出の「クイーンメーカー」は、Netflixで一挙配信中だ。

■スタッフ
演出：オ・ジンソク
脚本：ムン・ジヨン
原題：퀸메이커（クイーンメーカー）
配信：2023年4月14日からNetflixで配信スタート

■キャスト
ファン・ドヒ役：キム・ヒエ
オ・ギョンスク役：ムン・ソリ
ペク・ジェミン役：リュ・スヨン
ソン会長：ソ・イスク
ソ・ミンジョン役：チン・ギョン
マ・ジュンソク役：キム・テフン
ウン・チェリョン役：キム・セビョク
ウン・ソジン役：ユン・ジへ
クク・ジヨン役：オク・ジャヨン
ユン・ドンジュ役：キ・ドフン

◇Netflix
◇YouTube予告動画


【作品詳細】【「クイーンメーカー」を2倍楽しむ】