NHK海外ドラマ「アガサ・クリスティー なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」第2話:危ない潜入捜査開始!あらすじと見どころ
いよいよ舞台をロンドン、ハンプシャーに移し、若い素人探偵(ウィル・ポールター×ルーシー・ボイントン)が謎解きの冒険を始める!女王アガサ・クリスティー作品を映像化した「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」11月12日(日)よりNHKBSプレミアム/BS4Kで放送する第2話のあらすじと見どころ、豆知識を紹介しよう。(字幕放送有り、吹き替え版は日本初放送)
※以下、ネタバレが気になる方は「■見どころ」を先にご覧になり、あらすじは視聴後の確認用のご参考にどうぞ。
「アガサ・クリスティー なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」は、お転婆な伯爵令嬢と冴えない牧師の息子の幼なじみコンビが、転落死した男の謎を解明しようと繰り広げる冒険とロマンスと推理と三拍子揃った作品。
今回は転落死とトーマス医師死亡の真相を解くためにフランキーが最も怪しいと踏む、ロジャーが暮らす家に潜入する。その中で点在していた人物が1つの線に繋がっていく。
■キャスト[声優]
⇒17名キャスト・キャラクター・声優一挙紹介(画像付き)
ロバート(ボビー)・ジョーンズ役:ウィル・ポールター[浪川大輔]
フランシス(フランキー)・ダーウェント役:ルーシー・ボイントン[川庄美雪]
ノッカー・ビードン役:ジョナサン・ジュールズ[櫻井トオル]
ロジャー・バッシントン・フレンチ役:ダニエル・イングス[小松史法]
シルヴィア・バッシントン・フレンチ役:エイミー・ナトール[藤貴子]
ヘンリー・バッシントン・フレンチ役:マイルズ・ジャップ[山本格]
ジェームズ・ニコルソン博士役:ヒュー・ローリー[木下浩之]
モイラ・ニコルソン役:メイヴ・ダーモディー[牛田裕子]
■見どころ・感想
クリーニング店でドレスを取りに行ったフランキーが、移動カーニバルで泥跳ねして汚れた運転手の制服を一緒に引き取ったが、まさか後にそれをボビーに着せるとは、用意周到なフランキーに脱帽だ。また、列車の中で1等席に移ることを拒否したボビーの男気が素敵だし、自分が3等車に移って来てロジャーの身元を洗い出したことを得意げに自慢するフランキーもキュートだ。
今回一番のおすすめはフランキー主導でボビー、ノッカー、医師フランキーと4人での作戦会議。旗にするかハンカチにするか、瓶入り血液をどう調達するかなど危険な話し合いではあるが、若い4人の様子がまるで文化祭での打ち合わせのようでほのぼのさせられる。またここで注目は危険な任務をしようとするフランキーに「君がケガしたら大変。絶対認めない!」とボビーがまるで恋人のように断固反対する。その後フランキーに「あなたにそんな権限はないわ」とぴしゃりと言い返されてしまうが、その後もボビーはフランキーが心配でならない。
今回は、医師免許はく奪も覚悟で友人であるフランキーを手伝うジョージや、謎の男に「ボビーは友人か」と訊かれたノッカーが、ボビーを友人以上の存在と伝えるなど、彼らのアツい友情にも感動させられる。
本作はアガサ・クリスティーらしい謎解きも見どころだが、こうしたボビーとフランキーの会話やロマンス、若者たちの友情も大きな見どころだ。またフランキーが潜入した邸宅にボビーが運転してくるクラシックカー、ラゴンダをはじめ、冒頭から名車がたくさん登場するのでお見逃しなく。
事件に関しては警察官が話題にした億万長者の自殺。わざわざ列車の中で新聞でも魅せているだけに“ジョン・サヴィッジ”の名前も記憶にとどめておこう。
※ジョージが他の医師にフランキーを診察させないために「彼女はクリスチャン・サイエンス」というが、これは1879年に設立されたキリスト教系の新宗教。信仰によって罪悪・病気などは癒(い)やされると主張する考え。
■第2話あらすじ
トーマス医師(コンレス・ヒル)が首つり死体で発見された。ボビー(ウィル・ポールター)は自殺ではないと訴えるが、警察官は「億万長者のジョン・サヴィッジもトーマス医師と同い年で突然自殺した」と言い、結局自殺として処理される。
納得できないままボビーはノッカーの待つロンドン行きの列車に乗る。列車には伯爵令嬢フランキー(ルーシー・ボイントン)も乗っており、ボビーの3等車に移って来る。彼女はボビーが崖で出会ったロジャー(ダニエル・イングス)の身元を調べ上げていた。トーマス医師も崖の転落死も彼の仕業と言いハンプシャーにある彼の邸宅を探る計画を立てる。
ボビーやノッカー(ジョナサン・ジュールズ)、そしてフランキーの友人で医師ジョージ・アーバスノット(ジョシュア・ジェームズ )の協力のもと、事故を装って邸宅にみごと潜入したフランキーは、そこでロジャーの兄で当主のヘンリー(マイルズ・ジャップ)、ヘンリーの妻シルヴィア(エイミー・ナトール)、息子のトミーと出会う。
ボビーは邸宅近くの宿・アングラーズ・ハームに滞在してフランキーを見守ることに。渡された宿の鍵が遺品と同じ魚のキーホルダーだったことから、その宿に泊まったアラン・カーステアーズが転落死した男の本名ではないかと考える。宿主はアランが南アフリカ人で荷物を置いたまま出て行ったという。
またフランキーが潜入した邸宅がメロウェイ・コートと呼ばれており、近くにはもっと大きなグレインジというサナトリウム施設があり、満月の夜は精神患者たちが騒ぐのだと教えてくれた。フランキーが心配なボビーは夜、邸宅に忍び込む。そこで自分が見た写真の女性モイラ(メイヴ・ダーモディー)と遭遇する。
翌朝、ボビーは転落死した男の妹を名乗るケイマン夫妻(モーウェナ・バンクス、リチャード・ディクソン)を見かけ後を追う。行き着いた先はグレインジ。その頃ノッカーの元に謎の男(ニコラス・アズベリー)が訪ねてくる。ボビーの父(アリスター・ペトリ )から教会に怪しい男がボビーを訪ねてきたと聞いていたノッカーは、男を追い返すが、直後にかかってきたフランキーからの電話対応をしている隙に襲われてしまう。異変に気付いたフランキーが自宅に連絡し屈曲な使用人にノッカーの様子を見に行かせる。
ヘンリーがモルヒネ依存症だとシルヴィアから聞いたフランキーは、彼女の力になりたいとロジャーに話す。シルヴィアは昼食会と称してグレインジの院長ニコルソン博士にヘンリーの様子を見に来てもらうことにする。
宿に戻ったボビーをモイラが待っていた。彼女は自分がニコルソン院長の妻だと名乗り、夫が「電気痙攣療法」の権威で妻の自分を異常者扱いすると助けを求める。彼女に「アランを知っているか?」と訊くが知らないといい、帰ってしまう。
そこにフランキーの指示を受けた屈強な使用人が名車ラゴンダと運転手の制服を運んでくる。そしてノッカーが襲われたのでこの後病院に運ぶと伝える。
モルヒネを打ったヘンリーは上機嫌で妻とダンスしフランキーとも踊る。そこにボビーから電話が入り、転落死した男がアラン・カーステアーズだと本名を伝える。ケイマン夫妻も見かけたと話し、危険だからすぐ邸宅を出ようと言うがフランキーは電話を切ってしまう。
翌日、シルヴィアたちが教会に出かけた間に運転手に変装したボビーがやって来る。互いの情報を報告し合うが、フランキーはロジャーを第一容疑者から外すと言い出す。ハンサムだからと納得のいかない理由だが、トーマス医師が死んだ18日はトミーの誕生会に出席しているアリバイがあった。モルヒネ中毒のヘンリーを疑う。ボビーも写真の女性モイラに会って夫のニコルソン院長が危険人物だと話したと伝える。ボビーがモイラを美人だと認め気分を害するフランキー。
フランキーはグレインジ施設の方を狙うべきだったと後悔をにじませる。エヴァンスが誰か、何を頼まなかったのか、その理由もまだ何もわからない。そこで手掛かりを求めて2人はロジャーの部屋に入り込む。ロジャーは確かにマーチボートで物件を探していたようだ。ボビーは「バークシャー・ミル・ハウス」という物件チラシも見つける。そこにシルヴィアたちが帰って来てボビーは危機一髪で部屋から脱出する。
昼食会のためにニコルソン夫妻もやって来て、フランキーも挨拶する。フランキーの事故はニコルソン院長(ヒュー・ローリー)の耳にも入っており「事故ではなかったはず」と言い出す。
【放送予定】
BSプレミアBS4K4K
2023年11月5日(日)、12日(日)、19日(日)21時より 全3回
※2か国語放送
BSプレミアム[主:日本語吹き替え ステレオ/副:英語 ステレオ]
BS4K[主:日本語吹き替え 5.1chサラウンド/副:英語 ステレオ]
※字幕放送有り、吹き替え版は日本初放送。
原題:Why Didn′t They Ask Evans?
制作:2022年 イギリス
◇NHK「アガサ・クリスティー なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」番組情報サイトより)
【作品紹介】【関連記事・各話のあらすじ】