【後編ネタバレ】「悪女について」悪女なのか、聖女なのか?“公子”田中みな実の死の真相は視聴者の想像へ!

死んだ公子(田中みな実)には聖女と悪女の2面性があった!それは子どもを守るためなのか?何度も泣いて強くなった!NHK総合「悪女について」の関連動画は番組公式サイトに掲載されている。NHKプラスにて配信されている。
2023年3月にNHK―BSで放送された「悪女について」の前後編の後ろ編が2023年7月4日に放送された。前編の冒頭で、公子(田中みな実)が1週間後に着るはずだった真っ赤なウエディングドレスを着た状態で、ビルの屋上から落下した。衝撃的なシーンからスタートし、小説家・梶谷亜弥(木竜麻生)が公子のこれまでも人生を取材してゆく。そして17歳からの行動がわかってきたが、後編ではさらにその行動の元になる16歳まで遡る。
公子の人生を振り返る上で、大事な二人が登場した。それは、母(戸田恵子)と、その母が家政婦として暮していた尾藤家の長男・輝彦(細田善彦)だ。家柄のいい尾藤家に憧れをもつ公子はその息子・輝彦と付き合い始める。窃盗の罪で服役していた母が出てくると、輝彦が公子をだましたといって二人の仲を引き裂こうとするが、二人は隠れて付き合い続ける。輝彦とも付き合ったまま、同棲していた渡瀬義男(泉澤祐希)や宝石店の沢山栄次(尾美としのり)ともうまく付き合い、妊娠した輝彦の子どもを渡瀬や沢山に「あなたの子ども」と大胆にも持ちかける。前編に登場したよう渡瀬は逃げ、沢山も否定する。しかし、公子は渡瀬との婚姻届を勝手に出して、渡瀬との子どもとして二人の子を出産する。
前編では圧倒的に公子の「悪女」の面が強調されていて、子どもについても二人が否定していたが、後編に登場した輝彦は「二人とも自分の子」とまでいう。科学的に証明できなくてもいいという。さらに、公子は支配人である小島(時任勇気)と1週間後にハワイでの挙式を控えていたが、10日後にはNYにいる輝彦に会う約束をしていた。公子の本心やどうして殺されたのかは不明のままで終わった。
公子を取材していた小説家の梶谷(木竜麻生)は実は公子に助けれてたことがあった。東日本大震災の時に助けてもらっていたのだ。そのころ周りをうまく付き合えなかった梶谷に「泣くのは本当の涙だけ」と公子が言って励ましてくれた。実は小説の取材と称して、自分を助けてくれた公子の人生を追いたかった梶谷だった。前編は公子の悪女の面、後編は公子の聖女の面を強調した作りになっている。
■後編ネタバレあらすじ
自社ビルから転落して謎の死を遂げた富小路公子(田中みな実)の原点は、16歳の時に遡る。二人の男との出会いから始まる、悪女と呼ばれてもなお貫いた一人の女の生き様が明かされていく。
17歳当時付き合っていた渡瀬義男(泉澤祐希)の両親や宝石商の沢山栄次(尾美としのり)の心理を巧みに操りながら、別れるたびに巨額の富や技術をもらい、実業家として成功していく。あまりのことにショックを受ける小説家の梶谷(木竜麻生)だったが、やがてもう一人の男の存在に行き当たる。公子の涙の秘密がそこにあった。
公子の次男から誘われて次男のライブにいった梶谷は公子の母親・鈴木タネ(戸田恵子)を紹介される。タネの話では、公子は16歳のころ、タネが家政婦として働いていた尾藤家の長男・輝彦と知り合う。そのころタネは2軒の家で家政婦をしていたが、尾藤家ではないほうで窃盗をしてしまい刑に服す。公子を不憫に思った尾藤家が公子を住まわせてくれていた。その間に公子と輝彦は恋人関係になる。
出所後、二人の関係をしったタネは尾藤家から金をゆする。二人の仲は引き裂かれたかと思ったが、二人の関係は続いていた。公子はその後、前編にあったとおり、渡瀬を同棲し、沢山との付き合ってゆくのだが、輝彦とも続いていた。生まれた長男に輝彦の「彦」の字を取って義彦と付け、次男には「輝」の字を使って義輝と名付けた。ちなみに、渡瀬の名前は義雄であり、二人の子どもに「義」の字をつけている。渡瀬家から膨大な慰謝料をもらう計算でこの名前をつけていた。公子は「義」の字を使っていることを自分の正義だと輝彦には説明した。輝彦はそれを信じている。
輝彦は今でも公子を信じているといい、次男についても自分の子どもだと思っていると悪びれない。科学的な根拠はなくても、公子の言うことを信じているという。公子は二人目の子を産んだ際、病院にきた輝彦に「どんな生き方をしても許してほしい」と告げた。
輝彦の話を聞いた後、梶谷は編集者の吉田(吉沢悠)に意外な話をする。それは東日本大震災の際に、帰宅できなくなった梶谷はその場で公子に会っているという。公子と話して励ましてもらい、ルビーのペンダントをもらった。もし、本物なら数千万の価値のあるものだ。鑑定してみればという吉田は、偽物だったら「悪女の証明」になるといい、本物だったら「頭がおかしい」という。梶谷は公子が幸せの絶頂だったのではといい、宝石を生みに投げた。
NHK総合 2023年6月27日放送開始、「悪女について」。出演:田中みな実,木竜麻生,吉沢悠,戸田恵子、林家正蔵,橋爪功,細田善彦,泉澤祐希,尾美としのり,渡辺真起子ほか。NHKドラマTwitterアカウントは「@nhk_dramas」。
◇NHK総合「悪女について」番組公式サイト
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