NHK海外ドラマ「アストリッドとラファエル3」第4話“開かれた部屋”あらすじと第5話予告

2023年08月14日10時00分ドラマ
NHK番組サイトより

8月13日(日)に放送されたNHK総合でフランス発の大人気ミステリー「アストリッドとラファエル3 文書係の事件録」(全8話)の第4話“開かれた部屋”のネタバレあらすじと見どころを紹介しよう。第5話は8月20日に放送される。NHKプラスで見逃し配信、番組サイトで関連予動画が公開されている。



「アストリッドとラファエル3 文書係の事件録」は、犯罪資料局の文書係として働く頭脳派のアストリッドと、猪突猛進型の警視ラファエルの女性コンビが難事件の解決に挑むフランス発のミステリードラマ。

8月13日に放送された第4話では、シーズン1の第6話「閉ざされた部屋」に登場し巧妙な手口で殺人を犯していた小説家のアラン・ラマルクが再登場。アストリッドは、エリック・エルネストとして150冊以上の推理小説を手掛けていた彼の大ファン。今回はラマルクの手引きで、難事件を解決することに…。

ラマルクがアストリッドに事件解決のヒントを与え、彼女を精神病院に入院させられていたときのトラウマから解放させてあげる会話は、『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクターとクラリスの面会シーンを彷彿とさせた。その後ラマルクはレクター博士同様に監獄から脱走、アストリッドに小説の新作を贈ってどこかへと去って行った。自信に満ちあふれ魅力的なラマルク。アストリッドに「別れの挨拶」はつげたものの、何かの機会に再登場もありえそう。

そんなラマルクに翻弄されながらも、アストリッドとラフェエルの信頼関係は揺らぐことはなかった。ラマルクから持ち掛けられた二人だけの秘密を反故し、1人で刑務所に行ったことをラファエルに告白。「それで事件が解決した。あなたを責めない。信頼している」とアストリッドにきちんと伝えられるラファエルは、改めて成熟した大人だなと感じさせられた。

次回8月20日に放送される第5話では、パリ東駅で男性が射殺される事件が発生する。唯一の目撃者は被害者の息子で12歳の自閉症のジュール少年だった。一方、アストリッドは警察学校で高圧的なラングレ教官からの指導にうまく対処することができず、自信を失ってしまい…。

■前回:第4話「開かれた部屋」ネタバレあらすじ
アストリッドとラファエルが協力して逮捕し、殺人罪で服役中の作家アラン・ラマルクが刑務所から封書が届いた。精神科病院に収容されていた男が病室で死亡した事件が掲載された新聞に、ラマルクの手書きの文字が添えられ、この事件を調査するよう示唆していた。謎解き好きなアストリッドは好奇心に抗えず、調査を始める。

被害者のクラランス・ルベルは3日前、密室に監禁されているときに喉頭浮腫による窒息で死亡。9年前に上司のダビッド・ルヴァージュを殺害した罪を問われていたが、精神疾患による錯乱状態だったとして精神科病院に収容されていた。

ルベルに親族がいなかったことで、遺体は未だモルグに保管されていた。監察医のフルニエに検証してもらうと、ルベルの左手の親指が骨折しており、鼻から羽毛が検出されたことからラファエルとアストリッドは殺人事件だと判断する。不思議なことに、ルベルが殺害したルヴァージュにも左手の親指が骨折があった。

ルベルが収容されていた部屋は閉鎖区域にあった。容疑者は患者と看護師たちに絞られた。そんな中、刑務所のラマルクと面会したアストリッドは、彼から密室の謎を解くヒントをもらう。ルペルの部屋の前で監視を行っていたはずの当直は、何者かがエレベーターの制御盤にしかけをほどこしたため、違う階の部屋の前で監視をしていたことがわかる。監視がいない間に、ルベルは殺害されたのだ。

ラファエルとニコラが閉鎖区域内の患者たちから聞き込みを行う。すると、ルベルに襲われたことがあるとリュシーが言い出し、ルベルは父が化けていたと父親殺しのグレゴリーは自分が殺したと言い出した。それをきいた他の患者も自ら犯人だと名乗り始め、収集の付かない状態になってしまう。

各自の部屋をあらためていると、リュシーの部屋にあったボードレールの「悪の花」からフォアマン医師と連絡をとっていたことが判明。2人は患者と医師の関係でありながら恋愛関係にあったのだ。ラファエルはフォアマン医師が恋人のリュシーが襲われたことを知り報復のためにルベルを殺害したとみて話しを聞きに行くと、フォアマン医師がグレゴリーに首を絞められているところに遭遇する。

慌てて2人を引き離すが、フォアマン医師は意識不明の重体に。グレゴリーには自分を16年間監禁していた父親を殺害した過去があり、その日フォアマン医師が父親と同じ匂いがしたことでトラウマが蘇り、医師を暴行したとわかる。殺害時のルベルにもフォアマン医師と同じ香水がつけられており、何者かがグレゴリーを操ろうとしていたことが伺われた。

そんな中、ラマルクから自分の著作の中に事件解決のヒントがあると電話をもらったアストリッドは、ラマルクに誘導されるように再度会いに行く。アストリッドはラマルクに自分の中の恐怖を明かすよう言われる。「迷路が怖いか?なら外側にいろ」さらに病気だと思われたくない、正当でないことが怖いと話すアストリッドに「それだ。たどりついた」とアストリッドに迷路からの出方を示唆した。そして、ラファエルには2人で会ったことを秘密にしようと囁いた。

アストリッドはラマルクからもらったヒントから、誰も気づかなかった関係者がいたことを突き止める。リュシーはルペルに殺害されたルヴァージュの愛人ローランス・クトネルの娘だった。クトネルはルヴァージュが殺害されたあと自殺し、その後リュシーが養子に出されたために、関係者だときづかれることがなかった。リュシーは両親をうばったルベルに復讐を企て、自らの精神疾患を偽って病院内に潜入し、今回の殺害計画を実行に移したのだ。

ラファエルがリュシーを逮捕するが、復讐が終わったはずなのに彼女はひどく錯乱し、長年閉鎖区域にいたことで本当に精神を病んでしまったようだった。

アストリッドは16歳のときに学校を退学になり、それをしった社会福祉局の担当者に精神科病院に入れられたときの辛い思い出をラファエルに打ち明ける。そして、一人でラマルクと面会したことも話す。ラファエルは驚くが、アストリッドを信頼していること、そして彼女が無事なことに安堵したことを優しく伝える。

その後。ラマルクが刑務所から脱走し新聞でも話題となった。そこへアストリッド宛てに封書が届く。中には使い捨ての携帯電話とラマルクの新作「鍵のない部屋」が同封されていた。ラマルクはアストリッドとラファエルに「別れの挨拶」を告げてどこかへと去って行った。

■次回:第5話「パリ東駅」あらすじ
パリ東駅の関係者通路で勤務中の男性ファビアンが何者かによって射殺された。目撃者はファビアンの12歳になるの息子で自閉症のジュールだけ。ジュールは母親と一緒に駅に来ていたが、その母親の行方が分からなくなっていた。動揺しているジュールは、ただひたすら電車の駅名と発車時刻をつぶやき続けるだけで目撃証言を聞き出すことはできなかった。アストリッドは駅の防犯カメラを確認し、ジュールが背負っていたリュックがなくなっていることに気づき…。

■キャスト
アストリッド・ニールセン(サラ・モーテンセン:貫地谷しほり)
ラファエル・コスト(ローラ・ドベール:林真里花)
二コラ・ペラン(ブノワ・ミシェル:川田紳司)
アルチュール・オンギャン(メレディン・ヤクビ:中村章吾)
アンリ・フルニエ(ウスキ・キアル:佐々木睦)
カール・バシェール(ジャン・ルイ・ギャルソン:藤真秀)
テオ(ティミ・ジョイ・マルボ:宮瀬尚也)
ウィリアム・トマ(ジャン・ブノワ・スイル:粟野志門)
テツオ・タナカ(ケンゴ・サイトウ:中川慶一)
アンヌ・ラングレ(ヴァレリ・カプリスキー:山像かおり)

原題:Astrid et Raphaëlle
制作:2022年 フランス

【放送予定】NHK総合 2023年7月23日(日)23時より 全8話
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:英語)| 字幕放送有り]
(放送日時は変更になる場合があり)
NHK「アストリッドとラファエル3 文書係の事件録」番組サイト
NHK「アストリッドとラファエル2 文書係の事件録」番組サイト
NHK「アストリッドとラファエル 文書係の事件録」番組サイト

【関連記事・各話のあらすじ】