NHK海外ドラマ「アストリッドとラファエル3」第6話“黄金の血”あらすじと第7話予告

2023年08月28日10時47分ドラマ
NHK番組サイトより

8月27日(日)に放送されたNHK総合でフランス発の大人気ミステリー「アストリッドとラファエル3 文書係の事件録」(全8話)の第6話“黄金の血”のネタバレあらすじと見どころを紹介しよう。第7話“悪の華”は9月3日に放送される。NHKプラスで見逃し配信、番組サイトで関連予動画が公開されている。



「アストリッドとラファエル3 文書係の事件録」は、犯罪資料局の文書係として働く頭脳派のアストリッドと、猪突猛進型の警視ラファエルの女性コンビが難事件の解決に挑むフランス発のミステリードラマ。

8月27日に放送された第6話では、“黄金の血(RHナル型)”をもつ写真家のジョナタンが心臓に杭をうたれ、全身の血を抜かれた状態で発見される。その首には牙のような噛み痕…、またしても苦手なオカルト案件だとラフェエルは怯えるが、あれよあれよという間に、事件は“東欧マフィア”や“血液ビジネス”に話しが広がり、最終的に、被害者が死に至った原因は、男女の愛憎劇によるものだったことが判明した。

そんな中、アストリッドは芸術家であるジョナタンの作品“キス”に触発されて…、恋するテツオ・タナカに触れたい、キスをしたいと思っていることに気がつく。いつもの月曜日の食事会でラファエルに「人と人がキスをする理由」を尋ねるアストリッドは初々しく、アストリッドの問いに真摯に情熱的に答えるラファエルが頼もしかった。

アストリッドのために、2人だけのヴァイオリンの音楽会を開いてくれたテツオに感謝したあと、想いのあふれたアストリッドは、勇気をふりしぼってテツオに「私は触れられるのが苦手です。でも、私が自発的に触る場合は例外…」と伝え、テツオに目をつむってもらうと、そっとその唇にキスをした。アストリッドのことをよくわかっているテツオが、アストリッドを驚かさないよう、できるだけ動かなずキスを受け入れている様子はなんともいえず微笑ましい。ラファエルがみせる情熱的な愛情表現が主流のフランスドラマの中では異例ともいえる静かなラブシーンに引きこまれた。

一方、久しぶりにニコラから食事を一緒にと言われたラファエルは喜ぶが、ニコラはエマと一緒に住みたいと思っていることを相談しに来ただけで…。アストリッドの恋が順調に進む中、ラファエルの恋は今シーズンでも迷走中だ。

次回9月3日に放送される第7話では、植物園の温室で、植物神経生物学の専門家である責任者のマルトリが毒殺される。彼女の胃の中からはアカシアの葉がみつかるのだが…。

■前回:第6話「黄金の血」ネタバレあらすじ
写真家ジョナタンが心臓に杭のようなものを打ち込まれ、自宅で死亡しているのが発見される。首には牙でかみついたような傷痕があった。遺体を発見したジョナタンのエージェント・ミナは、ここのところ彼が何者かに怯えて部屋に閉じこもっていたと証言する。

アストリッドは、大量に出血したはずなのに周辺に血痕が見当たらないことを指摘。フリニエによる検視の結果、体内の血液はすべて抜かれていたことが判明する。

ジョナタンは四カ月前にひき逃げ事故にあっており、その時の加害者のザカール・ヴォロノフが容疑者として浮上する。ザカールはマフィア「ヴォル・ヴェザコン」の構成員でジョナサンには多額の金を貸していた。

そんな中、ジョナタンが世界で50人しかいない“黄金の血”=“RHナル型”だったことが判明。交通事故にあったときに、ジョナタン自身が知ったようだった。事故後、ジョナタンは借金の一部を返済していたことが分かり、ジョナタンが国内の血液銀行やロシアのクリニックに自分の“黄金の血”を売りつけようとしていたことが判明する。しかし、血液販売に手を貸していたヴォロノフの証言から、血液の買い手はいなかったこともわかる。ラファエルたちは、ジョナタンが返済金を手に入れた手段に悩まされる。

アストリッドはジョナタンの胸に杭が打ち込まれた方法を解明した。それは、打ち込まれたものではなく、ジョナタンが自ら杭に身を投げたというものだった。自宅建物の屋上にあがってみると、そこには切断されたケーブルがあり、ジョナタンの手首に巻かれていたものと酷似していた。階下には粗大ごみ置き場があり、調べの結果ジョナタンがごみの中にあった椅子の脚に刺さったことが判明する。ジョナタンは即死ではなく、自力で自宅まで這いもどり、そこで命が尽きたのだった。ケーブルの切断が故意によると見抜いたアストリッドはこれが事故ではなく犯罪だと断言する。

フランス国内にはもう一人“RHナル型”の5歳の少女・クロエがいた。先天的な病をもつ彼女は最近大手術から生還したばかり。手術のさい、“RHナル型”の血液が匿名で届けられ使用していたこともわかる。彼女の父親を問い詰めると、これまで度々ジョナタンから血液を提供することと引き換えに金を支払ったことを白状する。父親にジョナタンを紹介したのは、血液銀行の女性所長だった。

遺体から血液を抜き取っていたのは女性所長だった。ジョナタンに手術のための献血を頼みにいった彼女は、彼の遺体を発見、貴重な“黄金の血”を無駄にしないために、彼を吊るし血を抜き取ったのだ。しかし、女性所長は殺害を否定する。

そんな中、遺体の発見者のミナが行方不明になる。アストリッドはジョナタンの作品“キス”の中にミナの唇があることに気がつき、ミナとジョナタンが恋人関係にあったことがわかる。ミナはジョナタンの借金の保証人にもなったおり、ヴォロノフに誘拐されていた。

ラファエルとニコラは車に閉じ込められていたミナを救出する。長年の間ジョナタンに貢いでいたミナは、ジョナタンが自分の血を売るようになってから、恋人関係とエージェント契約を解除すると言われて激怒、屋上から転落し、途中ケーブルで命拾いをしたジョナタンにとどめをさすため、ケーブルを切ったことを白状した。

■次回:第7話「悪の華」あらすじ
植物園で温室で植物神経生物学の専門家・フランソワーズ・マルトリが遺体で発見される。近くにあった猛毒を持つ木の樹液で顔の皮膚がただれていたが、ここに来る前に毒を盛られていたと、アストリッドが指摘する。マルトリは、兄・ボリスに管理させている農園“ヴェジネ”で植物の研究もしていた。ラファエルたちが捜査を進めると、マルトリは以前勤めていた製薬会社を突然退社し、親会社である大手食品企業からたびたび訴訟を起こされていたことが判明する。

■キャスト
アストリッド・ニールセン(サラ・モーテンセン:貫地谷しほり)
ラファエル・コスト(ローラ・ドベール:林真里花)
二コラ・ペラン(ブノワ・ミシェル:川田紳司)
アルチュール・オンギャン(メレディン・ヤクビ:中村章吾)
アンリ・フルニエ(ウスキ・キアル:佐々木睦)
カール・バシェール(ジャン・ルイ・ギャルソン:藤真秀)
テオ(ティミ・ジョイ・マルボ:宮瀬尚也)
ウィリアム・トマ(ジャン・ブノワ・スイル:粟野志門)
テツオ・タナカ(ケンゴ・サイトウ:中川慶一)
アンヌ・ラングレ(ヴァレリ・カプリスキー:山像かおり)

原題:Astrid et Raphaëlle
制作:2022年 フランス

【放送予定】NHK総合 2023年7月23日(日)23時より 全8話
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:英語)| 字幕放送有り]
(放送日時は変更になる場合があり)
NHK「アストリッドとラファエル3 文書係の事件録」番組サイト
NHK「アストリッドとラファエル2 文書係の事件録」番組サイト
NHK「アストリッドとラファエル 文書係の事件録」番組サイト

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