織田裕二のラスト約5分間の証言に涙腺決壊必至の「ガラパゴス」11月NHKで地上波放送決定!

09月30日00時03分ドラマ
©NHK

NHK BSプレミアム・BS4Kで今年2月に2週にわたって放送した織田裕二主演の社会派ドラマ「ガラパゴス」がNHK地上波・土曜ドラマ枠で11月4日~4週にわたって放送することが決定した。番組公式サイトで予告動画が公開中だ。NHKオンデマンドで全話配信中だ。



本作は、『震える牛』の相場英雄の同名小説が原作。現代の生き地獄を暴露する危険きわまりない長編ミステリー。働いても働いても一向に給料が上がらない。先進7カ国中で最も平均給与の安い国・日本の闇をあぶりだす。

ドラマでは、窓際刑事がある派遣労働会社の謎に鋭く迫るさまを描く。団地の一室で発見された、青年の遺体…自殺とされたその死は、大きな悪の構図によって仕組まれた殺害だった!

織田のNHKドラマ主演は、テレビドラマ初主演作となった1989年「十九歳」(全3回)以来、実に約34年ぶり。織田の代表作ともいえる「踊る大捜査線シリーズ」では、元敏腕営業マンで飄々として人懐っこく、どこか刑事らしからぬ雰囲気ながら、正義感を持った青島刑事を熱く演じ、伊藤沙莉×織田裕二と共演したこの夏のテレビ朝日系ドラマ「シッコウ!!~犬と私と執行官~」では各地方裁判所に所属する国家公務員“執行官”をちょっぴり情けなくコミカルに演じ、これまでの熱血漢ぶりとは違う演技で視聴者の注目を集めた。

本作で織田が演じるのは田川信一。メモ魔で“カンドリ( 鑑取り)の鬼”と呼ばれ地道な捜査を得意とするやり手刑事だったが、体を壊して捜査一課継続捜査班に異動となった。いわゆる窓際族だ。そんな彼が鑑識課の木幡に頼まれて身元不明の死者リストを調べるところからドラマは始まる。田川がリスト「903」の男が自殺に見せかけて殺害されたことを見抜き、男が仲野定文であることを突き止める。

一方、特殊班捜査係の鳥居は人材派遣会社・ホープネス・ホールディングスの森社長、自動車メーカー「ヒラガモータース」の松崎社長と緻密な関係を築いていた。

殺害された仲野を満島真之介、田川に捜査協力を申し出る鑑識課の木幡を桜庭ななみ、警部補の鳥居を伊藤英明が演じる。鳥居と何やら危険な関係を築いてる人材派遣会社・ホープネス・ホールディングスの森社長を高嶋政宏、自動車メーカー「ヒラガモータース」の松崎社長を鶴見辰吾が演じる。他にも、泉里香、上地雄輔、金井勇太、野間口徹、東幹久、篠原ゆき子、あめくみちこ、津嘉山正種、戸田菜穂ら演技派俳優陣が脇を固める。

ドラマの見どころは出演シーンは少なかったが、自己犠牲の精神で仲間に愛を尽くす仲野定文になりきった満島真之介の演技と、柔らかい方言と宮古島民謡「ばんがむり」の歌声。そして織田と伊藤との鬼気迫る演技対決。そしてなんといっても織田のラスト5分の心の叫びは圧巻だった。

原作を描かれたのは7年前で、働く者を取り巻く環境はより苛烈になっている。本作のドラマ化にあたって原作の相場は、「ドラマの中で、リアルな田川警部補がどのように悪の存在をあぶり出していくのか。多くの視聴者は、粘り強い田川の捜査にクギ付けとなるはずだ。田川が辿る容疑者確保への道筋は、あなたが直面している厳しい生活の写し鏡かもしれない」とコメントしている。

主演を務めた織田も「これほど分かりやすく今の日本の問題点をあぶり出してくれる作品はないだろう。僕も、演じる上でこれほど『…怖い』と感じたことはない」とインタビューで語っていた。

前回は前、後編の2回放送だったが、地上波では全4話に編成して、以下の日程で放送する。
1話:[総合] 11月4日(土)よる10:00~10:45
2話:[総合] 11月11日(土)よる10:00~10:45
3話:[総合] 11月18日(土)よる10:00~10:45
4話:[総合] 11月25日(土)よる10:00~10:45
再放送:各回の翌週(水)午前0:35~(火曜日深夜)

なお、前回の放送に合わせて紹介した関連記事やあらすじもあるので、視聴の参考にどうぞ。
作品紹介とネタバレなしの前・後編あらすじ
前編ネタバレあらすじ:派遣労働者の叫びに共感!
「ガラパゴス」後編、ついに織田裕二と伊藤英明が対峙!
後編ネタバレあらすじ:満島真之介“命と引き換え”の告発!織田裕二の“約5分間の証言”に涙が止まらない…

NHK「ガラパゴス」番組サイト