韓国ドラマ「ムービング」第12-13話あらすじ:それぞれの能力者が見つけたささやかな幸せと次世代へのバトン
リュ・スンリョン、ハン・ヒョジュ、チョ・インソン共演の「ムービング」(全20話)がDisney+ (ディズニープラス) スターで大好評独占配信中だ。第12-13話では空飛ぶ能力者ドゥシクと安企部職員ミヒョン、不死身の怪物ジュウォンと最愛のジヒのつかの間の幸せな日々とボンソクやヒスら次の世代の誕生が描かれた。気になるあらすじと見どころを見てみよう。(ネタバレあり)
●【「Disney Plus」で独占配信の韓国ドラマ】
「ムービング」は、韓国の有名作家である Kang Full の人気ウェブトゥーン漫画『ムービング』を実写化ドラマした作品。超能力を隠したまま現在を生きている子供たちと、過去の傷を隠したまま生きてきた親たちが、時代と世代を超えて襲いかかる巨大な危険に立ち向かう超能力アクションヒーロー物語。
※【「ムービング」を2倍楽しむ】では、各話のあらすじや見どころ、キャスト紹介などまとめている。
■キャスト
チャン・ジュウォン役:リュ・スンリョン
イ・ミホン役:ハン・ヒョジュ
キム・ドゥシク役:チョ・インソン
キム・ボンソク役:イ・ジョンハ/子役ハン・チャンミン
チャン・ヒス役:コ・ユンジョン
イ・ガンフン役:キム・ドフン
ほか
■第12話「パートナー」あらすじ
(c) 2023 Disney and its related entities1992年から1993年にかけて、不死身の体を持つ暗号名「クリョンポ」ことジュウォン(リュ・スンリョン)は空を飛ぶ暗号名「ムンサン」ことドゥシク(チョ・インソン)と世界中で特殊工作員として活動していた。しかし、極秘任務を任されたドゥシクは1994年に金日成急死という予期せぬニュースの直後に行方をくらましてしまう。
時が経ち、危険を顧みずにミヒョン(ハン・ヒョジュ)の自宅を訪ねたドゥシクは待ち構えていた部隊の隊員を人質に取るが、ミヒョンに銃を向けられ失意の中、安企部に連行される。心配して駆けつけたジュウォンは追いかけてきたミヒョンから、ドゥシクが大切にしていた父の形見のナイフを受け取る。
隙を突いてミン次長(ムン・ソングン)を人質にとって施設を脱出したドゥシクは裏切られたことに腹を立てミヒョンに銃を発砲するがジュウォンがそれをかばう。ドゥシクはミン次長を大統領府の付近に捨てるとそのまま失踪。不可解な事件が明るみになり安企部は縮小し、ミン次長も左遷された。
実はドゥシクがミヒョンを狙撃した一連の事件は、自分のせいで安企部からマークされていたミヒョンを救うためのフェイクで、ミヒョンも再会してすぐそのことを耳元で囁かれ知っていた。
安企部は縮小しブラックチームも解体となった後、父もこの世を去り、別の部署に転属となったミヒョンはいつも空を見上げドゥシクが現れるのを待っていた。そしてある雪の夜、ドゥシクが戻ってきた。こうして組織の無い平和な時代に再会したふたりは息子ボンソクを授かり、人里から離れて農業を営みながら幸せに暮らしていた。ある日、まだ言葉も喋れない赤ん坊のボンソクが宙に浮き能力の遺伝を知ることに。しかし平和な時代は長くは続かず、安企部は国家情報院と改称され、ミン次長はかつてのブラックチームを集めてドゥシクらを襲撃。ミヒョンはボンソクを連れて逃げ延びるが、ドゥシクは他の能力者との戦闘の末、捕らえられてしまった…。
■第13話「チャン・ジュウォン」あらすじ
(c) 2023 Disney and its related entities安企部縮小とブラックチーム解散後、組織に残り続けたジュウォンは現場での体を使った仕事から一変してオフィスワークに転属させられる。しかしそんな彼も私生活ではジヒ(クァク・ソニョン)と晴れて結婚し、幸せな夫婦生活を営んでいた。デスクワークに全く馴染めないが生活を守るために現状を維持しようと決意したジュウォンだが、直後に北朝鮮の潜水艦が江陵で発見され、工作員が韓国内に潜伏する江陵浸透事件が発生。ジュウォンの前にミン次長が現れ、現場への復帰を持ちかけた。
自分が本当に必要とされる仕事に心揺れるジュウォンは、妻ジヒの後押しで北朝鮮スパイの掃討作戦に参加。特殊工作員として軍隊に合流するが、そこにミン次長が送り込んだレヒョク(ユ・スンモク)が現れる。彼は追跡に関して人並み外れた才能を買われミン次長に雇われていた。
捜索が進むうちに軍隊との友情も育み始めたジュウォンだが、レヒョクの口から、北朝鮮側にも能力者が存在し、スパイ活動を助けていると聞かされた。その証拠を掴み、ブラックチームを再建することこそミン次長の狙いだった。スパイを追い詰めたジュウォンの前には北朝鮮が育成した怪力と高速移動の能力者が立ちはだかり、部隊は銃撃とがけ崩れで多数の死傷者を出してしまい、対決したジュウォンも能力者を逃してしまう。
犠牲者を顧みないレヒョクに怒りを覚えながらも、再建されたブラックチームの新たなリーダーとなったジュウォン。チームにはのちにアメリカが送り込んだ能力者によって殺害されたボンピョン、ナジュ、チンチョンらが在籍していた。
現場に復帰した夫ジュウォンが帰らない日も増え、無理に笑顔で見送るジヒだが、ある日耐えかねて、ずっと子供が欲しかったができなかったと不妊への焦りを明かした。妻の悩みを初めて知ったジュウォンはそのまま出勤を取りやめた。こうして夫婦には待望の娘ヒスが誕生。ジュウォンは妻子に見送られ各地で極秘任務をこなしていた。
ある日、いつものように海外での任務を終えて帰国したジュウォンは妻に電話をかけ、愛する妻ジヒと娘ヒスが交通事故に遭ったことを知り言葉を失う。病室でヒスの無事を確認したあと、葬儀場へ向かい、最愛の妻ジヒの死に人目も憚らず大声で泣くジュウォンは、彼女の遺影の前でヒスを立派に育て上げると微笑み再び涙した。
■見どころ
これまでオムニバス式に描かれてきた親世代の能力者たちのエピソードが遂に繋がり始めた第12-13話では、ドゥシクとミヒョンとジュウォンとジヒの二組の夫婦の幸せな結婚生活と、学園編のメインキャラクターだったボンソクとヒスの誕生までが繋がるように描かれた。
金日成の死去や、安企部から国情院への改編、清渓川の埋め立て、南北首脳会談、江陵浸透事件など、当時世間を騒がせた史実が登場し、中でも江陵浸透事件は死者数などが史実と異なり脚色されているものの、北朝鮮側の能力者の存在が明らかになり、ブラックチームが再建される物語上重要な転機となった。
二組の夫婦は子供を授かって幸せに生活するものの、ミン次長の野望絡みで引き離されてしまった。気になるのはドゥシクが殺されず、生け捕りにされ連行されたことだ。もしかすると、現代時点でもドゥシクは生存していてどこかに捕らえられているか、もしくはボンソクの夢で現れたように大空に身を隠している可能性も出てきた。
上述の江陵浸透事件のエピソードでは北朝鮮側が育成した能力者の存在も明らかになったが、「いつか必ず祖国の恨みを晴らすために戻ってくる」と言い残して消えていった。現代時点でも北朝鮮側が学園での能力者の動画に反応してスパイを送る指示を出すシーンが登場するので、続く展開では親子二世代と北朝鮮が送り込んだ能力者の戦いとなる可能性は高い。
さまざまな人物を描いたオムニバス形式のストーリー展開が絡み合う「ムービング」はDisney+ (ディズニープラス) スターにて初回7話まで一挙配信、8話以降は毎週水曜2話ずつ配信、最終週は3話配信予定だ。
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