映画『私たちの声』子育て家庭のリアルな朝の風景を切り取った本編映像と各あらすじ

2023年08月31日11時00分映画

主演 杏×監督 呉美保が日本代表として参加!世界の映画界で活躍する女性監督と女優が集結し、女性が主人公の7つのショートストーリーを紡ぎ出した映画『私たちの声』の本編映像と各話のあらすじが到着した。



出演者は各国を代表する実力派女優が勢ぞろい。ジェニファー・ハドソン(『ドリームガールズ』)、カーラ・デルヴィーニュ(『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』)をはじめ、エヴァ・ロンゴリア(「デスパレートな妻たち」)、マーシャ・ゲイ・ハーデン(『ポロック 2 人だけのアトリエ』)、マルゲリータ・ブイ(『母よ、』)、ジャクリーン・フェルナンデス(『フライング・ジャット』)らが名を連ねる。監督には、キャサリン・ハードウィック(『トワイライト~初恋~』)、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』や『ドリーム』で知られる女優タラジ・P・ヘンソンらが参加している。

そして日本からは、唯一無二の存在感が光る女優・杏と、『そこのみにて光輝く』(14)が国内外で高い評価を受けた呉美保が前作『きみはいい子』以来 8 年ぶりにメガホンをとり、シングルマザーのユキと、2 人の子供たちアヤとトワの一家の日常を描く。

育児と同時進行で家事をし、仕事に励むユキの忙しい朝を切り取った本編映像が解禁!
カーテンを開け子供たちを起こしたら、洗濯機を回し、朝食を作る。子供たちの喧嘩をとめようとしたらコーヒーをこぼしてしまう。タイミング悪くティッシュは空、新しい箱に手を伸ばしたら子供たちが次から次へと新品を開けていてイライラ。夕飯用の米を研ぎ炊飯器をセット、ごみを捨て、長男を自転車の後ろに乗せ保育園まで送り、その後職場のお弁当屋へ出勤する――。何気ない家族の風景を切り取っているが、そこにはしっかりと母の苦労があることが分かるシーンとなっている。

本作で 8 年ぶりにメガホンをとった呉監督が、本作で描きたかったことは“名もなき家事”の数々。物語のアイディアについて、「ジェンダーギャップがテーマであること、女性が主人公であることという企画の趣旨を聞いて、現在の自分が日常的にやっていることを描こうと思いました。さらに主人公をシングルマザーに設定することで、子供を育てながら働くということがどれぐらいの作業量になるかを、シンプルに描けると思い付きました」とキャラクター設定の意図を明かす。

映画のユニークな点は、ユキが毎日行う家事を丁寧に描いている事。呉監督は「普通の映画だとどうしても省かれてしまう、“名もなき家事”を多く描くようにしました。例えば、朝起きて食事をして子どもを保育園に送り届けるところまでを表現するとしたら、朝食を作るために冷蔵庫から食材を出して、子どもが起きたときに洋服を着替えさせて、髪の毛を結んで…など、家事をしながら子どもの世話をして、さらには自分の化粧までするというこの一連の流れを細かく描いている映画はあまりないと思います。だけど今回はそんな日常の積み重ねの大変さと、それに向き合うパワフルさを描きたかったのです」と作品に込めた想いを語っている。

本編映像

<各話あらすじ>
『ペプシとキム』 (アメリカ)
薬物使用で逮捕されたキムは、重度の薬物中毒を克服するために刑務所内のリハビリを受ける。幼い娘を想い懸命にリハビリに取り組むうちに、キムの壮絶な過去とその過程で生まれた”ペプシ”という、もう一人の人格が露わになっていく。

『無限の思いやり』 (アメリカ)
コロナ禍でシャットダウンされたロサンゼルスの町では、ホテルの休業に伴い客室を路上生活者のシェルターに変え感染拡大を防ぐ<プロジェクト・ルームキー>が発足された。プロジェクトの担当医として毎日路上生活者たちの往診をするスーザンは、ゴミを溜めスタッフたちに煙たがられる若い女性ホームレス、ヴァルの世話を頼まれる。

『帰郷』 (イタリア)
ロンドンで売れっ子建築家として活躍するアナは、多忙な仕事の合間を縫ってイタリアへ帰郷する。それは妹の葬儀に参列するためだった。問題を抱えていた家族と長い間音信不通だったアナは、帰郷して初めて妹に幼い娘がいたことを知る。

『私の一週間』 (日本)
ユキは、アヤとトワという 2 人の子どもたちを育てるために、毎日休みなく働く。ユキの朝はせわしなく始まる。朝食を作り、洗濯をし、掃除機をかけ、アヤを小学校へ送り出した後にトワを保育園へ送り届け、経営するお弁当屋に。夕方に子どもたちを迎えに、習い事に連れて行く。帰宅すると夕食を作り、風呂、寝かしつけのあと、新しいお弁当のメニューを考え、日が変わった頃に眠りにつくという多忙なルーティンを繰り返す。

『声なきサイン』 (イタリア)
獣医として忙しい毎日を過ごすダイアナは、プライベートの予定をいつも忘れがち。ある日の夜勤、娘と映画を見る約束を忘れてしまい落ち込んでいたダイアナのもとに、足を負傷した犬が運ばれてくる。応急処置を施すダイアナは犬の飼い主である夫婦の様子がおかしいことに気付く。

『シェアライド』 (インド)
完璧主義のディヴィヤは美容外科医として成功を収め、順風満帆な日々を送る。ある夜ディヴィヤはきらびやかな服を着たトランスジェンダーの女性とタクシーに同乗することになるが、自分とは住む世界の違う人間への差別的な視線を向けタクシーを下りてしまう。翌日、その⼥性が昼間は警官として働いていることを知る。

『アリア』 (アニメーション)
黒くて小さな生物・アリアは狭く暗い部屋の中で毎日女性としての振る舞いを学んでいる。当たり前のように女性として行動するアリアだが、それによってなぜだかいつもアリアは疲れきっていた。凡庸な日々を繰り返していると突然部屋の壁に穴が空き、そこから差し込む暖かな光によって、アリアの自我が目を覚ましていく。

9 月 1 日(金)、新宿ピカデリーほか 全国ロードショー

監督:タラジ・P・ヘンソン、キャサリン・ハードウィック、ルシア・プエンソ、呉 美保、マリア・ソーレ・トニャッツィ、リーナ・ヤーダヴ 、ルチア・ブルゲローニ&シルヴィア・カロッビオ
出演:ジェニファー・ハドソン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、カーラ・デルヴィーニュ、エヴァ・ロンゴリア、杏、マルゲリータ・ブイ、ジャクリーン・フェルナンデス
2022 年/イタリア、インド、アメリカ、日本/英語、イタリア語、日本語、ヒンディー語/112 分/カラー/原題:Tell it like a woman
製作・企画・プロデュース:WOWOW/配給:ショウゲート
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