NHK海外ドラマ「アストリッドとラファエル3」第5話“パリ東駅”あらすじと第6話予告
8月20日(日)に放送されたNHK総合でフランス発の大人気ミステリー「アストリッドとラファエル3 文書係の事件録」(全8話)の第5話“パリ東駅”のネタバレあらすじと見どころを紹介しよう。第6話“黄金の血”は8月27日に放送される。NHKプラスで見逃し配信、番組サイトで関連予動画が公開されている。
「アストリッドとラファエル3 文書係の事件録」は、犯罪資料局の文書係として働く頭脳派のアストリッドと、猪突猛進型の警視ラファエルの女性コンビが難事件の解決に挑むフランス発のミステリードラマ。
8月20日に放送された第5話では、ウィリアムのいうところの自分たち(社会力向上クラブ)と“同じ種族”である自閉症の少年ジュールが登場。アストリッドはジュールに親しみを感じ、ジュールも自分を気遣ってくれるアストリッドに好意を寄せるように。兄のガブリエルに言わせると意思の疎通もままならないというジュールだったが、彼独自の方法で犯人に関わるヒントを伝えようとしていたことにアストリッドが気づき、事件解決の糸口をみつけることができた。
しかし、抑圧的な態度に弱く、咄嗟の判断にパニックになってしまうと判断されると警察学校の試験を突破することができない。誰よりも捜査に貢献しているのにもかかわらず、自分の弱点を周知しているアストリットは、自分が試験を受けることができないと自信を喪失してしまった。
頑固なところもあるアストリッド。このまま警察学校は辞めてしまうのかと思ったが、これまでアストリッドに辛く対応していたラングレ教官が、実はアストリッドのためも思って、あえて厳しい態度をとっていたことが判明。アストリッドの父・アンギュスの恋人だったラングレは、生前アンギュスから娘であるアストリッドのことを頼まれていたのだ。試験の難易度は変わらないが、心強い味方がまた一人増えたことは喜ばしい。
次回8月27日に放送される第6話では、希少な「黄金の血」の持ち主が心臓に杭を打たれ血液をすべて抜かれた状態で発見される事件が発生する。
■前回:第5話「パリ東駅」ネタバレあらすじ
パリ東駅の関係者通路で、下請け会社の従業員ファビアン・ボワイエが勤務中に銃殺される事件が発生。唯一の目撃者はファビアンの12歳の息子で自閉症のジュールだけだった。
警察学校の授業中、ラングレ教官から抑圧的な質問を受けたアストリッドは、それに上手く対処できず、授業を途中退室してしまう。クラスメイトも教官の行為を「いじめだ」と指摘するが、ラングレ教官は最終試験ではもっと抑圧的な質問が出されるのだという。
1日に11万人が利用するパリ東駅に、準備万端で挑むアストリッド。ジュールが片方の手袋をはめていなかったことから、誰かと一緒に駅を訪れていたことを指摘。ラファエルらが防犯カメラ映像を調べたところ、ジュールが母親と一緒に駅へ来ていたことがわかる。しかし、母親は行方不明になっていた。
同様するジュールはひたすら電車の駅名と発車時刻をつぶやき続けるだけ。駅近くのピザやでバイトをしている兄のガブリエルが弟を心配してかけつけた。ガブリエルは会話ができないジュールからは目撃証言を聞き出すことはできないだろうという。自宅にもどった兄弟を隣人のイザベルが見かけ親し気に声をかけてきた。
その後、ロッカーから無くなっていたジュールの黄色いリュックが不審物として発見される。爆発物の疑いがあり、破壊されたリュックの中からは、大量の紙幣がみつかった。毎週水曜日に父に会いに来ていたジュールは、いつも決まったロッカーにリュックを入れ、決まった時間に引き揚げていた。どうやらそのリュックが大麻の売買に利用されていたらしい。
被害者のファビアンが定期的に多額の入金をしていること、また最近何度か訳アリ風な女性と一緒にいるところを目撃されており、ファビアンが麻薬取引に関わり殺害された線が浮上する。その後、爆破されたリユックの中からガブリエルのバイト先の包装紙がみつかった。実はガブリエルが学校で大麻を売買し、生活が苦しい家族のために使ってほしいと父に手渡していたのだ。ガブリエルはネットカジノで儲けたと父に話しをしていた。
ガブリエルは後日麻薬捜査班の聴取に応じることを条件に、ジュールとともに自宅に帰ることに。ところがその途中、ジュールは勝手にバスを降りてしまう。ガブリエルは署に戻りジュールを捜索してくれるように頼む。すると、ジュールはH線の線路内を歩いているところを保護される。ジュールが「H線、17時23分発ペルサン・ポーモン」「レ・グライユル着17時47分」と繰返していたことと関係があるとみたアストリッドは、その近くに自閉症支援センターがあるのにきがつく。
支援センターを訪ね、ジュールについて話しを聞いていると、アルバムの中に隣人イザベルの姿があることにラファエルがきがつく。イザベルは昨年自閉症の息子をてんかん発作で亡くしており、正気を失ったイザベルは息子の代わりにジュールを手に入れようとボワイエ家に近づいていた。ファビアンが頻繁に会っていたのもイザベルで、ジュールに近づかないよう交渉していたこともわかる。
ジュールとガブリエルを自宅に送り届けたアルチュールがイザベルに薬で眠らされ、2人は誘拐されてしまう。2人が連れていかれたのはイザベルの亡き母の家だった。そこには母・カミーユも監禁されていた。居場所を突き止めたラファエルによってイザベルは逮捕され、親子三人は無事解放された。
事件の日。ファビアンはイザベルを脅すために自宅から銃を持ち出していた。一方、カミーユは夫の浮気を疑い話し合いをしようといつもより早く駅にやってきていた。そこへファビアンに呼び出されたイザヘルがやってきて、揉み合ううちに銃が暴発しファビアンは命を落とし、カミーユはイザベルに銃で脅されて連れていかれてしまった。
警察学校を続けられないと自覚したアストリッドは、事件解決に没頭し授業を欠席してしまう。そして、ラファエルに警察学校を辞めようと思うと告げた。
事件解決後、犯罪資料局に居るアストリッドの元に、授業の欠席を心配したラングレ教官が訪ねてきた。ラングレ教官は、アプローチの仕方は間違ってしまったがあなたを助けたいと思っているとアストリッドに告げる。それはどうしてかと尋ねるアストリッドに、ラングレは「私はあなたの父と…」と言葉を濁す。アストリッドはラングレ教官のつけている香水が、昔父が付き合っていた女性と同じものだときがつく。ラングレ教官は自分がアンジュスの恋人だったことを明かす。
■次回:第6話「黄金の血」あらすじ
写真家のジョナタンが自宅で死亡しているのが発見される。アストリッドは心臓には杭のようなものが打ち込まれているにもかかわらず、大量に出血したはずなの血痕が見当たらないことを指摘。さらに首には牙でかみついたような傷痕があった。フルニエによる検視の結果、体内の血液はすべて抜かれていることが判明する。被害者は「黄金の血」と呼ばれる希少な血液型の持ち主だった被害者は、東欧マフィアから多額の借金をしていたと分かり…。
■キャスト
アストリッド・ニールセン(サラ・モーテンセン:貫地谷しほり)
ラファエル・コスト(ローラ・ドベール:林真里花)
二コラ・ペラン(ブノワ・ミシェル:川田紳司)
アルチュール・オンギャン(メレディン・ヤクビ:中村章吾)
アンリ・フルニエ(ウスキ・キアル:佐々木睦)
カール・バシェール(ジャン・ルイ・ギャルソン:藤真秀)
テオ(ティミ・ジョイ・マルボ:宮瀬尚也)
ウィリアム・トマ(ジャン・ブノワ・スイル:粟野志門)
テツオ・タナカ(ケンゴ・サイトウ:中川慶一)
アンヌ・ラングレ(ヴァレリ・カプリスキー:山像かおり)
原題:Astrid et Raphaëlle
制作:2022年 フランス
【放送予定】NHK総合 2023年7月23日(日)23時より 全8話
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:英語)| 字幕放送有り]
(放送日時は変更になる場合があり)
NHK「アストリッドとラファエル3 文書係の事件録」番組サイト
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