韓国発のNetflixシリーズ「セレブリティ」（全12話）が、週間グローバルトップ10（7月3日～7月9日）のテレビ・非英語部門で1位を獲得した。ここでは本作が伝えたかったことを考えてみた。

●【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】



画像：NETFLIXより「セレブリティ」は、裕福な家庭から没落し平凡な会社員として生きる主人公ソ・アリ（パク・ギュヨン）が、一夜にして人気インフルエンサーとなり、華やかで残酷なセレブの世界の真実を明かす衝撃のストーリー。6月30日に配信が開始され2週目にして1位を獲得した。スタジオドラゴンが制作したドラマがグローバル1位に上がったのは「ザ・グローリー ～輝かしき復讐～」に続いて2作目となった。

先週1位を獲得していたイ・ジュノ（2PM）とイム・ユナ（少女時代）共演の「キング・ザ・ランド」は3位にダウンしたものの、「生まれ変わってもよろしく」が5位をキープしており、7位の「ブラッドハウンド」は5週連続ランクインと、引き続き韓国ドラマの健闘ぶりが目立っている。

Netflix シリーズ「セレブリティ」独占配信中本作は、「サイコだけど大丈夫」や「Sweet Home －俺と世界の絶望－」、「ダリとカムジャタン～真逆なフタリ～」などの作品で着実に役の幅を広げているパク・ギュヨンがヒロインを務め、CNBLUEで俳優としても活躍するカン・ミンヒョクとイ・ドンゴンと豪華キャストがメインキャストを務めている。加えて2PMのジュノを始め、韓国の人気美容系ユーチューバーのRISABAEら話題の人物が続々カメオ出演をしていることも注目を集めた。

キャストにひかれて見始めた視聴者も多いだろうが、本作の魅力は「悪の花」キム・チョルギュ監督と、「トンイ」など時代劇で活躍してきた脚本家キム・イヨンによる刺激的なミステリー展開だ。

死んだと思われている主人公アリがライブ配信する現代と、彼女がセレブに上り詰めていく一部始終の回想から物語が展開されると予告されていた本作。最終回前話になっても、アリが本当に死んだのかどうかミスリードを誘う場面転換に最終回まで一気に視聴したという方も多いのでは？

ネタバレになるので詳しい説明は控えるが、ネットユーザーのモラルや相次ぐ芸能人の自殺が世界中で報道される昨今。本作は秀逸なミステリーの中で、被害者と加害者がそれぞれどういった心理を抱いているということを深く考えさせられた。

これまで一度でもネット上で面識のない有名人を批判したことがある人は是非考えながら観てほしい作品だ。果たして本作を全部観た後でもまだSNSセレブになりたいと思えるだろうか？
「セレブリティ」の各話の詳しいあらすじと見どころ、感想などは以下で紹介している。

●第1-2話：人気SNSセレブの光と影～パク・ギュヨンがセレブへの扉を叩く
●第3-4話：成功を決意したパク・ギュヨンと彼女を襲うバッシングの嵐
●第5-6話：麻薬事件に巻き込まれながらもブランド立ち上げに成功したパク・ギュヨンに再びセレブの激しい嫌がらせ
●第7-8話：華麗にセレブ界に復活を遂げたパク・ギュヨンと謎に満ちたフォロワーの裏切り
●第9−10話：真実を打ち明けるパク・ギュヨンにイ・ドンゴンの魔の手が迫りくる
●第11−12話（最終回）：パク・ギュヨンを待ち受けていた事件の結末と謎のフォロワーの正体

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