「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」(28話版)第10-12話:チョン・イル、拉致された“スギョン”ユリを救出!

08月28日12時50分ドラマ
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BSテレ東で放送の「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」(全28話)はチョン・イル×ユリ(少女時代)共演の韓国時代劇。8月29日からの第10話~第12話のあらすじと見どころを紹介、YouTubeにて予告動画が公開中だ。<ネタバレ>

「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」は、男やもめ(チョン・イル)と後家になった王女(クォン・ユリ/少女時代)との人違いから巻き起こるロマンス時代劇。【「ポッサム」を2倍楽しむ】では、ドラマの4つの見どころやキャストの紹介、時代背景、各話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識などまとめているので視聴の参考にどうぞ。



■キャストメインキャスト紹介
バウ役:チョン・イル
ファイン翁主スギョン役:クォン・ユリ(少女時代)
イ・デヨプ役:シン・ヒョンス
朝鮮第15代国王・光海君役:キム・テウ
イ・イチョム役:イ・ジェヨン
ほか

■第10話
推奴師に連行されるスギョンとチョ尚宮(シン・ドンミ)。イチョムの部下たちがスギョンを探していることで、スギョン拉致がイチョムの仕業でないと確信するデヨプは、これをバウに教え、手分けしてスギョンを捜すことに。

キム・ジャジョムは王に謁見し、スギョンの拉致成功を報告。イチョムは王とジャジョムが何か企んでいると警戒し、王の側近キム・ゲシ尚宮の悪事の証拠をつかむよう命じる。

一方、スギョンを利用してイチョムの失脚を狙う王だが、“免死鉄券”がある以上、下手に動けばイチョムの罪をとがめることができない。そこで、改葬の際に棺に遺体がないことが発覚し、その後生きたスギョンが姿を見せればイチョムも言い訳できない。さすがに大北派も彼を見捨てるはず。そして免死鉄券で唯一の例外“逆謀罪”としてイチョム失脚を目論んだのだ。

※【慎言牌(シノンペ)】は、暴君と言われた朝鮮王朝第10代王・燕山君(ヨンサングン)が、自身への諫言をさせないために官吏たちの首に下げさせた札。「王と妃」184話で紹介。

合流したバウとデヨプは、スギョン拉致がキム・ジャジョムが推奴師に命じた犯行で、それがイチョム失脚を狙う王命で、ジャジョムの屋敷に監禁されているはずという考えを共有する。デヨプから王がスギョンの墓を移葬するつもりと訊いたバウは、2人でジャジョムの屋敷へ向かう。デヨプはスギョンは自分の元婚約者で今も愛していると宣言する。

※【推奴(チュノ)師】“推奴”とは、逃げた奴婢を捕まえて元の持ち主に返すこと。実際にそんな職業があったかどうかはドラマ「推奴~チュノ~の時代背景」で解説している。

帰宅したデヨプは、父イチョムから「家門を裏切った」と激怒される。デヨプは王にスギョンが生きていること、免死鉄券を渡したと打ち明け、スギョン拉致が、自分との約束を破った王が、キム・ジャジョムに命じたことで、スギョンはジャジョムの屋敷に匿われているはずと話し、自分が全て解決すると固い決意を口にする。

一方ジャジョムと対面したスギョンは、父が自分を利用してイチョムとその家門を破滅させようとしていることを察し、権力争いへと発展させないためにも逃げる決心をする。

■見どころ
スギョンがチョ尚宮相手に、ポッサムされたときの恐怖心と共に、バウへの感謝の想いも口にするのでお聞き逃しなく。

叔母イ氏のデヨプへの愛がすごい。まるで母のようだが…。病と偽って何とか改葬を伸ばそうと企むイチョム宅を訪ねる王。“免死鉄券”の約束を匂わせて腹の探り合いをする光海君とイチョムの神経戦が面白い。矛先を自分に向けられたデヨプが、約束を固く実行することの例えで「移木の信」という逸話を口にした時の王の表情に注目。



■第11話
私兵を連れてジャジョムの屋敷に向かう支度をするイチョム。ところが王が大北の前首長・瑞寧府院君(鄭仁弘)を伴って訪ねてきたために、計画は中止。私兵を率いて騒ぎを起こす隙にスギョンを救出する計画だったが、デヨプが戻らないため、バウは単独で屋敷に侵入し、スギョンたちを発見。スギョンに「生きたいか?」と尋ね、うなずく彼女に「生きるために死んだふりをする必要がある」と伝え、スギョンはバウと共に屋敷を抜け出す。

ひと足遅れてイチョムたちが私兵を引き連れジャジョムの屋敷に現れる。屋敷に不審な人物が侵入したとの通報があったと伝え、屋敷の中を捜索。デヨプはスギョンがいたと思われる部屋から自害した状況を見つける。スギョンの死の真偽は別に、とりあえず屋敷からスギョンが発見されなかったことに安堵するジャジョム。一方、イチョムは、遺体が見つからない限りスギョンの死を認めないというデヨプの言葉を尊重し、スギョン捜索を部下たちに命じる。

チャドルの待つ漢陽の家に戻り、互いの傷を不器用に気遣うバウとスギョン。バウはスギョンが死んだことを決定づけるために遺書を書かせることを思いつく。そしてジャジョムと密会し、自分がスギョンを連れ出したおかげで命拾いをしたと恩を売り、自らの正体を「延興府院君(キム・ジェナム)の孫だ」と明かして手を組もうと持ち掛ける。続いてバウは、チョ尚宮を伴ってデヨプに会う。スギョンが死んだと涙ながらに報告するチョ尚宮の言葉に加え、遺書を受け取っても彼女の死を受け入れることができないデヨプ。

一方、ジャジョムは王にスギョンが死亡したことを伝え、バウから渡されたスギョンの遺書を差し出す。激怒する王は死んでお詫びするというジャジョムに死ねと迫る。いったんは怒りを収めるが、手の内を知るジャジョムがイチョムに寝返ることのないようキム尚宮に見張らせる。

家族の前ではスギョンの死を受け入れたそぶりを見せるデヨプだが、夜に漢陽のバウの家を探し出す。仕方なく、姿を見せるスギョン。かつて相思相愛だった2人。気に染まない婚礼が決まったとき、スギョンはデヨプに駆け落ちを迫ったが、彼はそれを実行できなかった。「義姉となっても消せなかった」と、今になってスギョンへの恋慕を告白するデヨプに、過去の因縁に執着するなというスギョン。それがバウのせいかと訊ねるデヨプに、「今後はバウと生きていく」と引導を渡すスギョン。だが、家に戻ったスギョンは、これ以上バウたちを巻き込みたくないと、バウが望んだとおり、別の人生を歩くと告げる。バウは慌てて前言を取り消し、スギョンを強く抱き締める。

※【休書(スセ)】朝鮮時代、両班たちの離婚は難しかったが、庶民間では意外に離婚も多かった。スギョンは小刀でチョゴリ(上着)のコルム(ヒモ)(オッコルム)を切ったが、実際には前裾(まえすそ)を切って、それを相手に離婚の意思として与え、相手がそれを受け取れば離婚成立となった。(韓国『マーケティング新聞』より。

■見どころ
スギョンはチョ尚宮と逃げる作戦を立てるが、このためにバウがどんな目に遭うのか?今回は久々にバウとスギョンの夫婦(?)喧嘩もみられる。チャドルを呆れさせる2人の痴話喧嘩は、深刻な展開の中、くすりと笑える癒し。ところで、バウたちは屋敷からどのように脱出するのか?チュンベのお手柄をお見逃しなく。

デヨプが涙で読んだスギョンの遺書にはなんと綴られていたのか?近年、光海君を名君として描かれることも多いが、本作では我が娘を利用したり、計画に失敗したジャジョムに死を強要するなど、光海君の狂気が随所で見受けられる。



■第12話
「別々の道を進もう」といった言葉を取り消したバウは、「王女ではなく一人の女性として生きる貴女を傍で守らせてほしい」とスギョンに告げる。翌朝、バウたちは彼の故郷の済物浦へ。そこで、チュンべの昔なじみの書店主に頼み込んで家族として暮らすことに。

※【済物浦(チェムルポ)】現在の仁川。黄海に面した韓国を代表する港湾都市で、仁川航空や韓国で唯一の中華街(仁川チャイナタウン)がある。

朝廷を牛耳るイ・イチョムは、スギョンの墓の改葬を中止させるために、王が推進する宮殿再建計画を利用することに。まず計画担当の兵曹判書の秘密を握って罷免を訴え、民の不満を鎮めるために宮殿再建を中止するよう訴えさせる。救援米を民に与える王の善政などに触れず、非難ばかりの重臣たちに怒りを爆発させる王。次にイチョムは、キム・ゲシ尚宮に空名帖の証拠を突き付け脅迫。ゲシは仕方なく改葬を取りやめて築城工事を継続すべきと王を説得する。

※【空名帖】財物と引き替えに売る名誉職の任命状。7話参照

悩んだ末、王は、建儲問題の際に借りを作った西人の登用を、改葬撤回の交換条件としてイチョムに突き付け、イチョムはこの条件をのむ。

※【建儲(ゴンジョ)問題】1591年、第14代王・宣祖の時代。西人の鄭澈(チョン・チョル)が光海君の冊封を訴え、処罰を受けた。鄭澈の処遇を巡って東人が北人と南人に分派。これについては「軍師リュ・ソンリョン~懲毖録<ジンビロク>」でも描いており、光海君役のキム・テウが宣祖役で出演している。

バウは早速仕事探しをするが、なかなかいい仕事が見つからない。かつての仲間コジョンはバウを明との密輸の仲間に引き入れようとするが、犯罪行為には手を染めないとスギョンと約束したバウは誘いに乗らない。ところが、チュンベは一山当てようとその誘いに乗ってしまう。バウが問い詰めると、密輸には吏房も絡んでいるという。

※【吏房】庶民の資格で官の政治に協力する人。

密貿易の船が台風のために難破、生き残った男も大けがを負って意識がないとのことで、バウたちは大きな借金を背負うことに。出資した書店主は借金返済の代わりにスギョンに春画を描くよう求め、スギョンにそんなことはさせられないと、バウとチュンベで何とかしようとするが失敗。

※【明心宝鑑(ミョンシンムポガン)】春画の表紙になったこの書は、明の時代に、孔子・孟子・老子・荘子をはじめとする先儒・先賢の言葉を編纂した善書。
※【諺文(オンモン)】ハングルのこと。当時公用文書は漢文を使い、ハングルは女子供が使う文字として諺文と呼んだ。


■見どころ
愛の告白レベルの言葉や、先に部屋に戻ったときの「言っちゃった!」表情、スギョンが黙って出て行かないための工夫、スギョンの「ありがとう」のつぶやきに背中で返す「ありがとう」…。冒頭からバウのスギョンへの気持ちが赤裸々に描かれる。翌朝の海辺のシーンはまるで本当の家族の様な仲睦まじさ。一方、デヨプは燃える炎は消せても恋の炎は消せない様子だが…。

兄夫婦(チュンベ+チョ尚宮)、弟一家(バウ+スギョン+チャドル)に成りすまし、貧しいながらも楽しい暮らしを始めるバウたち。スギョンにとっては何もかもが初めての体験。雨漏りのシーンでは、無邪気なチャドルのマネをして雨漏りの瞬間を目撃しようとする。そんなスギョンを雨漏りから守るバウの手が優しい。ここでは上品を気取るチョ尚宮の素の“大爆笑”も聞ける。

BSテレ東「ポッサム」番組サイト
 2024年8月16日スタート 月~金10:55-12:00 BSテレ東
 2023年10月10日-11月16日 月~金8:15-9:11(テレ東)終了
YouTube予告動画

【作品詳細】【「ポッサム‐運命を盗む」を2倍楽しむ】

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