【最終回】NHK海外ドラマ「アストリッドとラファエル3」第7話“悪の華”ネタバレと第8話“オオカミを追え”予告
9月3日(日)に放送されたNHK総合でフランス発の大人気ミステリー「アストリッドとラファエル3 文書係の事件録」(全8話)の第7話“悪の華”のネタバレあらすじと見どころを紹介しよう。9月10日に放送される最終回の第8話“オオカミを追え”は23時15分から放送される。NHKプラスで見逃し配信、番組サイトで関連予動画が公開されている。
「アストリッドとラファエル3 文書係の事件録」は、犯罪資料局の文書係として働く頭脳派のアストリッドと、猪突猛進型の警視ラファエルの女性コンビが難事件の解決に挑むフランス発のミステリードラマ。
9月3日に放送された第7話では、植物園の温室で植物神経生物学の専門家フランソワーズ・マルトリが遺体で発見される。近くにあった猛毒を持つ木の樹液が死因と疑われるが、検視の結果、強い毒性をもつアカシアの葉がみつかる。その後も毒性の強い植物にまつわる逸話がいくつも登場、最後は、“青い薔薇”をめぐる“秘密の恋”が犯人逮捕の鍵となった。
そんな事件のさなか、ニコラとの距離を縮めたいラファエルは、アストリッドとテツオを夕食に誘ったことを理由に、ニコラも食事に誘う。芸術に強いニコラと数学者のテツオは“黄金比”や“詩とメソッド”について意気投合、なぜか2人は恋人よりも親密なムードに。そんな男性陣の高尚な会話に、引き気味のラファエルとアストリッドが面白かった。
ニコラとテツオは翌日も芸術論を語り合い友情を育んでいるとアストリッドから報告されて、あきれかえるラファエル。けれど、実はニコラがずっとラファエルに恋をしていたことも告げられると、一転大喜び。自分の恋が一方通行ではなかったと知ったラファエルは、次にどんな手を打つつもりなのだろう?次回9月10日に放送される第8話はついに最終回。ラファエルの恋は成就するのか!?
そして、今シーズンの大きな課題でもあるアストリッドの司法警察員の試験日が迫ってくる。強力な助っ人であるラングレ教官の協力で、最終試験での“想定内の想定外”対策もしっかりとることができたアストリッドだったが、突然7年前に殉職した父アンギュスとつながりのある4人の路上生活者が殺害されていたことが判明し…。
■前回:第7話「悪の華」ネタバレあらすじ
植物園の温室で植物神経生物学の専門家・フランソワーズ・マルトリが遺体で発見された。近くにあった猛毒を持つ木の樹液で顔の皮膚がただれていたが、ここに来る前に毒を盛られていたことが死因と、アストリッドが指摘する。フルニエが検視した結果、フランソワーズの胃からアカシアの葉が見つかる。傷をつけられたアカシアの葉は、毒性のタンニンを保有するようになり、動物を殺すほどの毒性をもつという。
フランソワーズは以前勤めていた製薬会社ソノピを突然退社し、親会社である大手食品企業からたびたび訴訟を起こされていたことが判明する。その後、温室のアカシアが何者かによって傷つけられており、そのそばからフランソワーズの兄・ボリスの名が刻まれた植木バサミが発見される。
フランソワーズが所有する農園“ヴェジネ”で働くボリスは、妹に生活費をもらっていた。ボリスに殺害動機があると睨んだラファエルたちがボリスを確保するために農園を訪れると、農園の地下室で大麻が栽培されていたことを知る。事情聴取に素直に応じたボリスは、大麻栽培はフランソワーズの案で、大麻の買い手は化学療法中の患者や、慢性的な痛みを訴える患者たちだったと話し、その顧客名簿もすぐに渡せるという。
地下室からはフランソワーズが研究用に育てていた「クソニンジン」の苗も見つかった。民間の研究機関であるソノピに20年勤務していたフランソワーズは一年半前に突然退職し、新しい「抗マラリア薬」の研究を続ける費用を捻出するために大麻栽培をしていたのだ。
実はソノピが開発した「クソニンジン」を主な成分とする「抗マラリア薬」にはひどい副作用があり、フランソワーズは代替え薬を開発しようとしていた。さらに、フランソワーズが新薬のデータをオープンソースにしようとしていたため、ソノピの親会社である大手食品会社から訴訟を起こされていたことも判明する。
ラファエルらはソノピで長年フランソワーズとコンビを組んでいた疫学者・デルフィーヌにたどり着く。しかし、デルフィーヌはフランソワーズがソノピを退社したのと同じ1年半前に、トリカブトによる自殺未遂を起こし、今は植物状態になっていることを知る。
フルニエがさらなる検視結果を持ってアストリッドを訪ねてきた。フランソワーズの死因はアカシアの葉のタンニンによるものではなく、トリカブトだったことが分かったのだ。アストリッドは、フランソワーズの胃にアカシアの葉があったのは、彼女自身の判断によるものだと指摘する。トリカブトなどアルカロイド系の解毒剤によるタンニンを接種するため、わざとアカシアを傷つけタンニンを接種したのだと。
その後、フランソワーズがデルフィーヌの病室に足しげく通い、読み聞かせをしていたことがわかる。そのさい、フランソワーヘズが遺伝子操作で創り上げた青い薔薇を持ち込んでいたことも。その薔薇には“デルフィニジン(デルフィーヌ)”という名がつけられていた。フランソワーズとデルフィーヌは秘密の恋人同士だったのだ。
デルフィーヌの夫・ビュランが被疑者として浮上するが、フランソワーズが毒を盛られた時、彼にはアリバイがあった。その後、フランソワーズが使っていた喘息の薬からトリカブトが検出される。ビュランはフランソワーズと会った際に薬を入れ替えていたのだ。ビュランは、デルフィーヌから離婚を切り出されていたこと、浮気相手がフランソワーズだと知り激怒し、殺害に及んだことを明かした。
■次回:最終回第8話「オオカミを追え」あらすじ
アストリッドの司法警察員の試験日間近のある日、廃墟でスーツ姿の男性の遺体が見つかった。調べを進めると被害者は路上生活者だった。過去に3人の路上生活者が殺されていたが警察は適切な捜査をしていなかったため、警察の注意をひくために仲間が死後にスーツを着せたことが判明する。アストリッドは今回の被害者を含む4人の共通点が7年前に殉職した父アンギュスだと気づく。当時、警察の組織犯罪部だったアンギュスが追っていたのは、大企業社長ベルジョーだった。
■キャスト
アストリッド・ニールセン(サラ・モーテンセン:貫地谷しほり)
ラファエル・コスト(ローラ・ドベール:林真里花)
二コラ・ペラン(ブノワ・ミシェル:川田紳司)
アルチュール・オンギャン(メレディン・ヤクビ:中村章吾)
アンリ・フルニエ(ウスキ・キアル:佐々木睦)
カール・バシェール(ジャン・ルイ・ギャルソン:藤真秀)
テオ(ティミ・ジョイ・マルボ:宮瀬尚也)
ウィリアム・トマ(ジャン・ブノワ・スイル:粟野志門)
テツオ・タナカ(ケンゴ・サイトウ:中川慶一)
アンヌ・ラングレ(ヴァレリ・カプリスキー:山像かおり)
原題:Astrid et Raphaëlle
制作:2022年 フランス
【放送予定】NHK総合 2023年7月23日(日)23時より 全8話
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:英語)| 字幕放送有り]
(放送日時は変更になる場合があり)
NHK「アストリッドとラファエル3 文書係の事件録」番組サイト
NHK「アストリッドとラファエル2 文書係の事件録」番組サイト
NHK「アストリッドとラファエル 文書係の事件録」番組サイト
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