【最終回】NHK海外ドラマ「アストリッドとラファエル2」第7話“ヘルメス文書”ネタバレと第8話“無実の罪”予告
7月2日(日)夜11時よりNHK総合でフランス発の大人気ミステリー「アストリッドとラファエル2 文書係の事件録」(全8話)の第7話“ヘルメス文書”が放送された。ネタバレあらすじと、7月9日に放送される最終回第8話“無実の罪”の見どころを紹介しよう。NHKプラスで見逃し配信、番組サイトで関連予動画が公開されている。
「アストリッドとラファエル2 文書係の事件録」は、犯罪資料局の文書係として働く頭脳派のアストリッドと、猪突猛進型の警視ラファエルの女性コンビが難事件の解決に挑むフランス発のミステリードラマ。
7月2日に放送された第7話では、貴重な文献写本「ヘルメス文書」の競売の最中に、競売人が毒殺される事件という発生。さらにその貴重な古文書が偽物にすり替えられていることがわかる。アストリッドは精巧に作られた偽造書の制作者を突き止めるために奔走し、ラファエルは18年前に発見された「ヘルメス文書」に関わった2人の人物に注目していく。
今回、文書に隠された謎を発見したのは、ラファエルの息子のテオだ。彼は文書の中に星座が隠されていることをあっさりと発見し、その中に偽造者のサインがあることを気づかせてくれた。アストリッドと天才的な偽造者・アスリとの対峙シーンも見ごたえがあり、秘密結社や発掘調査などインディージョーンズ張りの壮大な背景にはワクワクさせられ、今回も内容の濃い一話となった。
今回の事件の背景に、家族を顧みなかった父親への複雑な想いが隠されていたことを知ったラファエルは、アストリッドの言葉から自分自身を振り返る。兄を救えず、ラファエルの生き方にも異を唱えてきた父を遠ざけていたが、父が自分を食事に誘うなど歩み寄ってくれていることを受け入れ、和解する努力を始めたのだ。
そんなラファエルは、アストリッドに「方位磁針」を贈り、アストリッドが自分にとってどんな存在なのかを告げた。season1でアストリッドがラファエルの誕生日プレゼントに「指ぬき」を贈っていた。2人が互いを大切な存在だと考えていることがよくわかるプレゼントだ。
次回7月9日に放送されるシーズン2の最終回では、アストリッドの職場である「犯罪資料局」で立てこもり事件が発生、なんと人質に囚われたのはアストリッドとラファエルで…。その後、2人は無事解放されるも、身動きの取れない状況に陥り、アストリッドはテツオとウイリアムに助けを求めるのだが…事件は思いもよらぬ展開に!
■前回:第7話 ネタバレあらすじ
古文書「ヘルメス文書」の新発見を含む貴重な写本が競売にかけられた。ところが、その最中に競売吏のジャン・ルグラスが突然写本と自分が炎に包まれる幻覚に襲われ絶命してしまう。遺体のポケットからは「愚者」のタロットカードが見つかり、さらに「ヘルメス文書」の写本が精巧な偽物にすり替えられていたことが判明する。
18年前、ルグラスはベルジュ教授とともにイラクを血を宇佐市未発見だったヘルメス文書の5巻を発掘したが、文書は其の一週間後におきた火事のさいに何者かによって盗まれていた。その犯行現場にもタロットカードが残されていたことから、二つの事件が同一犯によるものと考えられた。発掘調査の出資者で、競売にも出席していたエルレット男爵は18年前の火事で大怪我を負い、今は車いす生活を余儀なくされていた。男爵から話を聞くと、タロットカードはヘルメス文書の秘密を守る秘密結社「薔薇十字会」からのメッセージではないかという。ヘルメス文書に隠されている暗号は未だ読み解かれていない。
何者かに消されていたルグラスのパソコンデータを復元すると、盗まれた文書の原本のコピーがみつかった。アストリッドは偽物と原本を見比べ、強調して書かれている文字が意図的に変えられていることに気づく。そして、ルグラスが「明日になったら動く」というメッセージをベルジェ教授に送っていたことがわかる。
ラファエルらがベルジェ教授の自宅を訊ねると、教授がタロットカードの「吊るされた男」を模した状態で亡くなっているのを発見する。さらにベルジェ宅に置かれていた家族写真から、競売の助手を務めていたクレオが教授の娘だということに気づく。クレオによると、教授は研究に没頭するあまり、家族を顧みず、疎遠になっていたという。
アストリッドが偽造文書の謎に取り組んでいると、ラファエルの息子・テオが、強調された文字が星座を表していると指摘する。それぞれのページに表されている星座を見つけていくうちに、18世紀半ばに作られた「ちょうこくしつ座」を見つけ、そのが制作者のサインだと気づく。偽造したのは服役中のアスリという彫刻家だった。アストリッドがアスリから話を聞くと、彼は自分がヘルメス文書の偽物を制作しベルジェ教授から2002年に頼まれたことも認める。
教授宅に残されていた車椅子の跡と、隣人の証言によって、エルレット男爵と美術品盗難の前科をもつイヴァナが訪ねていたことがわかる。ラファエルらが取り調べをするとねエルレット男爵は亡くなった2人を監視していたことは認めたが、ルグランを毒殺したのはベルジェ教授だと告げる。イヴァナはベルジェ教授から盗んだ注射器を見せ、教授宅を訪ねたのは、彼を脅迫して盗まれた文書を取り戻すためだったと告白する。
教授宅からは本物の「ヘルメス文書」が見つかり、注射器からは教授の指紋も検出された。18年前、教授は自分の論文を裏付けるためにアスリに偽造させた「ヘルメス文書」を発見したと公表するが、偽造がバレないように一週間後に火事を起こして偽造の「ヘルメス文書」を隠した。しかし、その後ルグラスが本物の「ヘルメス文書」を発見し、競売後にベルジェ教授の論文の嘘を暴くと脅したため、教授はルグラスを毒殺。18年前に自らが仕掛けたタロットカードを使い「薔薇十字会」の犯行にみせかけ、さらに本物の「ヘルメス文書」を偽物とすりかえたのだ。
しかし、教授は自らの行動を悔い、首吊り自殺していたことが判明する。「吊るされた男」を模した状態にしたのは、自殺した父を発見したクレオだった。彼女は父の名誉を守るために、2人の死を儀式殺人に仕立て上げたのだった。
■次回:第8話 「無実の罪」あらすじ
アストリッドが務める犯罪資料局で立てこもり事件が発生。警察が犯人と交渉を試みると電話に出たのは何とラファエルだった。その日の朝、マリッサという女性がアストリッドの前に現れ、殺人犯にされたとえん罪を訴えた。資料を見て信ぴょう性があると感じたアストリッドにラファエルが合流。2人はほかの資料を確認するため、ひそかにマリッサを犯罪資料局に連れていったのだが、実は脱獄犯だと知られてしまったマリッサが、アストリッドとラファエルを人質に取ったのだ。
■キャスト
アストリッド・ニールセン(サラ・モーテンセン:貫地谷しほり)
ラファエル・コスト(ローラ・ドベール:林真里花)
二コラ・ペラン(ブノワ・ミシェル:川田紳司)
アルチュール・オンギャン(メレディン・ヤクビ:中村章吾)
アンリ・フルニエ(ウスキ・キアル:佐々木睦)
カール・バシェール(ジャン・ルイ・ギャルソン:藤真秀)
テオ(ティミ・ジョイ・マルボ:宮瀬尚也)
ウィリアム・トマ(ジャン・ブノワ・スイル:粟野志門)
テツオ・タナカ(ケンゴ・サイトウ:中川慶一)
マティアス・フォレスト(ユベール・ドゥラトル:おかやまはじめ)
原題:Astrid et Raphaëlle
制作:2021年 フランス
【放送予定】NHK総合 2022年5月21日(日)夜11時より 全8話
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:英語)| 字幕放送有り]
(放送日時は変更になる場合があり)
NHK「アストリッドとラファエル2 文書係の事件録」番組サイト
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